株価はどういう仕組みで上下するの?株価変動の要因とは?

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株式投資をはじめると、日々の「株価変動」に一喜一憂しがちです。

多くの投資家がこの値動きを予測しようとしていますが、なぜ株価が動くのか、その基本的な仕組みを掴みきれていない人も多いでしょう。

「良いニュースが出たのに株価が下がるのはなぜ?」と混乱することもあるかもしれません。

この記事では、株価が決まる単純な原則から価格変動の4大要因、そして「織り込み済み」という視点まで分かりやすく解説します。

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株価は人気投票で決まる

日々変動する株価ですが、その値動きの根本的な仕組みは非常にシンプルです。

株価はその株を「買いたい人(需要)」と「売りたい人(供給)」のバランスによって決まっています

これはまさに「人気投票」だとイメージすると分かりやすいでしょう。

買いたい人が売りたい人よりも多ければ(=人気が集まれば)、株価は上がっていきます

逆に、売りたい人が買いたい人より多ければ(=人気がなければ)、株価は下がることになります

例えば、スーパーで旬の野菜に買い手が殺到すれば値段が上がったり、オークションで入札者が多ければ価格が吊り上がったりしますよね。

株式もこれと全く同じ原理です。

「この会社の将来性に期待できる」「業績が伸びそうだ」と考える人(買いたい人)が増えれば、人気が集まって株価が上昇していきます。

株価変動の4大要因

株価が「人気投票」で決まるとして、ではなぜ人々の「買いたい」「売りたい」という気持ちは変化するのでしょうか。

その背景には、株価を動かす様々な材料があります。

投資家が何を基準に人気投票(=売買)しているのか、その主な要因は大きく4つに分類されます。

要因1:企業の「稼ぐ力」 (企業業績)

最も基本的で重要なのが、企業の稼ぐ力、つまり企業業績です。

会社が発表する決算は、まさに会社の成績表と言えます。

売上や利益が市場の予想(コンセンサス)を上回れば、将来への期待から「買いたい」人が増えるでしょう。

逆に、業績予想の引き下げ(下方修正)や不祥事、新製品の失敗などが発表されると、先行きを不安視した「売りたい」人が増えます。

要因2:世の中の「景気やお金の流れ」 (経済・金融)

会社単体の問題だけでなく、社会全体の経済・金融の動きも株価に大きく影響します。

例えば、日本や世界の景気が良くなれば、多くの企業が儲かりやすくなるため、株式市場全体が活気づきます。

また、中央銀行(日銀など)が決める金利も重要です。

金利が上がると、企業がお金を借りにくくなるため景気にはブレーキがかかり、株価の下落要因となります。

「為替」の変動、特に円安・円高は、輸出企業や輸入企業の業績に直結します。

要因3:投資家の「気分や人気」 (市場心理・需給)

業績や経済指標といった明確な理由がなくても、投資家たちの「気分や人気」だけで株価が動くことも少なくありません。

これを市場心理(需給)と呼びます。

「AI関連」「再生可能エネルギー」といった、その時々のトレンド(テーマ)になっている分野には期待感が集まり、実際の業績以上に株価が上昇することがあります。

また、日本の株式市場は海外投資家の影響が大きいため、彼らの売買動向が相場全体の流れを決める一因にもなっています。

要因4:国内外の「予期せぬ出来事」 (外部要因)

最後に、予測が困難な突発的な出来事、いわゆる外部要因です。

例えば、選挙の結果による政権交代、あるいは戦争や紛争といった地政学リスクは経済の先行きを一気に不透明にします。

さらに、大規模な自然災害やパンデミック(感染症の拡大)が発生すると、経済活動そのものが停滞してしまうため、株式市場全体が大きく下落するショック要因となり得ます。

【要注意】良いニュースで株価が下がる?「織り込み済み」とは

株式投資を始めると、多くの人が不思議に思う現象があります。

「業績が良かった」という良いニュースが発表されたのに、なぜか株価が下がってしまうケースです。

この逆説的な動きを理解するカギが、「織り込み済み」という株式市場特有の考え方になります。

株価は未来を予測して動く性質を持っています。

多くの投資家が「あの会社は、次の決算できっと良い数字を出すだろう」と予想すると、そのニュースが発表される前から期待して株を買い始めるのです。

その結果、発表日までに株価はすでに上昇しています。

そして、いざ予想通り「良い決算」が発表されると、期待して先に買っていた投資家たちが「予想通りだった。ここで利益を確定しよう」と一斉に売りに回ることがあります。

これを「材料出尽くし」と呼びます。

ニュース(材料)が世に出た瞬間に、その期待感が失われて売られてしまうわけです。

この逆もまた然りです。

「悪いニュース」が出ても株価があまり下がらない場合、それはすでに市場が「悪いだろう」と予測し、株価が下落してしまっている(=悪い材料を織り込み済み)状態なのかもしれません。

大切なのは株価は常に現在のニュースだけでなく、一歩先の未来を反映しようとしていると理解することです。

ニュースを見て「なぜ?」と思った時は、市場がすでに何を予測していたのかを考えると、値動きの背景が見えてくるでしょう。

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