【特集】人気記事で振り返る2018年ここまでの軌跡~過去から得た智は未来に輝く<GW特集>
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
●2018年大発会、741円高の驚き
年明けの株式市場はインパクトのある上昇で始まりました。1月4日、大発会の日経平均株価は741円高の2万3506円。売買代金も3兆2000億円を超え、お正月気分はどこへやらの熱気となりました。また、日経ジャスダック平均は年末から1月16日まで9連騰するなど、中小型株市場も大いに買われました。そして1月23日には日経平均はついに終値ベースで26年ぶりの2万4000円を超えます。これがひとつ目の重要ポイントとなりました。
1月23日の市況概況はこのように伝えています。
【↑】日経平均 大引け| 26年ぶり2万4000円台回復、米株高と日銀現状維持で買い優勢 (1月23日)
ここでご紹介したいのが、1月3日配信の「馬渕治好氏、2018年【株式相場を大胆予測!】(1) <新春相場特集>」。この中で馬渕氏は、1-3月に米国株の調整に引きずられて下落すると予想し、さらに年央にかけ急速な戻り足に転じることまで的中させています。同記事ではこの後のシナリオまで言及しておりますので、ここで改めて参考にしてはいかがでしょうか。
また、元日に配信された「伊藤智洋が読む『2018年マーケット・シナリオ』 <新春特別企画>」では今年の高値は2万4000円としており、予想が的中する可能性があります。なお、この「マーケット・シナリオ」の最新版「伊藤智洋が読む『2018年後半シナリオ、1月高値は越えられるか』<GW特集>が5月5日11時に配信されます。お見逃しなく。
●2月初頭に大波乱
世界的な好景気の中、下落の要素が見当たらないとされていた株式市場ですが、2月に転機を迎えます。NYダウの下落によって日本株も急落、2月5、6日の2日間で1664円の下げを記録しました。端緒となったのは米国の雇用統計。市場予測を上回るという、本来なら好材料となるはずの発表でしたが、これが米長期金利の急上昇を引き起こし、ゴルディロックス相場(適温相場)を終わらせる原因となりました。また、1月下旬から為替が急激に円高に振れたことも日本市場にとって逆風となりました。
2月6日にはこのようなニュースが配信されました。
日経平均大引け1071円安、一時1600円超の記録的な下落で値下がり銘柄数は2000銘柄超える
この頃から、「米長期金利の上昇」が一つのキーワードとなって相場を左右し始めます。2月9日に配信した「見え始めた“割安感”――暴落『第2波』の後に待つもの <株探トップ特集>」では、この時期の急落について詳しい解説をしています。また、2月7日配信の「市場を揺るがす“危機”の正体」で武者陵司氏が日本株が割安となっていることに触れるなど、識者は急落局面で日本株が「買い場」となっている可能性について言及しています。
●3月下旬までに3つの底を記録
日経平均は2月14日にザラ場安値2万0950円をつけて反発を開始しますが、25日移動平均線にはね返されます。そして3月5日の2万0937円を底値に、再び反発。きれいな2点底を確認したかに思われましたが、3度目の下落でついにそれを割ってしまいます。年初来安値2万0347円を記録したのは3月26日のことでした。
3月14日に掲載された、「中村潤一の相場スクランブル 『AI・IoT・5G・量子』で狙う株」では、経済の強さは本物であり、今が底値圏であるとしながらも、「腹五分目の投資姿勢」で急変に対応できるようにと強調しています。
●4月新年度、明確なトレンド変換
こうした相場の「乱気流」は3月末まで続きました。ところが4月に入り、日経平均はゆるやかな上昇を続けます。外部環境的には米中貿易摩擦やシリア問題など懸念材料も多くあるなか、新年度入りから状況が一変。4月25日には75日移動平均線を超え、27日に年初来高値2万4129円から年初来安値2万0347円までの下げ幅に対して「半値戻し」を達成しました。
要因としては、大きく売り越していた海外投資家が再び買い戻しに転じたことが挙げられます。投資部門別売買動向によると、1月中旬から海外投資家が大きく売りに転じています。相場を大きく動かす海外投資家の動向について、注視する必要があることがよくわかります。
さて、5月に入り、この先はどのような展開が待っているのでしょうか。株探ではこのゴールデンウィーク期間、多くの特集記事を配信して相場展望や有望銘柄を紹介しています。今後の投資に役立つ情報ばかりですので、ぜひお見逃しなく。
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