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【特集】ゴールデンウイーク特選“黄金の注目株”(1) 既存店ネット通販ともに好調、死角なき成長「ビックカメラ」 <GW特集>

ビックカメラ <週足> 「株探」多機能チャートより

●ビックカメラ <3048>

―足もと業績好調に加えEC拡大が中期的な成長牽引―

【注目ポイント】
 ビックカメラ <3048> は、業績拡大を背景に2000円台での活躍が期待できる。4月10日に発表した8月中間決算は、売上高4150億6300万円(前年同期比7.7%増)、営業利益133億4700万円(同42.7%増)と大幅増益だった。ビックカメラ既存店が同4.6%増、コジマ <7513> 既存店が同5.4%増と伸長したほか、両社ともにインターネット通販 (EC)が2ケタ増となり業績を牽引した。液晶テレビなどデジタル家電の需要回復の恩恵を受けたことに加えて、インバウンド需要の好調継続、店頭イベントや各種サービスによる客層の広がりから来店客数が増加したことなどが寄与した。また、オムニチャネルを含むインターネット通販事業の強化に取り組んだことも奏功した。

 中間決算発表時に18年8月期業績予想について、売上高を8300億円から8350億円(前期比5.6%増)へ、営業利益を250億円から270億円(同23.5%増)に上方修正した。上方修正はコジマのECの好調が主な要因だが、コジマは高機能品の拡販と自社EC比率の上昇による採算改善効果が継続。また、ビックカメラ本体も「ネットで取り置き」の拡大により、ECだけではなく実店舗の販売にもプラス効果が大きい。これに加えて、4月11日スタートした「楽天ビック」の効果も考慮すると保守的との見方が強く、さらなる上振れが期待できる。中期的にもECを牽引役とする業績拡大が続くとみられている。

【投資作戦】
 株価は4月11日に年初来高値1942円をつけたあと調整局面にあったが、決算発表シーズンを迎え、既に決算が発表されている同社には好決算再評価の買いが流入。20日以降は再び騰勢を強め、高値更新を射程圏に捉えている。とはいえ、高値更新は通過点に過ぎず、まずは2000円乗せへ。その後に中期的な業績拡大期待を織り込む段階となることが予想される。中期的なスタンスで、上昇一服を拾えば投資妙味は大きい。

上値目標(1)2100円
上値目標(2)2400円


【ゴールデンウイーク特選“黄金の注目株”<GW特集>】配信時間
4日(金)13:00 “黄金の注目株”(1) 死角なき成長「ビックカメラ」
5日(土)13:00 “黄金の注目株”(2) 半導体をめぐる冒険「マルマエ」
6日(日)13:00 “黄金の注目株”(3) 成長路線復帰期待「西松屋チェーン」

★ゴールデンウイーク期間中、「GW特集」を配信します。ご期待ください。
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