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【特集】ゴールデンウイーク特選“黄金の注目株”(2) 半導体をめぐる冒険「マルマエ」 <GW特集>

マルマエ <週足> 「株探」多機能チャートより

●マルマエ <6264>

―半導体向け受注が高水準、東エレクの設備投資増に思惑も―

【注目ポイント】
 マルマエ <6264> [東証2]は、半導体製造装置液晶製造装置向け精密部品の製造・加工を手掛けている企業。主な販売先はニッパツ <5991> や東京エレクトロン <8035> グループの東京エレクトロン宮城などとなっている。

 同社が3月30日に発表した18年8月期第2四半期累計(17年9月-18年2月)の単独決算は、売上高が21億1800万円(前年同期比63.3%増)で着地。営業利益は5億7600万円(同2.1倍)となり、通期計画10億円に対する進捗率は57.6%に達した。主力の半導体分野は業界の旺盛な設備投資需要を背景に、期首の想定を超える生産設備の増強を行ったことなどが寄与。FPD(フラットパネルディスプレー)分野も堅調に推移している。4月14日に発表した3月度の月次受注残高は、半導体分野が7億8800万円(前年同月比75.2%増)、FPD分野が3億2300万円(同86.5%増)で、ともに高水準を維持している。

 今後の見通しについては、半導体分野は新事業所(出水事業所)の設備増強による生産能力拡大を見込んだ引き合いと、新たに始める電子ビーム溶接関連の受注が増加しており、当面は良好な事業環境が続く見通し。半導体市場は今後も拡大することが予想され、4月から一部稼働を開始した出水事業所の生産スペース余力を生かし、継続的に設備投資を行いながら受注拡大を図るとしている。また、東京エレクが19年3月期の設備投資額を510億円(前期比11.8%増)としており、今後思惑を誘う場面がありそうだ。一方、FPD分野は第10.5世代大型液晶パネル向けや有機EL関連装置の高水準な需要が1年以上続くと会社側はみている。

【投資作戦】
 株価は4月17日に年初来安値となる1439円をつける場面もあったが、その後は持ち直す動きとなり、4月27日には5日移動平均線が25日移動平均線を上回るゴールデンクロスが実現した。PERやPBRといった指標面に割安感はないものの、今期業績が上振れする可能性があることや東証1部上場を目指していることなどを考えれば時価は仕込み場とみたい。1750円近辺に位置する75日移動平均線を突破してくれば、1月18日につけた年初来高値2281円奪回が視野に入ってきそうだ。

上値目標(1) 2350円
上値目標(2) 2500円


【ゴールデンウイーク特選“黄金の注目株”<GW特集>】配信時間
4日(金)13:00 “黄金の注目株”(1) 死角なき成長「ビックカメラ」
5日(土)13:00 “黄金の注目株”(2) 半導体をめぐる冒険「マルマエ」
6日(日)13:00 “黄金の注目株”(3) 成長路線復帰期待「西松屋チェーン」

★ゴールデンウイーク期間中、「GW特集」を配信します。ご期待ください。
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