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【市況】まぐろどん:証券会社のレーティング情報から短期上昇銘柄を狙う【FISCOソーシャルレポーター】

日立建機 <日足> 「株探」多機能チャートより

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家まぐろどん氏(ブログ「証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年3月3日16時に執筆
株式市場では国内外の証券会社各社から毎日、多数のレーティング情報がリリースされています。これらはアナリストがファンダメンタル分析を基づいて個別株の企業価値を算出し、現在の株価に対する「割安・割高」から「買い・売り」などのレーティングを付与しています。

リリース直後は一時的に値動きが大きくなるため、こうしたレーティング情報を材料に売買する個人投資家も少なくありません。銘柄によっては、寄り付きが天井になってしまうことも数多くありますが、いくつかの条件が合えば人気が継続するものもあります。

そこでレーティング情報を15年間、研究し続けた「まぐろどん」が、リリース直後の値動きが一巡した先週のレーティング情報から1~2週間程度の短期間で注目される銘柄を紹介します。

日立建機<6305>
3月1日(木)にJPモルガン証券が投資判断を「Neutral(中立)→Overweight(強気)」に、目標株価を4500円→6000円に引き上げたことが伝わりました。

レーティング公開による株価へのインパクトは限定的。チャートは大陰線を引いて25日移動平均線を下回る典型的な弱気形状。ただ、ボリンジャーバンド(25日)の-2σまで下げた後はリバウンドする癖があり、売り方の買い戻しも下支えしながら、4500円程度までの自律反発は見込めそう。一方、2月14日と3月2日の安値4170円を割り込むと4000円処まで突っ込む可能性があり要注意。



アイシン<7259>
3月2日(金)にJPモルガン証券が投資判断「Overweight(強気)」を据え置き、目標株価を6950円→7100円に引き上げたようだ。三菱UFJMS証券も同日に投資判断「Overweight(強気)」を据え置き、目標株価を6700円→7100円に引き上げるなどアナリストの評価は高いもよう。

今回のレーティング公開によるインパクトはほぼなかったとみられるが、チャートは短期間で大きく調整するなど突っ込み警戒感が台頭。過去にも200日移動平均線は頑強なサポートラインとして機能しており、一旦はテクニカルリバウンドが見込める局面と考えられる。窓を3つ空ける「三空」出現なら突っ込み買いのチャンスになりそう。ただ、自動車関連株の動きを考慮すれば、短期的に積極的に戻りを試すような動き展開は期待しにくいかもしれない。あくまで目先の売られ過ぎに対する反動の戻りを取りに行くイメージ。

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執筆者名:まぐろどん
ブログ名:証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」

《HT》

 提供:フィスコ

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