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【市況】今週の【早わかり株式市況】 7週続伸・21年ぶり2万2000円台乗せ、外国人の大規模買いが牽引

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、日経平均株価が7週続伸となり21年ぶりに2万2000円台を回復、外国人の大規模買いが牽引する形で7週間の上げ幅は2700円超えた。

 週初の23日は衆院選での与党大勝や前週末の米株高、為替の円安進行を受け、大きく買い優勢に傾き、日経平均は史上初の15連騰となり、上昇連続記録を56年9ヵ月ぶりに更新した。株価水準は約21年3ヵ月ぶりの高値圏に上昇した。

 翌24日は前日の米株安と円安一服を受けて売り先行で始まったものの、海外投資家の買い意欲が強く日経平均は寄り付き後すぐにプラス圏に浮上、後場に水準を切り上げ16連騰となり、連続最長記録をさらに伸ばした。25日は前日の米株高と円安で朝方は高く始まったが、後場後半に過熱感が意識され利益確定売りが膨らみ17日ぶりの反落となった。26日は前日の米株安にもかかわらず、押し目買い意欲が旺盛で利益確定売り圧力をこなし、小幅に反発した。

 週末の27日は前日の欧米株高と円安を追い風にリスク選好の動きが強まり、日経平均は銀行株が牽引する形で大幅続伸し、21年3ヵ月ぶりに2万2000円台に乗せた。

 日経平均株価は、前週比550円(2.57%)高の2万2008円と7週続伸し、21年ぶりに2万2000円台を回復して取引を終えた。週間ベースの上げ幅は今年3番目の大きさで、7週間の上げ幅は2700円を超えた。前週までの4週間で1兆7600億円を買い越した海外投資家が引き続き上昇相場を牽引した。週間の値幅は401円と、前週の315円から拡大した。


 来週も海外勢を中心とした買いで上値追いが期待される。ただ、10月に入って下落した日は1日しかないだけに過熱感が意識され、一時的に押し目を入れる場面もありそうだ。
 重要イベントとしては、国内では10月30日-31日に開催される日銀金融政策決定会合や31日朝に発表される9月鉱工業生産が注目される。また、本格化している9月中間決算発表は31日に前半のピークを迎える。海外では10月31日-11月1日に開催されるFOMCや31日発表の中国10月製造業PMI、3日発表の米国10月雇用統計に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(10月23日~27日)

【↑】 10月23日(月)―― 史上初15連騰、与党大勝や米株高、円安で外国人買い
 日経平均 21696.65( +239.01)  売買高15億8207万株 売買代金 2兆5942億円

【↑】 10月24日(火)―― 16連騰・最長記録を連日更新、外国人の買い旺盛
 日経平均 21805.17( +108.52)  売買高15億7156万株 売買代金 2兆5393億円

【↓】 10月25日(水)―― 17日ぶり反落、朝高も後場に利益確定売り膨らむ
 日経平均 21707.62( -97.55)  売買高19億6843万株 売買代金 3兆3155億円

【↑】 10月26日(木)―― 小反発、米株安も企業の好業績期待で押し目買い
 日経平均 21739.78( +32.16)  売買高15億9008万株 売買代金 2兆6333億円

【↑】 10月27日(金)―― 大幅続伸・21年ぶり2万2000円台、銀行株上げ主導
 日経平均 22008.45( +268.67)  売買高19億9118万株 売買代金 3兆1008億円

◆セクター・トレンド(10月23日~27日)

(1)三菱UFJ <8306> など銀行株が業種別上昇トップ、東京海上 <8766> など保険株は4位
(2)王子HD <3861> などパルプ・紙、新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、住友鉱 <5713> など非鉄といった素材株が物色された
(3)コマツ <6301> など機械、キーエンス <6861> など電機といった輸出株は大幅続伸
(4)大和ハウス <1925> など建設、NTTドコモ <9437> など通信といった内需株の一角も堅調
(5)野村総研 <4307> 、日立建機 <6305> など好決算株は素直に買われた
(6)セブン&アイ <3382> など小売り、JT <2914> など食品といった消費関連株は低調

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