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【市況】【↑】日経平均 大引け| 史上初15連騰、与党大勝や米株高、円安で外国人買い (10月23日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21709.30
高値  21723.60(13:26)
安値  21614.51(10:01)
大引け 21696.65(前日比 +239.01 、 +1.11% )

売買高  15億8207万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5942億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は史上初の15連騰、大幅高で21年3ヵ月ぶり高値
 2.衆院選は予想を上回る与党大勝で海外投資家が買い継続
 3.前週末の米国株上昇や為替市場での円安進行も追い風
 4.電機セクターのほか、鉄鋼、化学など市況産業に物色の矛先向かう
 5.値上がり銘柄数は1600を超え、東証1部全体の8割の銘柄が上昇

■東京市場概況

 前週末の米国市場では、NYダウは165ドル高と6日続伸、過去最高値を5日連続更新した。トランプ米政権による税制改革への期待から買いが優勢となった。

 週明けの東京市場では大きく買い優勢に傾き、日経平均株価が過去最長記録となる15連騰を達成した。株価水準は約21年3ヵ月ぶりの高値圏に。

 23日の東京市場は朝方から広範囲に買いが先行し、日経平均は大幅続伸。1960年12月から1961年1月にかけて記録した14連騰を上回り、歴代単独1位となる15連騰を達成した。前週末の米株高や円安の進行に加え、22日の衆院選では自民・公明の与党が大勝し、事前の市場コンセンサスを上回る議席数を確保したことがリスク選好の流れを後押しした。海外機関投資家の買いに加えて、“持たざるリスク”を意識した国内機関投資家もこれに追随するムードが高まっており、全体指数を押し上げている。セクター別には円安環境を好感して電機株が買われたほか、紙パルプ、鉄鋼、化学などの市況産業が値上がり上位を占め、世界的な景気回復を印象付けるような業種に買いが集まった。東証1部全体の8割の銘柄が上昇する買い気の強い展開となった。

 個別では、enish<3667>が売買代金トップで大幅高となったほか、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクがしっかり、東京エレクトロン<8035>、SUMCO<3436>など半導体関連も買われた。双信電機<6938>がストップ高、ヤマト<1967>、北の達人コーポレーション<2930>も値を飛ばした。シンフォニアテクノロジー<6507>、ネットワンシステムズ<7518>なども物色人気となった。
 半面、花王<4452>、セブン&アイ・ホールディングス<3382>が冴えず、電通<4324>も売りに押された。サーラコーポレーション<2734>、ゲンキー<2772>が安く、廣済堂<7868>も下落した。日本M&Aセンター<2127>、ビジネス・ブレークスルー<2464>も売りに押された。ステラ ケミファ<4109>、トーセ<4728>なども安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、ファストリ <9983> 、京セラ <6971> 、ソフトバンク <9984> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約82円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は花王 <4452> 、電通 <4324> 、セブン&アイ <3382> 、アステラス <4503> 、ユニファミマ <8028> 。押し下げ効果は約8円。

 東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は空運業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)鉄鋼、(3)電気機器、(4)化学、(5)保険業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)小売業、(2)サービス業、(3)不動産業、(4)陸運業、(5)医薬品。

■個別材料株

△ヤマト <1967>
 今期経常を一転増益・25期ぶり最高益に上方修正。
△北の達人 <2930>
 1→2の株式分割を実施。
△enish <3667>
 「欅のキセキ」が配信2日で100万DLを突破。
△UUUM <3990> [東証M]
 レオスは保有割合が5%を超えたと報告。
△エムケー精工 <5906> [JQ]
 上期経常を一転4%増益に上方修正。
△コロナ <5909>
 上期経常を2.5倍上方修正。
△今村証券 <7175> [JQ]
 非開示だった上期経常は5.8倍増益へ。
△イントラスト <7191> [東証M]
 上期経常を21%上方修正。
△サンウッド <8903> [JQ]
 「4-9月は6億円弱の営業黒字」との報道。
△ゼンリン <9474>
 上期経常を7.2億円に上方修正。

▼西芝電 <6591> [東証2]
 上期経常を80%下方修正、通期も減額。
▼大井電気 <6822> [JQ]
 今期経常を一転26%減益に下方修正、配当も5円減額。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)やまや <9994> 、(2)双信電機 <6938> 、(3)コロナ <5909> 、(4)ヤマト <1967> 、(5)北の達人 <2930> 、(6)enish <3667> 、(7)ビジ太田昭 <9658> 、(8)エンプラス <6961> 、(9)シンフォニア <6507> 、(10)図研 <6947> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ID <4709> 、(2)サーラ <2734> 、(3)ゲンキー <2772> 、(4)PLANT <7646> 、(5)広済堂 <7868> 、(6)UKCHD <3156> 、(7)愛眼 <9854> 、(8)光世 <8617> 、(9)コーセーRE <3246> 、(10)日本M&A <2127> 。

【大引け】

 日経平均は前日比239.01円(1.11%)高の2万1696.65円。TOPIXは前日比14.61(0.84%)高の1745.25。出来高は概算で15億8207万株。値上がり銘柄数は1639、値下がり銘柄数は313となった。日経ジャスダック平均は3637.38円(34.20円高)。

[2017年10月23日]

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