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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):UUUM、エンプラス、マクセルHD

UUUM <日足> 「株探」多機能チャートより
■UUUM <3990>  5,750円  +730 円 (+14.5%)  本日終値
 UUUM<3990>が急伸。ひふみ投信などの運用を手掛けるレオス・キャピタルワークス(東京都千代田)が20日の取引終了後、関東財務局に大量保有報告書を提出。UUUM株の保有株数が30万6900株(保有割合5.05%)となり、新たに5%を超えたとしたことで、需給思惑から買いが入ったようだ。なお、保有目的は純投資で、報告義務発生日は10月13日としている。

■コロナ <5909>  1,392円  +173 円 (+14.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 20日、コロナ <5909> が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.3億円→8.2億円に2.5倍上方修正。増益率が0.6%増→2.5倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。ルームエアコンの販売が想定以上に伸びたうえ、寒冷地向け石油暖房機も好調だったことが寄与。工場稼働率の改善や生産性向上に加え、原価低減、経費削減が進んだことも利益を押し上げた。なお、通期の経常利益は従来予想の26億円(前期は24.9億円)を据え置いた。

■エンプラス <6961>  5,190円  +395 円 (+8.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 エンプラス<6961>が急伸。前週末20日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を320億円から340億円(前期比3.1%増)へ、営業利益を40億円から50億円(同20.4%増)へ、純利益を28億円から34億円(同34.0%減)へ上方修正しており、これを好感した買いが入った。半導体機器事業の市場環境が良好で、車載向けを中心に国内外の顧客から受注を獲得していることに加えて、近年注力しているテストソケットでも新規顧客の開拓が進んでいることが要因という。また、エンプラ事業でも、主に海外市場で高付加価値製品の販売が拡大していることも貢献する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高171億4300万円(前年同期比7.8%増)、営業利益26億3600万円(同26.5%増)、純利益18億6800万円(同46.9%減)だった。

■マクセルHD <6810>  2,746円  +146 円 (+5.6%)  本日終値
 マクセルホールディンディングス<6810>は3連騰し年初来高値を更新した。SMBC日興証券が20日付で、投資評価「1」を継続しつつ、目標株価を2700円から3000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。18年3月期の営業利益予想を95億円から110億円へ、19年3月期を同109億円から128億円へ上方修正したことが目標株価引き上げの要因。第1四半期の実績を反映させたことに加えて、ゲーム機器向けリチウムイオン電池の好調を織り込んだとしている。また、ゲーム機器のサイクルからして、19年3月期まで数量増加の恩恵を受けるとしている。

■ゼンリン <9474>  3,520円  +170 円 (+5.1%)  本日終値
 20日、ゼンリン <9474> が業績修正を発表。18年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想のトントン→7.2億円の黒字(前年同期は2億円の赤字)に上方修正したことが買い材料視された。主力の地図データベース関連事業で国内カーナビゲーション用データの販売が好調だったことが寄与。人件費などの費用が増加したものの、増収効果で吸収した。営業外収益が計画を上回ったことも上振れの要因となった。なお、通期の経常利益は従来予想の47億円(前期は45.2億円)を据え置いた。

■メック <4971>  1,749円  +56 円 (+3.3%)  本日終値
 20日、電子基板向け薬品の販売を手掛けるメック <4971> が株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、クオカードを贈呈する。クオカードの金額は、100株以上1000株未満保有で1000円分、1000株以上保有で2000円分となる。優待制度は17年12月末の株主を対象に開始する。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■キッコーマン <2801>  3,810円  +100 円 (+2.7%)  本日終値
 キッコーマン<2801>が4日続伸で年初来高値を更新。前週末20日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好感した買いが入った。上限を180万株(発行済み株数の0.93%)、または50億円としており、取得期間は11月6日から来年1月31日まで。経営環境の変化に応じた機動的な資本政策を遂行するためとしている。同時に、10月19日に創立100周年を迎えたのを記念して、9月末を基準日とする中間配当で記念配5円を実施し、中間配当を22円(従来予想17円)に引き上げると発表した。年間配当は39円となり、前期実績の34円からは5円の増配となる予定だ。

■ドンキHD <7532>  4,700円  +115 円 (+2.5%)  本日終値
 ドンキホーテホールディングス <7532> が反発し、年初来高値を更新した。SMBC日興証券が20日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を5100円→5500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、ユニー株式40%取得による持分法投資利益の増加を反映し、経常・純利益予想を増額すると報告。ユニーは大規模な減損損失計上を経て、純利益の黒字が定着しつつあるとみている。また、予想PERはユニーの初期段階の利益貢献すら十分に織り込んでいない水準で割安感が強いと指摘している。

■東京エレクトロン <8035>  19,180円  +465 円 (+2.5%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が5連騰、株価はITバブルのあった2000年以来となる1万9000円ラインを突破した。2万円大台回復から上場来高値2万90円奪回も意識される段階に入ってきた。米国の半導体関連銘柄人気はとどまるところを知らず、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数は前週末20日も新高値圏を突き進んでいる。これを受けて、東京市場でも海外投資家とみられる半導体関連株への物色人気が加速している。時価総額で3兆円を超える同社はその象徴株として買われている。

■伊藤忠食品 <2692>  5,060円  +115 円 (+2.3%)  本日終値
 伊藤忠食品<2692>が後場上げ幅を拡大。前引け後に、18年3月期の連結業績予想について、営業利益を39億円から42億円(前期比11.1%増)へ、純利益を33億円から39億円(同15.7%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は6600億円(同4.6%増)で据え置いたものの、採算強化やコスト圧縮を図っていることに加えて、上期に取引先との経費負担に関する一時的な調整金などを特別利益に計上したことが要因としている。

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