【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):Syns、メタプラ、日本電技
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Synspective<290A>がストップ高で5連騰。29日の取引終了後、米国に子会社2社を設立すると発表したことが好感された。世界最大の宇宙関連市場である米国及び北米地域において、現地ニーズに応じた迅速な事業活動を展開することがグループの成長をより加速すると判断し、2月に米国における持ち株会社及び事業会社をデラウェア州に設立する。なお、業績への影響は未定としている。
■メタプラネット <3350> 4,905円 +535 円 (+12.2%) 本日終値
メタプラネット<3350>が12%を超える急騰をみせたほか、セレス<3696>、リミックスポイント<3825>、クシム<2345>、フィスコ<3807>など仮想通貨関連株に投資マネーの流入が目立つ。ビットコイン価格が足もと上昇基調を強めている。トランプ米大統領は仮想通貨取引の規制緩和に積極的な姿勢を打ち出しており、これがビットコインの先高期待につながっているほか、直近では前日までの日程で行われた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が暗号資産に前向きな発言をしたことが伝わっており、これが東京市場で関連銘柄の株価を強く刺激する格好となった。
■日本電技 <1723> 3,870円 +420 円 (+12.2%) 本日終値
日本電技<1723>が3連騰し実質上場来高値を更新。29日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結決算が、売上高261億7300万円(前年同期比4.6%増)、営業利益57億5300万円(同46.7%増)、純利益38億9900万円(同41.8%増)と大幅増益となったことが好感された。主力の空調計装関連事業で工場関連の大型新設物件工事の計上があったほか、教育施設向け新設物件や研究施設及び公共施設向け既設物件の工事が増加した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高425億円(前期比9.3%増)、営業利益75億円(同20.0%増)、純利益53億円(同13.4%増)の従来見通しを据え置いている。
■野村マイクロ <6254> 2,621円 +263 円 (+11.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
野村マイクロ・サイエンス<6254>は反発。29日取引終了後、インドのTATA SEMICONDUCTOR MANUFACTURINGとの間で、超純水製造装置の導入について今月11日に基本合意したと発表した。これが材料視された。TATAが手掛けるインドで最初(野村マイクロ調べ)の半導体製造工場(前工程)へ導入するという。納入予定時期は2026年。これを足掛かりに今後のインド市場において積極的な事業展開を目指す。
■ノジマ <7419> 2,426円 +221 円 (+10.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
ノジマ<7419>が後場に入って急騰、一時12%を超える上昇で2491円まで買われ昨年12月3日につけた上場来高値2459円を更新した。同社がきょう後場取引開始前に発表した25年3月期第3四半期(24年4~12月)決算は営業利益が前年同期比53%増の325億100万円と大幅な伸びを示した。デジタル家電専門店運営事業は全体として横ばいで推移しているが、キャリアショップ運営事業が好調で全体収益を押し上げている。これを受けて25年3月期通期の業績予想の修正を行い、営業利益は従来予想の310億円から400億円(前期比31%増)に増額した。これを材料視する買いを呼び込む格好となっている。
■NJS <2325> 3,780円 +335 円 (+9.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
上下水道関連のコンサルティングを展開するNJS<2325>や日水コン<261A>が大幅高。埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受け、県は29日、周辺の自治体の住民に対し下水道の使用を控えるように呼び掛けた。陥没事故は地下の下水道管の破損が原因とみられている。下水道の使用自粛による影響は約120万人に上る見込み。今回の事態を受け、全国的に下水道インフラに対する調査や老朽化した設備の更新が進むとの思惑が広がり、下水道関連株を物色する流れが強まった。日本ヒューム<5262>や大盛工業<1844>が買われ、栗本鐵工所<5602>や日本鋳鉄管<5612>などが堅調に推移している。
■JBCCHD <9889> 4,690円 +415 円 (+9.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
30日に発表した「JBCCHD、株式分割を発表」が買い材料視された。
株式分割および株式分割に伴う定款の一部変更に関するお知らせ
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■PI <4290> 709円 +49 円 (+7.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
プレステージ・インターナショナル<4290>が大幅高で5連騰。29日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比8.8%増の476億円、経常利益は同3.0%増の64億1300万円となった。10~12月期の経常利益は同14%増となり、中間期時点で減益だった経常利益は4~12月期では増益を確保する形となった。業況を好感した買いが集まったようだ。オートモティブ事業では自動車保険の契約台数の増加に伴い手配件数が伸長し、国内外の自動車メーカーからの受託業務も拡大。ロードサービスのグループ内出動比率の向上による外注費の抑制や、委託料の改定による効果も利益を押し上げた。
■AREホールディングス <5857> 1,782円 +113 円 (+6.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
AREホールディングス<5857>が大幅続伸。同社は29日の取引終了後、25年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比67.0%増の3729億6900万円、最終利益は同60.4%増の113億8500万円となった。10~12月期の最終増益は同2.6倍となった。最終利益の通期計画に対する進捗率は87%に上り、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。貴金属リサイクル部門では宝飾分野や電子分野での回収量が増加した。また北米精錬部門では製品事業の低迷が続いた一方、トレーディング事業は好調に推移し、収益を押し上げた。
■池田泉州HD <8714> 430円 +21 円 (+5.1%) 本日終値
30日に発表した「池田泉州HD、自社株買いの実施を発表」が買い材料視された。
自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ
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株探ニュース