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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):CTC、島津、メタップス

島津 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日経レバ <1570>  18,950円  +430 円 (+2.3%)  本日終値
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が一時1万9000円乗せまで買われる場面があった。個人投資家を中心とした短期筋の買いを集めた。同銘柄は日経平均株価にリンクさせたETFで、ボラティリティは日経平均に対し2倍の値動きを想定した設定となっている。きょうは、衆院選で与党が圧勝したことや前週末の米株高、為替の円安進行などを受けて全体相場が大きくリスクオンに傾いており、同銘柄も日経平均株価と連動して買い優勢となった。なお、前週末に日経平均は小幅プラスで引け14連騰となったものの、同銘柄はわずかながらマイナスで引けていた。

■伊藤忠テクノ <4739>  4,280円  +95 円 (+2.3%)  本日終値
 伊藤忠テクノソリューションズ<4739>が4日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。同社はきょう、グループの経営基盤の強化を目的に、財務経理・業務分野のシェアードサービス機能を持つ子会社「CTCビジネスエキスパート(CTCBE)」を11月1日付で設立すると発表した。同社は、経理業務全般や商品管理、発注、物流センター運用管理などのグループの機能をCTCBEに集約することで、専門性と生産性を高め、経営力のさらなる向上を図るとしている。

■島津製作所 <7701>  2,310円  +39 円 (+1.7%)  本日終値
 島津製作所<7701>が3日ぶりに反発し、上場来高値を更新した。同社はきょう、シンガポール国立大学(NUS)と環境センサー技術の実用化に向けた共同研究開発を開始すると発表した。同社は7月にNUSと包括共同研究契約を締結しており、今回の動きはその一環。この契約におけるテーマのひとつとして、同社のシンガポール子会社がNUS環境研究所と共同で、河川や湖など淡水中のリンや窒素を検出するための環境センサー技術の開発に取り組む。

■三菱UFJ <8306>  739.5円  +11.7 円 (+1.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が反発したほか、第一生命ホールディングス<8750>は3日続伸と上値追い基調を強めている。銀行や保険株は業種別値上がり率でも寄り付き段階で最上位にある。前週末の米国株市場ではゴールドマン・サックス、シティーグループ、JPモルガンなど大手金融株が軒並み上昇し全体相場を牽引、これを受けて東京市場も相対的に出遅れる三菱UFJや第一生命HDに継続的な買いが入っている。米10年債利回りも急反発で2.38%前後まで上昇、これは終値ベースで今年7月初旬以来3カ月半ぶりの高値水準。30年債利回りも上昇しており、米国事業での運用環境の改善期待が株価にポジティブに働いている。

■ヤフー <4689>  539円  +8 円 (+1.5%)  本日終値
 ヤフー<4689>が続伸。SMBC日興証券は20日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価は580円から600円に引き上げた。同証券では「マルチビッグデータ活用の強化により、新たな成長局面へ」と指摘している。ヤフーは、インターネットメディア、eコマース、金融など幅広い領域で多種多様なコンテンツやサービスを有し、マルチなビッグデータの蓄積が可能であることが強みの一つ。マルチビッグデータを、これまで以上に有効活用することにより、一段の収益拡大が見込め、同業他社に対する差別化にもつながると予想している。

■メタップス <6172>  3,500円  -700 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値
 メタップス<6172>はストップ安。前週末20日の取引終了後に発表した17年8月期連結決算が、売上高135億7200万円(前期比53.9%増)、営業利益2億5100万円(前期3億3300万円の赤字)、純利益2億6000万円(同7億1800万円の赤字)と黒字転換したものの、従来予想の売上高180億円、営業利益7億円を大きく下回ったことが嫌気された。子会社スマートコン社で会計処理方針の変更があったことや、クーポン失効分の売り上げの計上を翌期以降に繰り延べし、売上高を下振れさせたことが要因。また、仮想通貨関連など新規事業への投資により販管費が増加したことも利益を圧迫したとしている。なお、18年8月期業績予想は、合理的な予想の算定が困難であるとして、未開示としている。

■サーラコーポレーション <2734>  757円  -66 円 (-8.0%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 20日、サーラコーポレーション <2734> が子会社の中部瓦斯などによる700万株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限105万株の追加売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で805万株と発行済み株式数の12.2%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は10月30日から11月2日までの期間に決定される。

■ゲンキー <2772>  3,885円  -280 円 (-6.7%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 ゲンキー<2772>が5日続落。20日の取引終了後に発表した第1四半期(6月21日~9月20日)連結決算で、売上高は236億8600万円(前年同期比14.4%増)と2ケタ増収となったものの、営業利益は10億7100万円(同1.0%増)と低い伸びにとどまったことが警戒されたようだ。異業種を交えた価格競争が激化していることに加えて、New300坪タイプの店舗を岐阜県に3店舗、福井県に1店舗、愛知県に4店舗、石川県に1店舗出店したことなどが影響したもよう。なお、18年6月期通期業績予想は、売上高1030億円(前期比23.5%増)、営業利益46億円(同19.5%増)の従来見通しを据え置いている。

■東芝 <6502>  331円  -4 円 (-1.2%)  本日終値
 東芝<6502>が続落。午後2時ごろ、18年3月期の連結業績予想について、最終損益を2300億円の黒字から1100億円の赤字(前期9656億6300万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。メモリ事業子会社の東芝メモリの株式譲渡契約を結んだことで、同事業の価値が確定し、税金負担の影響を織り込んだという。なお、東芝メモリの株式譲渡が完了すれば、18年3月期で約1兆800億円の改善影響が見込まれ、債務超過状態は解消できる見込みとしている。

■ピーエイ <4766>  246円  +50 円 (+25.5%) ストップ高   本日終値
 ピーエイ<4766>はストップ高。同社は求人サイト運営および求人誌発行や人材派遣を展開する。保育士の育成と働く環境を考えた「ココカラ保育園」を手掛けるなど保育事業にも注力しており、自民党が選挙公約で掲げる保育・教育の無償化などで恩恵を受ける可能性がある。

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