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【市況】【↑】日経平均 大引け| 16連騰・最長記録を連日更新、外国人の買い旺盛 (10月24日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21670.00
高値  21805.17(15:00)
安値  21646.52(09:14)
大引け 21805.17(前日比 +108.52 、 +0.50% )

売買高  15億7156万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆5393億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は16連騰と記録更新、朝安後切り返し後場一段高
 2.米株安と円安一服受け売り先行も、海外投資家などの買い意欲旺盛
 3.安倍政権の求心力高まり政策期待と企業の好業績期待が相場支える
 4.広範囲に買いが広がり、東証1部値上がり銘柄数は1500を超える
 5.三菱UFJやソフトバンクなど主力銘柄堅調、安川電は売られる展開に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは54ドル安と7日ぶりに反落。利益確定売りが優勢となるなか、17年7-9月期決算が大幅な減収減益となったゼネラル・エレクトリックの売られ指数を押し下げた。

 東京市場では売り先行で始まったものの、全般底堅く、日経平均株価はすぐにプラス転換、後場後半は漸次水準を切り上げる展開となった。

 24日の東京市場は朝方こそ利益確定売り優勢となったものの、その後、日経平均は切り返し16連騰を達成。前日に56年9ヵ月ぶりに歴代1位の15連騰を記録していたが、連日の更新となった。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数など主要指数が反落、外国為替市場でも1ドル=113円台前半の推移と円安が一服したことで、本日の日経平均は反落濃厚とみられていた。しかし、海外機関投資家や国内機関投資家を中心に押し目買い意欲は旺盛で、売り圧力を完全に吸収した。衆院選の与党圧勝で安倍政権の経済政策に対する期待感が継続、企業の好業績期待も全体指数を支えている。東証1部の売買代金は2兆5000億円台とそれほどの盛り上がりは見せなかったものの、個別株の物色意欲に陰りはなく、値上がり銘柄数は1500を超えた

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が上昇、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。キーエンス<6861>、ディー・エヌ・エー<2432>も上昇。北の達人コーポレーション<2930>が値を飛ばし、ソースネクスト<4344>はストップ高、オープンドア<3926>も一時値幅制限上限に買われた。イビデン<4062>、ノーリツ鋼機<7744>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も高い。
 半面、安川電機<6506>が売られ、enish<3667>も軟調。オーバル<7727>、シンフォニアテクノロジー<6507>が大幅安、ショーケース・ティービー<3909>も大きく値を下げた。コーセー<4922>、シュッピン<3179>の下げも目立った。さくらインターネット<3778>、ヤマダ電機<9831>が下落、豊和工業<6203>も売りに押された。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、KDDI <9433> 、エーザイ <4523> 、ファストリ <9983> 、スズキ <7269> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約34円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、安川電 <6506> 、ヤマハ <7951> 、花王 <4452> 、ブリヂストン <5108> 。押し下げ効果は約22円。

 東証33業種のうち上昇は30業種。上昇率の上位5業種は(1)卸売業、(2)電気・ガス業、(3)鉄鋼、(4)金属製品、(5)銀行業。一方、下落は3業種のみで下落率の上位から(1)ゴム製品、(2)その他金融業、(3)証券商品先物。

■個別材料株

△ディーエヌエ <2432>
 アプリ「どうぶつの森」配信日発表に期待。
△マクニカ富士 <3132>
 今期最高益予想を22%上乗せ。
△ドリコム <3793> [東証M]
 上期経常を一転黒字に上方修正。
△ネオジャパン <3921> [東証M]
 1→2の株式分割を実施。
△ソースネクス <4344>
 50言語以上に対応した通訳デバイスを12月14日に発売。
△NIC <5742>
 上期経常を23%上方修正・最高益予想を上乗せ。
△トレンダ <6069> [東証M]
 上期経常を2.2倍上方修正。
△鳥羽洋行 <7472> [JQ]
 今期経常を40%上方修正。
△シグマ光機 <7713> [JQ]
 6.64%を上限に自社株買いを実施。
△GMO <9449>
 0.73%の自社株消却を実施。

▼古河池 <6937>
 上期経常を28%下方修正。
▼ヤマダ電 <9831>
 「4-9月期経常利益は1割減の250億円程度」との報道。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)北の達人 <2930> 、(2)ソースネクス <4344> 、(3)オープンドア <3926> 、(4)ジューテック <3157> 、(5)ディーエヌエ <2432> 、(6)マクニカ富士 <3132> 、(7)ヨシムラHD <2884> 、(8)キヤノン電 <7739> 、(9)ヨシックス <3221> 、(10)ラクトJ <3139> 。
 値下がり率上位10傑は(1)オーバル <7727> 、(2)シンフォニア <6507> 、(3)ショーケース <3909> 、(4)エンプラス <6961> 、(5)ライクKN <6065> 、(6)ADワークス <3250> 、(7)シュッピン <3179> 、(8)コロナ <5909> 、(9)コーセー <4922> 、(10)豊和工 <6203> 。

【大引け】

 日経平均は前日比108.52円(0.50%)高の2万1805.17円。TOPIXは前日比11.67(0.67%)高の1756.92。出来高は概算で15億7156万株。値上がり銘柄数は1510、値下がり銘柄数は440となった。日経ジャスダック平均は3654.95円(17.57円高)。

[2017年10月24日]

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