【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱UFJ、カーメイト、ソースネクス
三菱UFJ <日足> 「株探」多機能チャートより
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が売買代金増勢のなか続伸、10月は720~740円のゾーンを軸とするのもみ合いが続いていたが、足もと上に放れる兆しをみせている。売買代金は東証1部でトップとなっており、市場では「米国の大手金融株などと比較して日本のメガバンクは出遅れ感が顕著であり、海外投資家の実需買いが入っているとみられる」(国内ネット証券)と指摘されている。
■塩野義製薬 <4507> 6,287円 +88 円 (+1.4%) 本日終値
塩野義製薬<4507>が4日続伸。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の1625億円から1720億円(前年同期比10.9%増)へ、営業利益が460億円から555億円(同25.3%増)へ、純利益が385億円から502億円(同60.9%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。自社創製のインフルエンザ感染症治療薬候補S-033188の開発が順調に進展していることを受けて、提携先のロシュ社と協議を行い、マイルストンおよび研究開発の成果への報酬支払い方法の枠組みを変更し、これに伴い第一段階の支払いを前倒しで受領したことが要因。また、ヴィーブ社からの配当金収入が予想を上回ったことも最終利益を押し上げたとしている。
■東芝テック <6588> 651円 +8 円 (+1.2%) 本日終値
東芝テック <6588> が続伸し、9ヵ月ぶりに年初来高値を更新した。同社は23日、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の35億円→90億円に2.6倍上方修正。従来の53.7%減益予想から一転して19.0%増益見通しとなったことが買い材料視された。POSシステムを扱う国内リテールソリューション事業を中心に好採算品の売上構成が上昇したことが寄与。円安による採算改善や為替差益の増加なども上振れ貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の130億円(前期は125億円)を据え置いた。
■竹内製作所 <6432> 2,370円 +21 円 (+0.9%) 本日終値
竹内製作所<6432>が続伸。岩井コスモ証券は23日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は2700円としている。同社は10日に18年2月期の業績予想を増額修正し、売上高を857億円から900億円(前期比8.4%増)へ、最終利益を79億円から88億円(同13.4%増)へ修正した。ミニショベルカーの販売が好調だ。同証券では今2月期の売上高を915億円、最終利益は95億円と再増額修正を予想している。また、欧米の住宅需要は来期も好調継続を見込んでいる。
■シュッピン <3179> 2,650円 -127 円 (-4.6%) 本日終値 東証1部 下落率7位
シュッピン<3179>は朝高でスタートしたのち、値を消す展開。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)単独業績について、売上高が従来予想の129億1300万円から144億3500万円(前年同期比29.3%増)へ、営業利益が5億8600万円から7億3600万円(同55.9%増)へ、純利益が3億9600万円から5億300万円(同57.7%増)へ上振れたようだと発表し、これを好感し買いが入ったが、徐々に利益確定売りが優勢となった。業績上振れは、Eコマース市場とカメラ新品市場がともに堅調に推移するなか、顧客ごとの取引データ、ニーズに基づき案内をするOne To Oneマーケティングで買い取り、販売、新規会員数が増加し、主力のカメラ事業の売上高が拡大したことが要因という。また時計事業も、商品ラインアップの拡大や、株高などの資産効果に伴う高額消費の増加で好調な売り上げが持続し、あわせて売上高・利益を押し上げた。
■コーセー <4922> 13,990円 -600 円 (-4.1%) 本日終値 東証1部 下落率9位
コーセー<4922>が続落。23日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が従来予想の1340億円から1446億円(前年同期比15.0%増)へ、営業利益が190億円から234億円(同25.1%増)へ、純利益が107億円から152億円(同50.9%増)へ上振れたようだと発表したが、前日に年初来高値1万5040円をつけるなど直近で上昇基調にあったことから、目先の材料出尽くしとみて利益確定売りが出たようだ。業績上振れ着地は、ハイプレステージブランドを中心に国内販売が好調に推移していることに加えて、中国や韓国、米国タルト社事業も好調な業績が続いていることが要因という。なお、売上高、営業利益ともに上期として過去最高となる見込みとしている。
■安川電機 <6506> 4,000円 -150 円 (-3.6%) 本日終値
安川電機<6506>は大幅反落。23日の取引終了後、18年2月期の連結業績予想について、売上高を4290億円から4500億円へ、営業利益を455億円から540億円へ、純利益を300億円から390億円へ上方修正したが、市場予想平均並みでサプライズ感に乏しいことから、利益確定売りが出たようだ。上方修正は、製造業における生産設備の高度化・自動化を背景とした旺盛な需要を受けて、中国など海外を中心にして好調に推移していることが要因。特に足もとでACサーボモータ・コントローラ事業やロボット事業が好調としている。なお、決算期変更に伴い、前期との比較はない。また、業績予想の修正に伴い、従来、中間・期末各15円の年30円としていた配当予想についても、各20円の年40円にするとあわせて発表した。前期実績の20円に対しては20円の増配となる見通しだ。同時に発表した第2四半期累計(3月21日~9月20日)決算は、売上高2291億1400万円(前年同期比22.1%増)、営業利益278億円(同2.0倍)、純利益210億9500万円(同2.4倍)だった。
■ネオジャパン <3921> 2,000円 +400 円 (+25.0%) ストップ高 本日終値
23日、ネオジャパン <3921> [東証M]が11月15日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■カーメイト <7297> 1,616円 +300 円 (+22.8%) ストップ高 本日終値
カーメイト<7297>がストップ高、異彩の急騰をみせている。前日まで3日連続のストップ高を演じ3日間で600円高、きょうの上昇で株価は初動時からほぼ倍化する形となっている。同社は車載用品を幅広く手掛けるが、業績は絶好調に推移しており18年3月期は営業利益段階で前期比65%増の7億5300万円を見込んでいる。ここ最近になって「あおり運転」による交通事故が社会問題化しており、ドライブレコーダー機能付き全天周360度カメラを製造販売する同社はその有力関連株として投機資金を呼び込む格好となった。
■鳥羽洋行 <7472> 2,998円 +500 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
23日、鳥羽洋行 <7472> [JQ]が18年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→16.8億円に40.0%上方修正。増益率が4.1%増→45.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。国内企業の設備投資需要の拡大を背景に、半導体製造装置向け制御機器などの販売が伸びるうえ、中国子会社の業績好調も寄与し、売上が計画を10.9%も上回ることが利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが12.7倍→9.8倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。
■ソースネクスト <4344> 676円 +100 円 (+17.36%) ストップ高 本日終値
ソースネクスト<4344>がストップ高。23日の取引終了後、通訳デバイス「POCKETALK(ポケトーク)」を12月14日に発売すると発表しており、新製品への期待感から買いが入った。同製品は、世界50言語以上に対応し、話しかけるだけで指定した言語へ訳して音声で返すというもの。クラウド上の最適な翻訳エンジンを選択することで、高い翻訳精度を実現したのが特徴という。なお、価格は2万4800円からで、2020年までに50万台の販売を目指すとしている。
●ストップ高銘柄
前田製作所 <6281> 889円 +150 円 (+20.3%) ストップ高 本日終値
GFA <8783> 949円 +150 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース