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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

UEX <日足> 「株探」多機能チャートより

■バッファロー <3352>  1,417円 (+300円、+26.9%) ストップ高

 バッファロー <3352> [JQ]が連日ストップ高。埼玉県を中心にオートバックスのFC店を展開しており、引き続きドライブレコーダー関連として人気が継続した。また、360度ドライブカメラを手掛けるカーメイト <7297> も24日までの4日連続ストップ高に続き、反落したものの、25日も一時ストップ高となるなど関心の高さがうかがえた。

■UEX <9888>  886円 (+150円、+20.4%) ストップ高

 UEX <9888> [JQ]がストップ高。25日午後1時15分ごろ、18年3月期の連結業績予想について、売上高を400億~440億円から420億~460億円(前期403億3500万円)へ、営業利益を7億~9億円から12億~15億円(同7億9300万円)へ、純利益を4億5000万~5億5000万円から8億5000万~11億円(同4億6200万円)へ上方修正しており、これを好感した買いが入った。主力事業である金属材料の販売事業で、在庫販売に注力するとともに、市況に対応した販売価格の改定に積極的に取り組んでおり、その結果、上期の売上総利益率が上昇したことが要因。また、連結子会社2社の業績が計画を大幅に上回っていることも寄与するとしている。また、従来は8円を予定していた期末配当予想を未定に修正した。通期業績予想が従来予想のレンジを大幅に上回る見込みであることから、期末配当も前回予想値を上回ることになるが、通期予想はさまざまな要因で大きく異なる可能性があるため、未定にするとしている。

■宇野鉄 <6396>  3,070円 (+503円、+19.6%) ストップ高

 宇野澤組鐵工所 <6396> [東証2] がストップ高。同社は24日取引終了後に、18年3月期通期の単独業績予想を修正。営業利益見通しは従来の1億5000万円から3億5000万円(前期比3.9倍)に引き上げた。売上高予想は54億円から52億9000万円(同0.2%増)に引き下げたが、売り上げの4割を占める液晶製造装置向け真空ポンプの原価低減が進んでいることや、利益率の高い部品や修理の好調さが利益を押し上げるとしている。

■GFA <8783>  1,099円 (+150円、+15.8%) ストップ高

 GFA <8783> [JQ]が7連騰でストップ高。ここ数日、需給相場的に急上昇していたが、24日の取引終了後には、8月4日付で受託した不動産売却に関する補助業務で、取引先から成功報酬を受領することになったと発表しており、25日はこれを好感した買いが入った。業務対象となる不動産の売却が完了したことに伴い受領するもので、報酬金額は非公表だが、17年3月期営業収益(7億6500万円)の10%以下という。なお、第3四半期の売上高に計上する見込みだが、18年3月期通期業績予想に与える影響は判明次第開示するとしている。

■総合メデカル <4775>  5,610円 (+530円、+10.4%)

 東証1部の上昇率4位。総合メディカル <4775> が続急伸し、上場来高値を更新した。24日に発表した18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比29.2%増の31.1億円に伸び、従来予想の26億円を上回って着地したことが買い材料視された。昨年12月に買収したみよの台薬局グループの業績上積みが収益を押し上げた。コンサルティング部門の売上増加や、入院患者向けテレビレンタルの契約延長による原価低減などで医業支援部門の収益が拡大したことも増益に大きく貢献した。

■東邦鉛 <5707>  5,650円 (+440円、+8.5%)

 東証1部の上昇率8位。東邦亜鉛 <5707> が3連騰。24日、同社が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の25億円→60億円に2.4倍上方修正。従来の5.6%減益予想から一転して2.3倍増益見通しとなったことが買い材料視された。想定を上回る亜鉛・鉛の市況上昇などで、製錬事業や資源事業の収益が上振れしたことが寄与。在庫評価益が発生したことなども利益を押し上げた。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も70億円→105億円に50.0%上方修正。減益率が44.2%減→16.3%減に縮小する見通しとなった。

■栗田工 <6370>  3,665円 (+285円、+8.4%)

 東証1部の上昇率9位。栗田工業 <6370> が4連騰。24日、同社が18年3月期の連結経常利益を従来予想の190億円→215億円に13.2%上方修正。従来の5.4%減益予想から一転して7.1%増益見通しとなったことが買い材料視された。水処理装置の受注が想定より伸び、売上が計画を上回ることが寄与。工事施工管理の強化による採算改善も利益を押し上げる。

■ヤマシン―F <6240>  4,075円 (+275円、+7.2%)

 ヤマシンフィルタ <6240> が大幅続伸。米建機大手キャタピラーが24日に発表した7-9月期決算で純利益が前年同期比3.7倍の10億5900万ドル(約1200億円)となったことを受けて、キャタピラーやコマツ <6301> などを顧客とする同社にも買いが入ったようだ。同社は、建設機械の油圧回路に用いられるフィルターの世界トップ。フィルターは「建機のアキレス腱」ともいわれる油圧制御に欠かせない重要部品であり、顧客の業績好調による需要拡大が期待されている。

■ペッパー <3053>  6,350円 (+370円、+6.2%)

 ペッパーフードサービス <3053> が大幅高で6連騰、上場来高値を連日更新し時価総額は同じ外食産業の吉野家ホールディングス <9861> を抜いた。売上高規模ではペッパーの前期実績が223億円、吉野家が1886億円と大差で、やや行き過ぎに買われている感も否めないが、今後のペッパーの成長期待を株価に反映させたものとも捉えられる。低価格のステーキ店を展開し、立食いスタイルなどで顧客回転率を上げた「いきなり!ステーキ」が好調で17年12月期営業利益は前期比2.3倍の21億8500万円を見込んでいる。

■宝HLD <2531>  1,133円 (+63円、+5.9%)

 宝ホールディングス <2531> が4連騰。24日、同社が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の47億円→62億円に31.9%上方修正。従来の16.3%減益予想から一転して10.4%増益を見込み、18期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。「焼酎ハイボール」が好調だったソフトアルコール飲料を中心に国内酒類販売が伸びたことが寄与。海外事業の業績拡大や円安効果に加え、販管費を抑制したことも上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の144億円(前期は143億円)を据え置いた。

■住友化 <4005>  787円 (+32円、+4.2%)

 住友化学 <4005> が4日続伸。24日、同社が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の750億円→1150億円に53.3%上方修正。増益率が48.2%増→2.3倍に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。石油化学の売価上昇に加え、医薬品やエネルギー・機能材料の販売が伸びたことが収益を押し上げた。持ち分法投資利益の増加なども上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の1850億円(前期は1666億円)を据え置いた。

■トクヤマ <4043>  2,837円 (+106円、+3.9%)

 トクヤマ <4043> 、東京応化工業 <4186> など半導体材料メーカーに物色人気が波及。あらゆるものをネットにつなぐIoTの進展を背景にデータセンターのサーバーの処理能力拡大が必須の課題となっており、引き続き半導体関連の設備投資需要は高水準に推移している。半導体スーパーサイクルの到来もいわれるなか、半導体製造装置だけでなく、半導体材料を手掛ける企業の株価も急速に見直されている。東京応化工業は3次元NAND型フラッシュメモリーの厚膜レジストとして需要拡大しているKrFフォトレジストで世界シェア首位を占める。また、トクヤマはポリシリコンのトップメーカーで3次元NAND型の普及とともに、高純度なポリシリコンで優位性を持っている。

■コマツ <6301>  3,696円 (+119円、+3.3%)

 コマツ <6301> が反発、年初来高値を更新した。ここ日米株市場が歩調を合わせる形で異彩の強気相場が継続しているが、24日の米国株市場ではNYダウが160ドルを超える上昇で最高値を更新した。そのなか、好決算を発表した建機メーカーのキャタピラーが5%近い上昇をみせ全体指数を押し上げており、この流れを受けて海外投資家などの買いがコマツにも波及。同社の中間期決算発表は今週27日を予定しており、ここでの業績数字にマーケットの注目が集まることになる。

■百十四 <8386>  412円 (+12円、+3.0%)

 百十四銀行 <8386> が3日続伸、年初来高値を更新した。24日、18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の75億円→90億円に20.0%上方修正したことが買い材料視された。有価証券利息や貸出金利息が増加したうえ、経費や与信関係費用が想定を下回ったことが利益上振れの要因となった。上期業績の好調に伴い、通期の同利益も137億円→150億円に9.5%上方修正。減益率が29.3%減→22.6%減に縮小する見通しとなった。

■ソラスト <6197>  2,287円 (+60円、+2.7%)

 ソラスト <6197> が続伸。24日、同社が関東圏で介護サービス事業を展開する日本ケアリンクを買収すると発表しており、事業拡大による業績への寄与に期待する買いが向かった。日本ケアリンクの議決権比率99.8%の株式を約20億円で取得し子会社化する。同社は売上高1000億円の早期達成を経営目標に掲げ、介護事業の買収を進めている。今回の買収により、関東圏の事業所数は178ヵ所から217ヵ所に増加する。

■あすか薬 <4514>  2,036円 (+52円、+2.6%)

 あすか製薬 <4514> が5日続伸。24日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、営業利益が従来予想の14億円から18億7000万円(前年同期比40.4%増)へ、最終利益が13億円から16億4000万円(同28.6%増)へ上振れたようだと発表しており、これが好感された。売上高は概ね計画通りで推移したことから、250億円(同2.8%増)の従来予想に沿った形で着地したようだが、一部研究開発費が第3四半期以降へずれ込みんだことなどで販管費が計画を下回ったという。

■SUMCO <3436>  2,293円 (+54円、+2.4%)

 SUMCO <3436> が5日続伸。米国では半導体関連銘柄が好調で株式市場全体を押し上げる形となっている。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数は24日も上昇し2000年以来の最高値圏を走った。半導体製造装置関連が株価を先駆させたが、直近はシリコンウエハーを手掛ける同社など半導体材料メーカーにも物色の矛先が強まっている。SUMCOは日経平均が連騰記録を更新するなか、225採用銘柄のなかで最も上昇率の大きい銘柄としても脚光を浴びている。

■JFE <5411>  2,444円 (+53.5円、+2.2%)

 ジェイ エフ イー ホールディングス <5411> が3日続伸し、年初来高値を更新。25日、傘下のJFEエンジニアリングの独子会社が、リトアニア・カウナス市で同国最大の廃棄物発電プラントを受注したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。今回受注したのは、リトアニア政府系エネルギー会社リトヴォス・エネルギア社とフィンランド政府系エネルギー会社フォータムグループが共同出資して設立された特別目的事業体UABカウノ コゲネラツィネ ヤゲイネ社が計画している廃棄物発電プラントのうち、プラントの主要機器である炉・ボイラ設備一式について。JFE独子会社ではこれまで、100を超える廃棄物発電プラントの設計・建設を手掛けているほか、高効率発電のために必要となる廃棄物を燃料にして高温高圧蒸気を発生させるボイラ技術を有することから、今回の受注に至ったとしている。

■西松建 <1820>  3,370円 (+65円、+2.0%)

 西松建設 <1820> が4日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。同社は24日後場(14時)に業績上方修正を発表。発表直後は値上がりしたものの、すぐに利益確定売りに押され24日はマイナスで引けた。25日は上方修正が改めて意識される格好で大幅高に買われた。18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の75億円→108億円に44.0%上方修正。従来の26.2%減益予想から一転して6.3%増益見通しとなった。長期大型工事の出来高進捗率の影響などで売上は計画未達となったものの、国内工事の利益率が向上したことで経常利益は前回予想を大きく上回った。なお、通期の経常利益は従来予想の210億円(前期は254億円)を据え置いた。

■三菱UFJ <8306>  764.8円 (+13.5円、+1.8%)

 メガバンクが高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> や三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> はそろって3日続伸。24日のニューヨーク市場では、米10年債利回りは2.42%に上昇した。これを受け、ニューヨーク市場では利ザヤ改善期待が膨らみバンク・オブ・アメリカなど大手銀行株が上昇。この流れに乗り、日本のメガバンクにも見直し買いが流入した。全体相場が上昇するなか銀行株には出遅れ感も指摘されている。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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