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【市況】今週の【早わかり株式市況】 57年ぶり14連騰・21年ぶり高値圏走る、外国人買いが牽引

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、海外投資家が相場を牽引し、56年9ヵ月ぶりの歴代1位タイとなる14連騰を達成、21年ぶりの高値圏を走る。

 週初の16日は海外投資家を中心にリスクを取る動きが続き利益確定売りを吸収し、日経平均は10日連続で年初来高値を更新した。

 翌17日も米株高と為替の円安を受けリスク選好ムードが継続し、素材関連に海外投資家の買いが入り日経平均は11日続伸。18日は連騰の疲れもあって前日比プラス圏とマイナス圏を終始往来する展開だったものの、終盤に買いが厚くなり12連騰と歴代3位の連続連騰記録を達成した。19日も米株高と円安を追い風に主力株中心に買いが入り、29年8ヵ月ぶりの歴代2位タイとなる13連騰と連続連騰記録を伸ばした。

 週末の20日はさすがに朝方は安く始まったものの、為替が円安に振れたことで国内外の機関投資家の押し目買いが入り持ち直した。その後は前日終値を挟んでの往来を経てプラス圏で着地。実に約56年9ヵ月ぶりの14連騰となり、ついに連騰日数で歴代1位と並んだ。

 日経平均株価は、前週比302円(1.43%)高の2万1457円と6週続伸し、21年ぶりの高値圏で取引を終えた。9月第4週から買い越しに転じた海外投資家が前週までの3週間で1.3兆円強を買い越しており、上昇相場を牽引した格好だ。週間の値幅は315円と、前週の548円から縮小した。


 来週は外国人の買い意欲が強いだけに、連続連騰歴代単独トップとなる15連騰の達成が期待される。ただ、22日の衆院選が与党有利との事前の見方通りになる可能性が高く材料出尽くしとなる懸念は残る。
 重要イベントとしては、国内では23日に発表される8月景気動向指数改定値や25日に開幕する東京モーターショーが注目される。海外では開催中の中国共産党第19回全国代表大会が24日に閉幕するほか、26日に開催されるECB理事会や27日発表の米国7-9月期GDPに注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(10月16日~20日)

【↑】 10月16日(月)―― 10連騰・リスクオン継続で連日新高値
 日経平均 21255.56( +100.38)  売買高18億0125万株 売買代金 2兆6482億円

【↑】 10月17日(火)―― 11連騰、米株高・円安でリスク選好ムード継続
 日経平均 21336.12( +80.56)  売買高15億9364万株 売買代金 2兆5532億円

【↑】 10月18日(水)―― 歴代3位の“12連勝”、売り買い交錯も終盤に買い勝る
 日経平均 21363.05( +26.93)  売買高13億5776万株 売買代金 2兆2840億円

【↑】 10月19日(木)―― 29年8ヵ月ぶり13連騰、米株高や円安で主力株中心に買い継続
 日経平均 21448.52( +85.47)  売買高15億2038万株 売買代金 2兆4106億円

【↑】 10月20日(金)―― 14連騰、56年9ヵ月ぶりに最長連騰記録と並ぶ
 日経平均 21457.64( +9.12)  売買高15億2222万株 売買代金 2兆4705億円

◆セクター・トレンド(10月16日~20日)

(1)東京海上 <8766> 、MS&AD <8725> など保険株が業種別上昇トップ
(2)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、信越化 <4063> など化学、住友鉱 <5713> など非鉄といった素材株が買われた
(3)武田 <4502> など医薬、JR東日本 <9020> など陸運といったディフェンシブ株の一角が高い
(4)日立 <6501> など電機、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株は堅調
(5)セブン&アイ <3382> など小売り、JT <2914> など食品といった消費関連株は続伸
(6)郵船 <9101> など海運、JAL <9201> など空運株はさえない

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