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【市況】【↑】日経平均 大引け| 歴代3位の“12連勝”、売り買い交錯も終盤に買い勝る (10月18日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  21374.66
高値  21402.76(14:32)
安値  21317.67(09:36)
大引け 21363.05(前日比 +26.93 、 +0.13% )

売買高  13億5776万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2840億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は12連騰、歴代3位となる連続記録達成
 2.前日終値近辺で終始売り買い交錯も終盤に買い勝る
 3.過熱感警戒で利益確定売り圧力を意識
 4.下値では押し目買い意欲は旺盛
 5.値下がり銘柄数が値上がりを上回る

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは40ドル高と3日続伸、過去最高値を連日更新した。好決算を発表したユナイテッドヘルスや、ジョンソン・エンド・ジョンソンが買われ指数を押し上げた。

 東京市場では朝方に高く始まった後、日経平均株価は前日比プラス圏とマイナス圏を往来したが、終盤に買いが厚くなり12連騰となった。12連騰は2年4ヵ月ぶりの連続記録となる。

 18日の東京市場は連騰疲れもあり、気迷い気味の値動きをみせた。前日の米国株市場ではNYダウが3日続伸し過去最高値を更新したものの、ナスダック指数は小反落、外国為替市場では1ドル=112円台前半の推移と手掛かり材料に乏しく、日経平均は前日まで11日続伸していたこともあって利益確定売り圧力が意識された。日経225ベースの騰落レシオは前日時点で168%台と過熱感が非常に強い。しかし、下値では押し目買い意欲は旺盛で、4~9月期決算発表を控え、好業績期待の買いが入り株価を支えた。業種別には医薬品などディフェンシブセクターに資金が集まった。日経平均の12連騰は2015年5月15日から6月1日までの記録と並び歴代3位タイ。ただし、東証1部の売買代金はやや減少傾向にあり、値下がり銘柄数は値上がりを上回った。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が堅調、ソニー<6758>も高い。武田薬品工業<4502>、キヤノン<7751>も堅調。双信電機<6938>、ビジネス・ブレークスルー<2464>がストップ高に買われた。コムチュア<3844>、いちよし証券<8624>が大幅高、安永<7271>、オーバル<7727>も値を飛ばした。ユニデンホールディングス<6815>も物色人気に。
 一方、任天堂<7974>が軟調、豊和工業<6203>、enish<3667>が大幅安、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>も急落した。リンクアンドモチベーション<2170>、東邦亜鉛<5707>、ベルーナ<9997>も売られた。タツタ電線<5809>、ダイヘン<6622>が値を下げ、DDホールディングス<3073>、住石ホールディングス<1514>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、アステラス <4503> 、信越化 <4063> 、エーザイ <4523> 、NTTデータ <9613> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約25円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、コナミHD <9766> 、リクルート <6098> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約22円。

 東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)医薬品、(2)陸運業、(3)石油石炭製品、(4)ゴム製品、(5)輸送用機器。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉄鋼、(3)その他製品、(4)非鉄金属、(5)水産・農林業。

■個別材料株

△インタスペス <2122> [東証M]
 前期最高益予想を29%上乗せ。
△エプコ <2311> [JQ]
 株主優待制度を新設。
△情報企画 <3712> [東証2]
 前期経常を一転6%増益に上方修正、配当も5円増額。
△コムチュア <3844>
 上期最高益予想を13%上乗せ。
△メドレックス <4586> [東証M]
 米国での「MRX-10XT」第1相臨床試験開始を引き続き材料視。
△東亜DKK <6848>
 上期経常を31%上方修正。
△小松ウオール <7949>
 上期経常を20%上方修正。
△いちよし <8624>
 非開示だった上期経常は2.3倍増益へ。
△アイネット <9600>
 米エヌビディアのCSP契約を国内初締結。
△エイチ・アイ・エス <9603>
 MSMUFG証券が目標株価を4500円に引き上げ。

▼安川情報 <2354> [東証2]
 上期経常が53%減益で着地。
▼フェニクスB <6190> [東証M]
 今期経常を一転57%減益に下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)双信電機 <6938> 、(2)ブレクスルー <2464> 、(3)松屋 <8237> 、(4)コムチュア <3844> 、(5)いちよし <8624> 、(6)Sサイエンス <5721> 、(7)アイネット <9600> 、(8)SI <3826> 、(9)安永 <7271> 、(10)オーバル <7727> 。
 値下がり率上位10傑は(1)豊和工 <6203> 、(2)enish <3667> 、(3)ヨシムラHD <2884> 、(4)石川製 <6208> 、(5)イリソ電子 <6908> 、(6)TYK <5363> 、(7)JBR <2453> 、(8)シード <7743> 、(9)DDHD <3073> 、(10)アクリティブ <8423> 。

【大引け】

 日経平均は前日比26.93円(0.13%)高の2万1363.05円。TOPIXは前日比1.27(0.07%)高の1724.64。出来高は概算で13億5776万株。値上がり銘柄数は717、値下がり銘柄数は1226となった。日経ジャスダック平均は3617.97円(17.11円安)。

[2017年10月18日]

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