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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):双信電機、メドレックス、サンユウ

サンケン <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンケン電気 <6707>  593円  -6 円 (-1.0%)  本日終値
 サンケン電気<6707>が続落。17日の取引終了後、第2四半期決算で、特別早期退職プログラムの実施に伴う事業構造改革費用16億8000万円を特別損失として計上すると発表しており、業績下振れを警戒した売りが出たようだ。なお、第2四半期および18年3月期通期業績予想については、同件を含む構造改革に伴う影響を織り込んだうえで集計が完了次第、修正内容を公表するとしている。

■パーソルHD <2181>  2,692円  -3 円 (-0.1%)  本日終値
 国際的な投資指標であるMSCIの定期見直しの発表は、日本時間11月14日早朝に予定されている。MSCIは5月と11月に大規模な構成銘柄の見直しを行っているため、来月の発表への注目度は高い。SMBC日興証券は17日、11月の定期見直しに関して、MSCI日本(スタンダード)指数と小型株指数の入れ替え候補のうちポジティブインパクトが最も大きな銘柄としてパーソルホールディングス<2181>とダイフク<6383>を挙げた。一方、除外などによる大きなネガティブインパクトが予想される銘柄として、小型株指数の東陽テクニカ<8151>と三菱製紙<3864>を予想した。

■ワキタ <8125>  1,340円  -1 円 (-0.1%)  本日終値
 ワキタ<8125>に強気評価が出ている。岩井コスモ証券は17日、同社株の目標株価を1350円から1420円に引き上げた。投資判断は「B+」を継続した。18年2月期第2四半期(3~8月)は営業利益が前年同期比3.5%減の30億700万円と減益で着地した。建機事業の賃貸部門の収益が伸びなかった。ただ、下期は五輪関連の建機需要の回復が見込め今2月通期では前期比0.4%増の66億円(会社予想68億円)と微増だが3期ぶりの増益を予想している。都市再開発やリニア新幹線など五輪後も建機需要は高水準が続くとみている。また、大阪・関西が立候補した25年の国際博覧会の誘致に成功すれば、建機需要を下支えすると期待している。

■双信電機 <6938>  863円  +150 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 双信電機<6938>がストップ高。小野寺五典防衛相が17日、防衛装備庁電子装備研究所(東京都世田谷区)を視察し、電磁パルス(EMP)攻撃への備えに万全を期す考えを示したこと受けて、ノイズ除去フィルターを主力とし、NDS(防衛省規格)電磁シールド室調査委員会に名を連ねる同社に、関連銘柄物色の矛先が向かったもよう。

■エディア <3935>  1,748円  +300 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 エディア<3935>が前日に続いてこの日もストップ高となった。16日の取引終了後に、アエリア<3758>と女性をターゲットにした位置情報ゲームを開発運営する合弁会社を設立すると発表。これを受けて今後の事業展開への期待感から買いが継続して入っているが、この日は午前中にサンリオ<8136>子会社サンリオウェーブと共同開発中のゲームアプリ「ハローキティのドコカナアルカナ」の事前登録者数が10万人を突破したと発表しており、あわせて好材料視されたようだ。同アプリはハローキティやマイメロディ、シナモロール、ポムポムプリン、KIRIMIちゃん.などのサンリオキャラクターたちが大集合したゲーム。今回の事前登録者数10万人突破を受けて、リリース後に事前登録キャンペーン特典の「まるもふびよりのモップ(パートナーキャラ)」を配布するとしている。

■メドレックス <4586>  927円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 メドレックス<4586>に買いが継続。前日にストップ高まで買われた流れを引き継ぎ、きょうも値幅制限いっぱいまで上昇した。同社は16日に、米国で開発中の「MRX-10XT」(オキシコドンテープ剤)について、同国で第1相臨床試験を開始したと発表しており、これが引き続き材料視されたようだ。米国では、オキシコドン(中枢性鎮痛薬)をはじめとする強い鎮痛作用を持つオピオイド鎮痛剤が大きな市場を形成しているが、一方でオピオイド鎮痛剤の乱用から14年には200万人が薬物依存に陥るなど社会問題化している。同社はオピオイド貼付剤における乱用および誤用事故の抑制・防止を目的として、独自の新たな経皮吸収型製剤技術AMRTSを開発しており、この技術を用いたMRX-10XTは、より安全で安定した疼痛管理をもたらすものとして期待されている。

■サンユウ <5697>  747円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 サンユウ <5697> [東証2]が3日連続でストップ高に買われた。株価は2009年8月以来、約8年ぶりの高値水準に上昇している。13日大引け後に、神戸製鋼所 <5406> がアルミ部材などのデータを改ざんして出荷していた問題で、新たに鋼線やステンレス鋼線、特殊鋼など9つの子会社で不正行為があったことが判明したと発表。これを受けて、新日鐵住金系の磨き棒鋼大手で、冷間圧造用鋼線の加工も手掛ける同社に代替需要を期待する買いが続いている。

■情報企画 <3712>  1,985円  +181 円 (+10.0%)  本日終値
 17日、情報企画 <3712> [東証2]が17年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の6億円→8.3億円に39.5%上方修正。従来の23.9%減益予想から一転して6.2%増益見通しとなったことが買い材料視された。金融機関向け新規システムの導入効果などで、売上が計画を上回ったことが寄与。原価低減が進み、採算が改善したことも利益を押し上げた。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の50円→55円(前の期は50円)に増額修正したことも支援材料となった。さらに前日終値ベースの予想PERが15.1倍→9.3倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■エプコ <2311>  3,130円  +210 円 (+7.2%)  本日終値
 17日、エプコ <2311> [JQ]が株主優待制度を新設すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。毎年12月末時点で200株以上を保有する株主を対象に、食品、電化製品、ギフト、旅行・体験などに交換できる株主優待ポイント(1ポイント1円相当)を、保有株数に応じて6000~5万5000ポイント付与する。ポイントは次年度へ繰越すことができ、有効期限は最大2年間。17年12月末時点の対象株主から優待制度を開始する。

■アイネット <9600>  1,751円  +116 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 アイネット<9600>が前場終盤になって急動意。午前11時ごろ、米エヌビディア社のパートナープログラムである「NVIDIA Partner Network」の「CSP(Cloud Service Provider)契約」を国内で初めて締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。CSP契約とは、エヌビディア仮想GPUソリューションで必要なNVIDIA GRIDソフトウエアライセンスをクラウドサービス(月額課金)として提供可能とするもの。今回の契約締結により、アイネットが提供する次世代クラウド基盤「NGEC」やVDI(仮想デスクトップ)サービス「VIDAAS by Horizon DaaS」において、エヌビディア仮想GPUソリューションサービスが提供可能になるとしている。

●ストップ高銘柄
 不二精機 <6400>  338円  +80 円 (+31.0%) ストップ高   本日終値
 ブレクスルー <2464>  544円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 買取王国 <3181>  771円  +100 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値
 エムビーエス <1401>  775円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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