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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):トヨタ、ファストリ、Gunosy

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  6,986円  +51 円 (+0.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>は売り買い交錯もやや強含む展開。全体相場が前日までの日経平均11連騰の高揚感と目先利益確定売り圧力の綱引きで気迷い気味の動きにあり、主力大型株の代表としてそれを象徴する動きとなった。ここ米長期金利上昇を背景とするドル買いの動きが一服、9月中旬から一気に水準訂正に動いていた同社株も目先はやや上値が重くなっている。信用取組は売り長で信用倍率0.88倍と拮抗、PERもいまだ11倍台で配当利回り3%前後と株価指標面からも割安感があり、下値では買い板が厚い。

■ファーストリテイリング <9983>  36,480円  +210 円 (+0.6%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が続伸。大和証券は17日、同社株のレーティングを「3」から「2(アウトパフォーム)」へ引き上げた。目標株価は3万7000円から4万円に見直した。12日に発表された17年8月期決算は、会社計画比で売上高、利益ともに超過する順調な決算となった。国内ユニクロは減益も海外ユニクロが伸びた。18年8月期は、会社予想で売上高は前期比10%増、営業利益は同13%増の2000億円を見込んでいるが、「おおむねポジティブな印象」としている。また、グレーターチャイナおよび東南アジア・オセアニア地区の成長戦略が公表されており、同証券では「グローバルで成長する小売業」として同社を評価している。

■Gunosy <6047>  2,910円  -160 円 (-5.2%)  本日終値
 Gunosy<6047>は4日続落。下値のサポートラインとなっていた3000円を割り込み、売りが加速。同社が13日に発表した第1四半期(6~8月)の連結経常利益は前年同期70.5%増の4億1600万円と好調だった。ただ、市場予想の4億円台後半には達しなかったことから株価は売り込まれる展開となっている。日経平均株価の上昇が続くなか、中小型株を売り大型株を買う動きも強まっており、同社株にも利益確定売りが出ている様子だ。

■神戸製鋼所 <5406>  827円  -26 円 (-3.1%)  本日終値
 神戸製鋼所<5406>が3日ぶりに反落。同社は17日の取引終了後、同社の米子会社が米国顧客向けに販売した品質データを改ざんした製品に関する書類を、米司法当局に提出するよう求められたと発表した。同社株は前日まで株価急落後のリバウンド狙いの買いが流入していたが、この日は今後、米司法省が本格的な捜査に乗り出す可能性が出てきたことを懸念する売りが膨らんだ。

■JPホールディングス <2749>  393円  -9 円 (-2.2%)  本日終値
 JPホールディングス<2749>は4日続落。17日の取引終了後、11月22日に臨時株主総会を開き、創業者で大株主の山口洋元社長による株主提案には全て反対するとの方針を発表しており、経営をめぐる創業者と現経営陣の対立を嫌気した売りが出たようだ。山口元社長は関係先を合わせて10月5日時点でJPHDの発行済み株数の35.16%を保有している。今回の臨時株主総会は山口元社長の請求に基づき開催されるもので、取締役1人の解任などの株主提案が行われている。

■ラウンドワン <4680>  1,425円  -27 円 (-1.9%)  本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日、レジャー業界の投資戦略に関するリポートを発表しており、なかでモバイルゲームはピークアウトし、リアルエンターテインメントなどへの回帰を予想している。リポートによると、過去10年間(07年~16年)の主要レジャーの市場動向を振り返ると、スマホスマートフォンの普及拡大や「パズル&ドラゴンズ」「モンスターストライク」など大型作品の登場を背景にモバイルゲーム市場が急成長し、一人勝ちの状況が続いていたと指摘。ただ、スマホ普及の一巡感や、飽きや画期的な作品不足などでモバイルゲームの人気低下などから、モバイルゲーム市場は17年にピークアウトし、18年から縮小トレンドへ向かうと予想している。その一方で、ゲームセンター、ボウリングなどリアルエンターテインメントやニンテンドースイッチ向けゲームソフトへの回帰や、働き方改革の推進による自由時間の大幅な増加で、隙間時間活用娯楽であるモバイルゲームの消費抑制などの流れから、ボウリングやアミューズメント施設、カラオケなどのリアルエンターテイメントやゲームソフト市場は、回復傾向が続くとみており、この動きに関する関連銘柄として、ラウンドワン<4680>、イオンファンタジー<4343>、任天堂<7974>などを挙げている。

■三菱自動車工業 <7211>  898円  -12 円 (-1.3%)  本日終値
 三菱自動車<7211>は小幅反落。同社は18日、2020年3月期を最終年度とする新たな3カ年の中期経営計画を発表した。それによると、効率化を進めながら商品ラインアップの刷新と重要市場での成長を図り、最終年度の年間販売台数目標を130万台(17年3月期は92万6000台)、売上高目標を2兆5000億円(同1兆9066億円)とそれぞれ30%以上増の水準に引き上げる。また、20年3月期の営業利益率も17年3月期の0.3%から6%以上とするのに加え、3年間での設備投資と研究開発費として合計6000億円を投じるとしている。

■平田機工 <6258>  11,750円  -130 円 (-1.1%)  本日終値
 平田機工<6258>は6月22日につけた年初来高値1万3000円更新が期待できる。同社は、自動車関連生産設備やFPD関連生産設備を柱に、自動省力機器の製造・販売を展開している。有機EL蒸着装置を手掛けていることから、有機EL関連として株式市場では人気が高いが、これら蒸着装置や搬送系ロボットなどの拡大で、足もとでは半導体関連生産設備事業が想定を上回るペースで伸長。会社側の18年3月期連結経常利益88億円予想は上方修正の可能性が大きい。これに加えて、xEV(EV、ハイブリッド、プラグイン・ハイブリッド車の総称)用の生産設備も、世界的に進むEVシフトを背景に拡大基調を強めよう。事業環境良好から、今期業績の上振れ期待に加えて19年3月期も2ケタ増益が期待できそうだ。(仁)

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