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【市況】来週の株式相場見通し=衆院選明けで一服商状、決算本格化で業績注視の物色に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 来週(23~27日)の東京株式市場は、きょうまで日経平均株価が14日続伸と歴代最長に並ぶ記録を達成したことへの反動もあり、利益確定の売りが優勢で全体相場は一服商状となりそうだ。来週月曜日に15日続伸の記録更新がなるかは、選挙結果次第ということになるが、既に多くのメディアによる情勢調査で与党優勢が伝えられていることから、極端なプラス反応は望めそうもない。

 もし、15日続伸が達成されても、その後は調整ムードが強まりそうだ。ただ、4~9月期の決算と18年3月期通期業績見通しの発表が本格化することから、投資家の関心は個別企業の内容に注がれ、好業績銘柄に物色の矛先が向くことになる。日経平均株価の想定レンジは、2万1000~2万1700円とする。

 市場関係者からは「14日続伸は、1960年12月21日~61年1月11日以来約56年9カ月ぶりで、歴代最長記録に並んだ。ここ数日、全般相場が弱含む場面でプラス材料が伝えられ、それに救われて前日比プラス圏に浮上するパターンが続いた。きょうは、前場中に“米上院が2018年度の予算決議案を可決した”と伝えられたことが追い風となった。連日の上昇幅が比較的小刻みで、過熱感が極端にならなかったことが連騰を支えたようだ」との見方が出ていた。

 日程面では、東京モーターショー(25日~11月5日)、9月の企業向けサービス価格指数(26日)、9月の消費者物価指数(27日)に注目。海外では、米9月のシカゴ連銀全米活動指数(23日)、独10月のIfo景況感指数、英7~9月期のGDP、米9月の新築住宅販売件数、米9月の耐久財受注(25日)、ECB定例理事会(ドラギ総裁会見)、韓国7~9月期のGDP(26日)、米7~9月期のGDP(27日)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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