【市況】【↑】日経平均 大引け| 29年8ヵ月ぶり13連騰、米株高や円安で主力株中心に買い継続 (10月19日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 21450.04
高値 21503.85(11:35)
安値 21381.52(13:19)
大引け 21448.52(前日比 +85.47 、 +0.40% )
売買高 15億2038万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4106億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は13日続伸、1988年2月の連騰記録と並ぶ歴代2位
2.米株最高値と円安進行を追い風材料に、主力株中心に買い続く
3.後場急速に上げ幅を縮小する場面もあったが、その後持ち直す
4.値下がり銘柄数が値上がり上回るが、好業績株やテーマ株が支える
5.任天堂が物色人気、神戸鋼も買い戻し優勢、明治海はストップ高
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは160ドル高と4日続伸、過去最高値を3日連続更新した。米長期金利の上昇を受けて金融株が買い進まれたほか、好決算を発表したIBMの急伸が指数を押し上げた。
東京市場では買い先行で始まり、日経平均株価は後場に入り急速に伸び悩む場面もあったが、持ち直し再浮上、歴代2位に並ぶ13連騰を達成した。
19日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが160ドル高と急伸し主要3指数が最高値を更新するなかで、リスク選好ムードに包まれてスタート。外国為替市場で1ドル=113円台に入るなどドル高・円安に振れたことも輸出株中心に有利に働いた。しかし、後場に入ると買い一巡感の出たところに広範囲に利益確定売りが出て、日経平均は急速に上げ幅を縮小する場面があった。その後は主力株中心にインデックス的な買いが入り、日経平均も再浮上する形となった。鉄鋼や非鉄などの素材株が買われたほか、保険セクターも上昇した。値下がり銘柄数が値上がりを上回ったものの、好業績銘柄やテーマ株に根強い買いが入り、全体を押し上げた。13連騰は1988年2月に記録して以来29年8ヵ月ぶりで、歴代2位タイ。
個別では、神戸製鋼所<5406>が商いを膨らませ反発、任天堂<7974>、SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>が高く、ソフトバンクグループ<9984>も買い優勢となった。明治海運<9115>がストップ高で値上がり率トップとなったほか、オーバル<7727>も物色人気。TAC<4319>、CIJ<4826>、ユニデンホールディングス<6815>なども値を飛ばした。サンケン電気<6707>が上昇、第一工業製薬<4461>も買いを集めた。
半面、enish<3667>が大幅安、ショーケース・ティービー<3909>も売りに押された。ダイフク<6383>も軟調。京都きもの友禅<7615>、双信電機<6938>は大幅安。ツガミ<6101>、ジャストシステム<4686>も大きく下落した。日本ライフライン<7575>、スルガ銀行<8358>が値を下げ、牧野フライス製作所<6135>も下値を探る展開に。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、ソフトバンク <9984> 、日東電 <6988> 、電通 <4324> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約40円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、ファナック <6954> 、TOTO <5332> 、ダイキン <6367> 、KDDI <9433> 。押し下げ効果は約7円。
東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)保険業、(3)金属製品、(4)非鉄金属、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)電気・ガス業、(3)水産・農林業、(4)建設業、(5)パルプ・紙。
■個別材料株
△ブレクスルー <2464>
人材教育関連の一角として政策期待高まる。
△KLab <3656>
JAXAと「月探査ハッカソン」開催。
△eBASE <3835> [東証2]
上期経常を一転35%増益・最高益に上方修正。
△マイネット <3928> [東証M]
「日本テクノロジー Fast50」を2年連続受賞。
△神戸鋼 <5406>
トヨタが「同社製アルミ板は基準満たす」と発表。
△東芝機 <6104>
三菱UFJMS証券が目標株価750円に増額。
△和井田 <6158> [JQ]
ナノ・ミクロン技術に注目度高まる。
△ロゼッタ <6182> [東証M]
「機械翻訳の開発で飛躍的な精度向上」と発表。
△セゾン情報 <9640> [JQ]
上期経常を6期ぶり最高益に36%上方修正。
△Denkei <9908> [JQ]
今期経常を一転13%増益に上方修正。
▼双信電機 <6938>
東証が信用規制。
▼京都友禅 <7615>
今期経常を一転83%減益に下方修正、配当も18円減額。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)明治海 <9115> 、(2)オーバル <7727> 、(3)東芝機 <6104> 、(4)TAC <4319> 、(5)渋谷工 <6340> 、(6)Nフィールド <6077> 、(7)愛眼 <9854> 、(8)神戸鋼 <5406> 、(9)ユニデンHD <6815> 、(10)オープンドア <3926> 。
値下がり率上位10傑は(1)京都友禅 <7615> 、(2)双信電機 <6938> 、(3)エフオン <9514> 、(4)モリテック <5986> 、(5)ツガミ <6101> 、(6)enish <3667> 、(7)日石輸 <9074> 、(8)ジャスト <4686> 、(9)トーセ <4728> 、(10)安田倉 <9324> 。
【大引け】
日経平均は前日比85.47円(0.40%)高の2万1448.52円。TOPIXは前日比5.40(0.31%)高の1730.04。出来高は概算で15億2038万株。値上がり銘柄数は813、値下がり銘柄数は1096となった。日経ジャスダック平均は3621.89円(3.92円高)。
[2017年10月19日]
株探ニュース