【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):任天堂、HMT、ロゼッタ
任天堂 <日足> 「株探」多機能チャートより
任天堂<7974>が3日ぶり反発。市場では「引き続きニンテンドー スイッチの販売が絶好調で、予約してもなかなか購入できない状況が続いている。10月27日にスイッチ向けスーパーマリオの最新作『スーパーマリオ オデッセイ』が発売される見通しにあり、これも話題を集めることが必至とみられ、先回り買いの動きが出ているようだ」(国内ネット証券アナリスト)としていた。
■くらコーポレーション <2695> 5,280円 +50 円 (+1.0%) 本日終値
くらコーポレーション<2695>はしっかり。18日の取引終了後、従来は20円を予定していた17年10月期の期末一括配当について、10円増額して30円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。連結財務状況や業績などを総合的に勘案したという。なお、前期実績の20円に対しては10円の増配になる予定だ。
■戸田建設 <1860> 865円 -23 円 (-2.6%) 本日終値
戸田建設<1860>が続落。18日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が従来予想の90億円から124億円(前年同期比2.2%増)へ、純利益が67億円から103億円(同10.1%減)へ上振れたようだと発表したが、株価は直近で上昇していただけに、目先の材料出尽くし感から利益確定売りが出たようだ。売上高は従来予想の1870億円に対して1845億円(同9.6%減)で着地とほぼ計画通りだったものの、建設事業の利益率の向上で完成工事総利益が計画を上回ったことが利益を押し上げたとしている。
■コマツ <6301> 3,508円 -21 円 (-0.6%) 本日終値
コマツ<6301>は13日ぶりに反落。日経平均株価と同様に連日の上昇を演じてきたが、この日は利益確定売りに押された。中国国家統計局がこの日発表した17年7~9月期の実質国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比6.8%増となった。市場予想(6.8%増)と同水準だった。
■HMT <6090> 2,105円 +400 円 (+23.5%) ストップ高 本日終値
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ<6090>が後場ストップ高。前引け後に、東洋紡<3101>との共同研究で、うつ病関連バイオマーカーの測定に使用される酵素の量産技術を確立したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。ヒューマン・メタボなどの研究によって、血液中のリン酸エタノールアミン(PEA)の濃度がうつ病の病状に応じて変動することが判明し、うつ病診断を支援するバイオマーカーとしての有用性が示唆されているが、これまで血液中のPEA濃度を測定するには、特定の分析機器が必要だった。そこでヒューマン・メタボは汎用の分析機器でも測定できる、酵素を利用した研究用試薬キットの開発を進めており、今回、同キットで使用される酵素の量産技術を確立したという。東洋紡は今後、ヒューマン・メタボが販売する研究用試薬キット向けに継続的に酵素を提供していくとともに、次のステップとなるうつ病の体外診断用医薬品開発の支援も行うという。またヒューマン・メタボは、18年度中に幅広い研究機関へ同キットを販売するために製造販売体制の構築を進め、うつ病の診断に新たな可能性を広げることを目指すとしている。
■ロゼッタ <6182> 1,599円 +300 円 (+23.1%) ストップ高 本日終値
ロゼッタ <6182> [東証M]がストップ高。同社は18日、機械翻訳の開発において飛躍的なブレークスルーが発生したと発表しており、これを好材料視する買いが殺到した。開発中の最新翻訳機モデルが医学や化学など数種類の分野の英日翻訳で“精度95%”に到達した。精度95%とは、ほぼ人間に匹敵する精度として同社が2025年までの到達目標に設定していた水準で、「プロの専門翻訳者以下、非専門翻訳者以上」のレベル。これを受け、同社はこの精度をすべての主要分野にも適用することをめざし、開発先行投資の大幅増額を行う。開発費の増加などを踏まえ、18年2月期の連結経常利益を従来予想の3億3000万円→5000万円に84.8%下方修正し、一転して78.6%減益見通しとなった。
■カーメイト <7297> 866円 +150 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
カーメイト<7297>が後場に入って急動意。ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。あおり運転など危険運転対策としてドライブレコーダーが注目されるなか、360度ドライブカメラ「ダクション360」を手掛ける同社への関心が高まっているもよう。ダクション360は、走行中の車内外を360度撮影でき、通常のドライブレコーダーでは撮りきれない横方向からの突然の飛び出しや後方からの無理な追い抜きなどを逃さず記録することが可能。なお、同社は18日、27日から東京ビッグサイトで開催される「第45回東京モーターショー2017」に、ダクション360などを出展すると発表している。
■和井田製作所 <6158> 869円 +150 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
和井田製作所<6158>がストップ高。10月6日の年初来高値839円を大きく上回ってきた。軽量材料株のシンボルストックとして短期資金の注目度が高い。切削工具と研削盤分野で高い商品競争力を持っており、そのナノ・ミクロン単位に特化した技術に定評がある。株価は10月初旬に急騰後、押しを入れていたが、700円近辺は調整一巡感があり、一気に買い直される格好となった。
■明治海運 <9115> 517円 +80 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率トップ
明治海運<9115>が大幅反発。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数の回復が顕著だ。前日18日は11日続伸、14年3月以来約3年半ぶりの高値水準に達しており、株価連動性の高い同社株に追い風となっている。また、同社はホテル関連事業や不動産賃貸事業に展開し、インバウンド関連の一角として見直し買いを集めている面もあるようだ。さらに、保育園事業として「くじら保育園」を運営、自民党の選挙公約である教育無償化で恩恵を受ける点も注目材料となっている。
株探ニュース