【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):キャピタルA、TAC、Denkei
キャピタルA <日足> 「株探」多機能チャートより
キャピタル・アセット・プランニング<3965>が続急伸。大和証券が18日付で、投資判断を新規に「1」、目標株価3000円でカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入った。同社は、金融機関の営業員が容易に利用可能なフロントシステム開発を得意とする独立系SI。大相続時代を迎え、申し込みペーパーレスシステムで生保向けシェア拡大が期待できるとして、17年9月期を前期比40.3%増収、同25.0%営業増益と高い伸びを予想。また、18年9月期も生保販売のペーパーレスシステム開発、18年4月予定の標準寿命表改定に伴うシステム更改、証券会社向けファンドラップシステム開発などを見込み、14.5%増収、38.7営業増益と高い営業増益を予想している。
■TAC <4319> 291円 +22 円 (+8.2%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
TAC<4319>は急伸。同社は、会計、法律、公務員など幅広い分野の資格を取得するための「資格の学校」として知られている。安倍政権の掲げる「人づくり革命」が、国策として推進されることで、リカレント(学び直し)教育などを含めて、教育関連事業を担う同社にビジネスチャンスが到来するとの見方がある。18年3月期の連結業績予想は、売上高209億円(前期比2.3%増)、経常利益7億8000万円(同12.7%増)を見込んでいる。PERは12倍水準、PBR0.9倍台と株価指標面では割安水準にある。
■日本電計 <9908> 1,830円 +114 円 (+6.6%) 本日終値
日本電計<9908>が後場急伸、年初来高値を更新した。同社は午後1時、18年3月期の連結業績予想の増額修正を発表した。売上高は870億円から900億円(前期比7.4%増)へ見直したほか、営業利益は24億円から27億円(同17.5%増)へ、最終利益は15億円から18億円(同11.7%増)へ修正した。電子・電機業界では新型スマートフォンや有機ELテレビなどの投資が積極的に行われている。こうした中、電子計測器商社である同社は、積極的なソリューション事業を展開し、売り上げを伸ばしているほか、国内外の子会社も好調に推移している。
■小倉クラッチ <6408> 545円 +32 円 (+6.2%) 本日終値
小倉クラッチ<6408>が急騰。総合クラッチメーカーで世界トップクラスのシェアを持っている。産業用クラッチではモーターや減速機など世界的な設備投資需要の拡大を背景に需要を取り込み足もと回復色が強い。18年3月期営業利益は、会社側は2ケタ減益を見込むが保守的で大幅上方修正の可能性も指摘されている。
■CIJ <4826> 731円 +40 円 (+5.8%) 本日終値
CIJ<4826>が大幅高、マドを開けて値を飛ばし実質上場来高値を更新した。同社は独立系のシステム開発会社で高技術力を背景に大手電機メーカーやNTTグループとの取引実績が豊富。半導体技術を応用したLSIやパワーデバイス開発などに強みを持ち、銀行や証券など金融向けの需要も確保している。18年6月期営業利益は前期比32%増の15億8000万円と大幅増益を見込みPERは11倍台と割安感がある。
■スタジオアタオ <3550> 2,000円 +105 円 (+5.5%) 本日終値
店舗やネットで自社ブランドの婦人用バッグ、財布などを販売するスタジオアタオ <3550>は大幅反発し、2000円を回復してきた。同社は11日、18年2月期第2四半期累計(3~8月)連結決算を発表した。売上高は18億2300万円(前年同期比23.3%増)、経常利益3億9700万円(同21.5%増)と2ケタの増収増益で着地した。オンラインショップと店舗の一層の連携を図るため、引き続き販売促進費の増額、SNS活動の強化、自社ブランドのポータルブログを活用したO2O戦略の強化などを行った結果、インターネット販売の売上高は10億7823万円(前年同期比24.4%増)、店舗販売の売上高は6億4662万円(同18.9%増)となり、それぞれ好調な推移となった。株価は、11日の決算発表後に“好材料出尽くし”の見方から、調整局面となっていたものの、短期間で上昇波動復帰の可能性がでてきた。
■マイネット <3928> 1,683円 +84 円 (+5.3%) 本日終値
マイネット <3928> [東証M]が大幅反発。同社は18日、監査法人トーマツが発表したテクノロジー・メディア・テレコミュニケーション業界(TMT)の収益(売上高)に基づく成長率ランキング「日本テクノロジー Fast50」を2年連続受賞したと発表。これが刺激材料となっているようだ。日本テクノロジー Fast50は、TMT業界での成長性や成功のベンチマークとされている。同社は過去3決算期の収益に基づく成長率584.72%を達成し、50位中4位、上場企業33社の中では1位となった。これを受けて、同社の成長性を改めて評価する買いが向かったもよう。
■eBASE <3835> 1,360円 +53 円 (+4.1%) 本日終値
18日、eBASE <3835> [東証2]が18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の2.6億円→3.7億円に43.1%上方修正。従来の5.8%減益予想から一転して34.8%増益を見込み、3期連続で上期最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。主力の商品情報管理ソフト販売で下期に見込んでいた複数の大型案件が前倒しで売上計上となったことに加え、経費が想定を下回ったことが寄与した。稼働工数の増加や単価上昇などで受託開発事業の採算が改善したことも上振れに貢献した。なお、通期の経常利益は従来予想の8.3億円(前期は8.1億円)を据え置いた。
■篠崎屋 <2926> 153円 +5 円 (+3.4%) 本日終値
篠崎屋<2926>が急動意。中小型材料株の物色人気が盛り上がるなか、株価低位に位置する銘柄が順次人気化する動きが目立ってきた。そのなか同社は150円前後と値ごろ感があり、急騰習性を持つことで投機資金が流入している。同社は首都圏で豆腐の製造小売店を展開するが、高い商品開発力で他と一線を画す茂蔵ブランドが消費者のニーズを捉えている。17年9月期は営業利益段階からの黒字化を予想しており、業績改善色を強めている。
■ブレクスルー <2464> 562円 +18 円 (+3.3%) 一時ストップ高 本日終値
ビジネス・ブレークスルー<2464>が一時連日のストップ高に買われ新高値街道を走っている。急騰習性があり、15年4月24日~5月8日にかけて6連続ストップ高を交え7営業日で300円未満の株価を一気に1168円まで4倍化させた実績がある。同社は社会人向けに通信教育などを展開、主力のマネジメント教育では大型案件を獲得し収益に反映している。幼児教育にも積極的に展開しており、自民党が選挙公約に掲げる“子育て・教育・介護”では、20年度までに3~5歳児はすべて教育無償化を図る方針にあることから、国策関連銘柄の一角としても注目されている。
●ストップ高銘柄
旭化学工業 <7928> 865円 +150 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
サンユウ <5697> 897円 +150 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
ウォンテッドリー <3991> 5,160円 +700 円 (+15.7%) ストップ高 本日終値
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
ETFS商品 <1684> 820円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース