【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ミクロン、栄電子、プロパスト
ミクロン <日足> 「株探」多機能チャートより
ミクロン精密 <6159> [JQ] がストップ高に買われ、年初来高値を更新した。同社は10日に決算を発表。17年8月期の連結経常利益は前の期比4.9%減の10.3億円になったものの、続く18年8月期は前期比12.6%増の11.6億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。同社はセンターレス研削盤や内面研削盤を製造する研削盤大手で、デンソーを主要顧客に持つ。今期は国内販売の強化と米国をはじめとする海外への積極的な販売展開で、売上高のV字回復を見込む。併せて、今期の年間配当は17円とし、8月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は13.3%増配とする方針としたことも支援材料となった。
■栄電子 <7567> 852円 +150 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
栄電子<7567>は4日連続のストップ高となった。きょうも投機資金攻勢が続き需給相場の様相を強めている。電子デバイス商社で半導体製造装置向け部品販売が好調で収益を牽引、18年3月期は営業利益段階で85%増の2億9400万円を計画している。2005年に845円の高値をつけているが、12年ぶりにこの水準を上回った。
■ヴィンクス <3784> 1,490円 +260 円 (+21.1%) 本日終値
10日、東証がヴィンクス <3784> [東証2]を17日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。
■イーグランド <3294> 1,044円 +150 円 (+16.8%) ストップ高 本日終値
10日、イーグランド <3294> [東証2] が18年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の4.3億円→6.3億円に44.6%上方修正。増益率が1.2%増→46.3%増に拡大し、4期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。中古住宅再生事業で利益率の高い物件販売件数が伸びたことが寄与。販管費や営業外費用を抑制したことも利益上振れにつながった。なお、通期の経常利益は従来予想の10.5億円(前期は10.1億円)を据え置いた。
■プロパスト <3236> 227円 +30 円 (+15.2%) 一時ストップ高 本日終値
10日、プロパスト <3236> [JQ]が決算を発表。18年5月期第1四半期(6-8月)の経常利益(非連結)が前年同期比70.3%増の4.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。賃貸開発事業で首都圏の小規模賃貸マンションを4物件売却したことが収益を押し上げた。第1四半期業績だけで通期計画の6億円に対する進捗率は77.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■santec <6777> 1,712円 +162 円 (+10.5%) 本日終値
santec<6777>が大幅高で4日続伸、16年ぶり高値圏を快走中だ。光フィルターをはじめ光通信用デバイスの製造販売を手掛け、業績の伸びは特筆に値する。17年3月期営業利益が前期比倍増の6億3500万円、18年3月期も11.8%増の7億1000万円予想と2ケタ伸長をキープ。しかも、光測定機器などが牽引して第1四半期の営業利益は前年同期比6.2倍と高変化を果たしており、進捗率からも会社側通期予想は保守的でさらなる大幅増額も有力視されている。光子を扱う同社の高技術力は量子コンピューター分野でも応用が利くことで、将来的な成長期待も大きい。
■マルマエ <6264> 1,333円 +120 円 (+9.9%) 本日終値
10日、マルマエ <6264> [東証M]が決算を発表。17年8月期の経常利益(非連結)は前の期比60.9%増の7.3億円に伸びて着地。続く18年8月期も前期比33.0%増の9.8億円に拡大し、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も旺盛な半導体需要を追い風に、主力の半導体製造装置関連部品の受注が拡大するほか、FPD装置関連部品も有機ELや大型液晶テレビ向けに伸び、31.8%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は20円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は100%増配とする方針としたことも買いに拍車を掛けた。
■サダマツ <2736> 271円 +23 円 (+9.3%) 本日終値
サダマツ<2736>が急伸。10日の取引終了後、集計中の17年8月期連結業績について、営業利益が従来予想の2億5000万円から3億1100万円(前の期比44.0%増)へ、純利益が4000万円から1億6900万円(同5.8倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。売上高は従来予想の96億円に対して95億7800万円(同3.0%増)で着地するなどほぼ計画通りとなった。一方、海外事業の利益貢献に加えて、主力商品の「Wish upon a star」を中心とした高付加価値商品の売り上げ拡大が営業利益を押し上げたほか、円安の影響から為替差益が発生したことも純利益の押し上げに貢献した。
■ツインバード工業 <6897> 830円 +69 円 (+9.1%) 本日終値
ツインバード工業<6897>が後場急騰。午後1時ごろ、集計中の第2四半期累計(3~8月)連結業績について、売上高が従来予想の63億円から66億100万円(前年同期比1.8%減)へ、営業利益が1億円から1億4800万円(同60.1%減)へ、純利益が2500万円から9100万円(同2.8倍)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。国内製造によるOEM製品が引き続き堅調に推移していることに加えて、製造原価低減や販管費の圧縮、さらに財務施策として投資有価証券の売却を実行しそれぞれ計画を超過したことが寄与した。また下期は、冷蔵庫・洗濯機市場へ参入し、増加傾向にある単独世帯をターゲットとしたライフスタイル家電を新規投入するとともに、クリーナーを中心とするアジア向けテレビ通販チャネルの売り上げ拡大を図るとしていることから、通期業績上振れへの期待も高まっているようだ。
●ストップ高銘柄
テックポイント・インク <6697> 2,641円 +500 円 (+23.4%) ストップ高 本日終値
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース