【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ローツェ、コーナン、マネフォ
ローツェ <日足> 「株探」多機能チャートより
10日、ローツェ <6323> が18年2月期の連結経常利益を従来予想の41.7億円→48.2億円に15.5%上方修正。従来の8.9%減益予想から一転して5.2%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。旺盛な半導体設備投資需要を背景に、主力のウエハ搬送機の販売が想定より伸びることが寄与。同時に発表した18年2月期上期(3-8月)の同利益は前年同期比53.7%増の33.1億円に拡大して着地した。また、ウエハ搬送機の受注急増を背景に、約32億円を投じベトナム工場を増築すると発表している。
■マニー <7730> 3,030円 +308 円 (+11.3%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
10日、マニー <7730> が決算を発表。17年8月期の連結経常利益は前の期比14.0%増の46.2億円になり、続く18年8月期も前期比5.2%増の48.6億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は眼科トロカールが伸びるほか、アイレス針も大口顧客からの受注が増加する。また、デンタル関連製品も新興国や欧州など向けに拡大し、5期連続の増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比4円増の38円に増配する方針としたことも支援材料となった。
■コーナン商事 <7516> 2,240円 +179 円 (+8.7%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
10日、コーナン商事 <7516> が決算を発表。18年2月期上期(3-8月)の連結最終利益が前年同期非連結比78.6%増の60.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。減損損失が大きく減少したことが大幅増益の主因となった。併せて、通期の同利益を従来予想の90億円→96億円に6.7%上方修正。増益率が48.2%増→58.1%増に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとした。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の44円→50円(前期は44円)に増額修正したことも支援材料となった。
■ネクステージ <3186> 2,737円 +217 円 (+8.6%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
10日、ネクステージ <3186> が11月30日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。併せて決算を発表。17年11月期第3四半期累計(16年12月-17年8月)の連結経常利益が前年同期比53.9%増の25.4億円に拡大して着地したことも支援材料。
■マネーフォワード <3994> 3,005円 +214 円 (+7.7%) 本日終値
マネーフォワード<3994>が後場上げ幅を拡大。前引け後に、同社が運営する個人向け自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」の利用者数が、9月に550万人を突破したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。「マネーフォワード」は、銀行やクレジットカード、ECサイト、証券など2600以上の金融関連サービスから入出金履歴や残高を取得し、自動で家計簿を作成するサービス。12年のサービス開始以来、フィードバックをもとに、サービスの改善や機能の拡充を繰り返しており、利用者数の拡大につながっている。
■技研製作所 <6289> 3,180円 +180 円 (+6.0%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
10日、技研製作所 <6289> が決算を発表。17年8月期の連結経常利益は前の期比27.7%増の51.9億円に拡大して着地。続く18年8月期も前期比12.5%増の58.5億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は防災関連やインフラの長寿命化などの公共工事向けを中心に圧入機の販売が好調だった。地震や津波に粘り強い「インプラント堤防」の受注拡大も大幅増益に貢献した。今期も圧入機や工事の受注を伸ばし、6期連続の増収、増益を見込む。
■PCデポ <7618> 900円 +38 円 (+4.4%) 本日終値
ピーシーデポコーポレーション<7618>が大幅続伸。同社は10日取引終了後に、9月度の月次売上高を発表。既存店売上高は前年同月比4.9%増となり、昨年7月以来のプラスとなったことが好感されたようだ。全店ベースの売上高は同5.6%増で、既存店ベースと同様に昨年7月以来のプラス。セグメント別ではサービスの売り上げが同4.2%減とマイナス基調が続いている半面、商品の売り上げは同23.0%増(前月は2.8%減)と大きく伸びた。
■マクロミル <3978> 2,895円 +90 円 (+3.2%) 本日終値
マクロミル<3978>が3日続伸。大和証券は10日、同社株の目標株価を3000円から3500円に引き上げた。投資判断は「1」を継続した。「海外・デジタルによる成長ポテンシャルは大きい」と指摘。例えば、欧州子会社のMetrixlabに関して、柔軟性の高い提案、先行者優位による顧客との太いパイプが強みであり、今後も継続的な成長が期待できるとみている。18年6月期の連結営業利益は前期比27%増の86億7000万円(会社予想84億円)、19年6月期は同105億円を見込んでいる。
■ツバキ・ナカシマ <6464> 2,402円 +72 円 (+3.1%) 本日終値
ツバキ・ナカシマ<6464>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は10日、同社株のレーティングを「ニュートラル」から「オーバーウエート」へ引き上げた。目標株価は1840円から2890円に見直した。NN社PBC事業の買収によって、「ボール業界での確固たる地位の確立」と「ローラービジネスの獲得を実現」し、ベアリング用転動体市場のコア企業としての地位を築くと予想。買収効果で18年12月期からの連続最高益更新を見込んでいる。
■テクマトリックス <3762> 1,606円 +40 円 (+2.6%) 本日終値
テクマトリックス<3762>は続伸。10日の取引終了後、子会社沖縄クロス・ヘッドが日本ヒューレット・パッカードと共同で中小企業向けバックアップソリューションの提供を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。新サービスは、沖縄クロス・ヘッドが提供する外部記憶装置連携サービスである「nas2cloud Plus(ナスツークラウドプラス)」と日本HPが提供する「HPE ProLiant」サーバーを組み合わせたサービス。従来と比較して簡単にバックアップサービスの利用が始められるのが特徴で、同社では年間5億円の売り上げを見込んでいるとしている。
株探ニュース