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【特集】【FISCOソーシャルレポーター】めたん:株式投資では空売りは考えずに買い目線だけで相場を見る方が簡単な理由


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家めたん氏(ブログ「元証券ディーラーが50万から始めるデイトレ日記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年10月09日12時 に執筆

FISCOソーシャルレポーターとして活動をしている、「めたん」と申します。証券ディーラーを経験後、現在は専業投資家として日々相場に向き合いながら、他にもいくつか事業を立ち上げて生計を立てています。相場への戦略・向き合い方・考え方をメインに執筆していきます。宜しくお願い致します。

株式投資では売り目線は一切考えずに、買い目線だけで考えた方が簡単な理由についてお伝えしていきます。

投資を始めて、ある程度時間が経つと、多くの人は信用取引を始め、そして【買い】だけではなく【売り】ポジションも作ってみようかと考える人が多いです。

しかし、相場では【買い】と【売り】のどちらの目線でも見る事は難易度が何倍にも上がると僕は考えています。

●【買い】と【売り】で見る事は収益チャンスが2倍?
売りポジションを作ってみようと考える人は買いと売りの両方で相場を見る事で収益チャンスが2倍あると考える人が多いです。ただ、買いで相場を見る事と売りで相場を見る事は全く別物です。株価が上昇するのと下落するのとでは動き方や考え方が全然違います。

買いと売りでは同じように考えて収益を出すことが難しいというわけです。買いで収益が出せていない人は売りで収益を出すことは更に難しいと僕は考えています。

買いと売りは全く別物と考えておきましょう。

●【売る】べきポイントの見極めは難しい
売るポイントというのは本当に難しいです。

PERを見たり、チャートをみたりして、「これは上がりすぎ…」と考えて売りポジを作る人がほとんどでしょうが、強気相場の時はとことんまで株価は上がり続けます。中途半端なところで売りポジを作ったとしても、踏まれてしまうことがほとんどです。意地になってナンピンをしてしまうと痛い目に合う可能性も高いです。

●【売り】は収益が小さい割にリスクが無限大
売りで何よりも怖いのは、「リスクが無限大」だという事です。

小型株だと、材料が出たら株価が2倍3倍と簡単に上昇する事が割とあります。上がりすぎだからと思い売りポジを作ってしまい、そんな時に好材料が出て翌営業日からストップ高が続いてしまうとあっという間に評価損が。。。。物凄い額になってしまいます。

それだけリスクが高い割に、リターンは小さいです。売った株が1円になったとしても、最大リターンはほぼ投資額分しかありません。100万円で空売りをしたとして、リスクとしては損失額が何百万円、何千万円の可能性がありますが、リターンは最大で約+100万円です。割に合わないと考えてます。

●【買い】ならリスクは有限で収益が無限大
買いならそんなことはありません。

100万円で買いポジを作ったとして、最大リスクは-100万円です。しかりリターンは何百万円、何千万円と可能性はあります。

●【買い】だけで考える方が単純でわかりやすい
リスクとリターンを考えるだけでも売りは割に合いませんし、相場を買い目線と売り目線の両方で見てしまうと、複雑で難しいものになってしまいます。

買い目線だけで相場を見ていく方が単純でわかりやすいです。

そして先ほどもお伝えしたように、買いの方が売りに比べてリスクは小さくリターンが大きいです。空売りをしてみようかと考えている人や、空売りが中々上手くいかない…と悩んでいる人は、買い目線だけで相場を見ていくと結果は変わってくるかもしれません。

※最後になりますが、「買いは簡単」と何度か記載していますが、それらは「売りに比べたら比較的簡単」だという意味での表現です。買い目線だけで相場を見ても、収益を上げていくということはもちろん難しいことですから、その点はご了承ください。

こちらの記事が少しでも参考になりましたら幸いです。
読んで頂きありがとうございました。

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執筆者名:めたん
ブログ名:元証券ディーラーが50万から始めるデイトレ日記

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