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【特集】ノムラシステム Research Memo(2):2017年12月期上期は営業利益は前年同期比26.6%増

ノムラシス <日足> 「株探」多機能チャートより

■業績動向

ノムラシステムコーポレーション<3940>の2017年12月期第2四半期累計(1月~6月)決算は、順調な着地となった。売上高が1,239百万円(前年同期比4.8%増)、営業利益が209百万円(同26.6%増)、経常利益が207百万円(同25.5%増)、四半期純利益が147百万円(同48.5%増)と大幅増益を確保している。

売上原価率が前年同期比の73.8%から71.2%に改善する一方、販管費の比率も12.3%から12.0%に低下。急激な売上高の成長はなかったものの、これらによって営業利益率が13.9%から16.9%に上昇した。

利益率改善の理由として、プライム案件、準プライム案件の比重が高くなったことが挙げられる。プライム案件とは、クライアントから直接受注し、全工程を同社のコンサルタントが担当。従来型のFIS案件 が、プライムベンダーから支援依頼を受け、手助けする形で部分的に対応することになるため、売上総利益率に30ポイントほどの差が生じる。

2016年12月期上期は、プライム案件、準プライム案件が2割、FIS案件が8割ほどの割合だったのが、2017年12月期上期は3対7となるなど、プライム案件、準プライム案件が堅調に推移したことで、営業利益率の上昇につながった。今後もプライム案件の新規拡大、既存継続することで、利益率の向上を目指していく。

2017年12月期通期は、売上高が2,501百万円(前期比2.4%増)、営業利益が337百万円(同7.7%増)、経常利益が335百万円(同7.4%増)、当期純利益が204百万円(同4.9%増)を見込んでいる。第2四半期決算発表時に予想を据え置いたが、折り返し地点までの進捗率から上振れ余地が大きい。売上高の通期予想に対する進捗率は49.3%、営業利益の進捗率は62.0%となっている。社会情勢などが激変しなければ、上方修正される可能性が高そうだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)

《HN》

 提供:フィスコ

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