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【市況】6日の米国市場ダイジェスト:ダウ54ドル高、債務上限3ヶ月延長へ

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウ54ドル高、債務上限3ヶ月延長へ

6日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は54.33ドル高の21807.64、ナスダックは17.74ポイント高の6393.31で取引を終了した。朝方は前日の下落を受けた買い戻しが広がった。トランプ大統領と民主党がハリケーン被害救済法案に3か月間の債務上限引き上げ・政府運営資金を抱き合わせることで合意し、共和党も追認する意向が報じられ上昇。しかし、北朝鮮情勢や大西洋で過去最大勢力とされるハリケーン「イルマ」のフロリダ州周辺への上陸を控え、警戒感から上値は限られた。セクター別では、エネルギーや小売が上昇する一方で電気通信サービスや公益事業が下落した。

アパレルのギャップ(GPS)はオールドネイビー部門の売上が数年後に100億ドルに達するとの見通しを示し、上昇。石油大手のエクソン・モービル(XOM)は一部アナリストによる投資判断引き上げを受け、堅調推移。ネット小売のアマゾン(AMZN)はNYで初となる配送センターの新設計画を発表し、2000人超の雇用が予想され、買われた。一方で、独オンライン旅行サイトのトリバゴ(TRVG)は通期見通しを引き下げ、大幅下落となった。

地区連銀経済報告(ベージュブック)では、全国的に景気が緩やかに拡大したとの認識が示された。一方で、労働市場には賃上げ圧力が見られないほか、個人消費では自動車販売の減少が長期化する懸念が示された。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル反発、米債務上限短期引き上げ合意を好感

6日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円71銭へ下落後、109円40銭まで上昇し、109円22銭で引けた。タカ派で年内あと一回の利上げを支持していたフィッシャー米FRB副議長の辞任表明を受けてドル売りが優勢となった。その後、トランプ米大統領が北朝鮮に関して軍事行動が最初の選択ではないと述べたほか、議会と債務上限の3カ月間引き上げで合意したとの報道が好感され、リスク回避のドル売り・円買いが後退した。

ユーロ・ドルは、1.1950ドルから1.1908ドルまで下落し、1.1918ドルで引けた。関係筋が欧州中央銀行(ECB)によるQEに関する決定が10月26日以降になる可能性、インフレ見通しを引き下げる可能性に言及したため、ユーロ売りが強まった。ユーロ・円は、129円63銭から130円40銭まで上昇。リスク選好の円売りが再燃した。ポンド・ドルは、1.3082ドルまで上昇後、1.3035ドルまで反落。ドル・スイスは、0.9530フランへ下落後、0.9582フランへ反発した。安全通貨としてのフラン買いが後退した。


■NY原油:続伸で49.16ドル、主要製油所の操業再開で

NY原油先物10月限は続伸(NYMEX原油10月限終値:49.16 ↑0.50)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比+0.50ドルの49.16ドルで取引を終えた。ハリケーン「ハービー」の影響で操業を停止していた主要製油所やパイプラインの操業再開の動きが活発化している。このため、市場では原油在庫のだぶつき懸念が後退。また、外為市場では対ユーロでドル安が進行。このため、ドル建ての原油相場は相対的な割安感からも買い支えられた。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  23.42ドル +0.11ドル(+0.47%)
モルガン・スタンレー(MS) 45.09ドル +0.18ドル(+0.40%)
ゴールドマン・サックス(GS)219.35ドル +1.57ドル(+0.72%)
インテル(INTC)      35.76ドル +0.74ドル(+2.11%)
アップル(AAPL)      161.91ドル -0.17ドル(-0.10%)
アルファベット(GOOG)   927.81ドル -0.64ドル(-0.07%)
フェイスブック(FB)    172.09ドル +1.37ドル(+0.80%)
キャタピラー(CAT)     117.12ドル -1.18ドル(-1.00%)
アルコア(AA)       44.42ドル ---ドル(0.00%)
ウォルマート(WMT)     80.09ドル +0.29ドル(+0.36%)
スプリント(S)       8.13ドル -0.05ドル(-0.61%)

《HT》

 提供:フィスコ

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