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【市況】明日の株式相場見通し=ECB理事会を前に見送り姿勢、200日線割れで投資心理後退

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(7日)の東京株式市場は、北朝鮮を巡る地政学リスクや、これと連動した外国為替市場での“リスク回避のための円買い”懸念が重しとなって、日経平均株価は引き続き軟調な推移となりそうだ。さらにあすは、欧州中央銀行(ECB)理事会を目前にして、見送り姿勢が強まりそうだ。

 市場関係者からは「きょうは、後場に入って日経平均株価が下落幅を縮小したものの、終値で200日移動平均線(1万9389円16銭=6日)を下回ってしまった。200日線割れは、米大統領選の開票状況を受け、全体相場が急落した昨年11月9日以来約10カ月ぶりのこと。投資意欲の後退は否めないが、早期に200日線を奪回しないと、調整が長引くことになる。さらに、7日のECB理事会終了後に、これまでの大規模緩和の状態から金融政策正常化に向けて何らかの方針を表明するとの観測があり、これを先取りして進行した円安・ユーロ高に出尽くし感が浮上するとの警戒感もある」との見方が出ていた。

 6日の東京株式市場は、前日の米株式市場でのNYダウ平均株価急落などの影響を受け、売り優勢の展開となったものの、寄り後は徐々に下げ幅を縮小し日経平均株価は小幅安で着地した。終値は、前日比27円84銭安の1万9357円97銭と小幅ながら3日続落した。

 日程面では、7月の景気動向指数、8月の都心オフィス空室率、次世代自動車エネルギー国際フォーラムに注目。海外では欧州中央銀行(ECB)理事会が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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