【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日続落、米株急落で売り先行も円高一服で下げ渋る (9月6日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 19286.06
高値 19371.38(14:15)
安値 19254.67(09:05)
大引け 19357.97(前日比 -27.84 、 -0.14% )
売買高 16億6553万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆2100億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅ながら3日続落、米株急落で売り先行
2.200日線を下回るも寄り後は戻り歩調でTOPIXはプラス
3.寄り後は為替市場で円高が一服、物色は内需株優位
4.中小型株中心に個人投資家の押し目買い意欲は旺盛
5.値上がり銘柄数は1100超、売買代金は2兆円上回る
■東京市場概況
3連休明けの米国市場では、NYダウは234ドルと5日ぶりに急反落。北朝鮮を巡る地政学リスクを警戒した売りが加速した。
東京市場では前日の米国株急落などの影響を受け売り優勢の展開となったが、寄り後は徐々に下げ幅を縮小し日経平均株価は小幅安で着地した。
6日の東京市場は前日の欧米株市場が総じて安く、米国株市場ではNYダウが230ドル強の急落をみせたことを受け、寄り付きの日経平均は100円近い下げで始まった。引き続き北朝鮮を巡る有事リスクに対する懸念が買いを手控えさせている。しかし、寄り後に1万9200円台半ばに売られた後は下げ渋り、外国為替市場で円高進行が一服したのを横目に日経平均は戻り歩調となった。中小型株中心に個人投資家の押し目買いが観測されたほか、建設や電鉄など内需株の一角が買われ全体相場を支えた。東証1部の値上がり銘柄数は1100を超え値下がりを大きく上回り、TOPIXはプラスだった。売買代金は活況の目安とされる2兆円を4日ぶりに上回った。ただ、日経平均は長期トレンドの分水嶺とされる200日移動平均線を下回った。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が値を下げ、サイバーエージェント<4751>は大幅安。SUMCO<3436>が大きく売られ、東京エレクトロン<8035>も下落した。明電舎<6508>、北越紀州製紙<3865>が急落、東宝<9602>、セブン銀行<8410>の下げも目立った。タツタ電線<5809>、東海東京フィナンシャル・ホールディングス<8616>も安い。
半面、リクルートホールディングス<6098>が商いを集め上昇、前日にストップ高した石川製作所<6208>も続急伸となった。コマツ<6301>、HOYA<7741>が高く、キリンホールディングス<2503>も買われた。阿波製紙<3896>がストップ高、ゲンキー<2772>、TOKYO BASE<3415>も値を飛ばした。日本化学工業<4092>が物色人気となり、マクロミル<3978>も上昇した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433> 、信越化 <4063> 、ファナック <6954> 、コマツ <6301> 、キリンHD <2503> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約23円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、デンソー <6902> 、アステラス <4503> 。押し下げ効果は約50円。うち29円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)倉庫運輸関連、(2)サービス業、(3)水産・農林業、(4)鉄鋼、(5)精密機器。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)空運業、(3)銀行業、(4)ゴム製品、(5)保険業。
■個別材料株
△Rフィールド <2910>
岩井コスモ証券が投資判断を「B+」、目標株価2200円に設定。
△T-BASE <3415>
「21年2月期に営業利益5倍の60億円目標」との報道。
△リクルート <6098> 、日本郵政 <6178>
ともに日経平均新規採用。
△ハーモニック <6324> [JQ]
「産業ロボ向け減速機の国内生産を2.5倍増へ」との報道。
△東芝 <6502> [東証2]
「米WDが東芝半導体の経営関与で譲歩案」との報道。
△ぷらっと <6836> [東証2]
IoTゲートウエイが「MAMORIO」に採用。
△トミタ電機 <6898> [JQ]
今期最終を4.2倍上方修正。
△キヤノン電 <7739>
「小型ロケットの発射場を整備」と報道。
△プロルート <8256> [JQ]
イチオクネットに出展。
△ヤオコー <8279>
大和証券が投資判断を「3→2」に引き上げ。
▼北越紀州紙 <3865> 、明電舎 <6508>
日経平均採用から除外。
▼メタップス <6172> [東証M]
中国の規制当局がICOの禁止を発表。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)阿波製紙 <3896> 、(2)安永 <7271> 、(3)石川製 <6208> 、(4)イリソ電子 <6908> 、(5)オプテクスG <6914> 、(6)ALサービス <3085> 、(7)ゲンキー <2772> 、(8)リクルート <6098> 、(9)ジューテック <3157> 、(10)日本化 <4092> 。
値下がり率上位10傑は(1)明電舎 <6508> 、(2)北越紀州紙 <3865> 、(3)サイバー <4751> 、(4)SUMCO <3436> 、(5)日精化 <4362> 、(6)スノーピーク <7816> 、(7)東宝 <9602> 、(8)沢藤電 <6901> 、(9)早稲アカ <4718> 、(10)ランビジネス <8944> 。
【大引け】
日経平均は前日比27.84円(0.14%)安の1万9357.97円。TOPIXは前日比1.29(0.08%)高の1592.00。出来高は概算で16億6553万株。値上がり銘柄数は1166、値下がり銘柄数は746となった。日経ジャスダック平均は3363.26円(12.08円高)。
[2017年9月6日]
株探ニュース