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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、米株安や円高で5月1日以来の安値 (8月24日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  19366.36
高値  19428.55(10:24)
安値  19351.92(14:37)
大引け 19353.77(前日比 -80.87 、 -0.42% )

売買高  14億4222万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7483億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、GW挟間の5月1日以来の安値
 2.米トランプ政権の先行き不透明感と北朝鮮リスクが重荷
 3.一時1ドル109円を下回る円高も全般買い手控え要因
 4.売買代金は1兆7000億円台と低調で後場売り直される
 5.鉄鋼株の下げが顕著で全体相場の足を引っ張る

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは87ドル安と3日ぶりに反落。メキシコ国境への壁建設を巡るトランプ大統領の発言が嫌気され売りが優勢となった。

 東京市場では終始売りに押される展開で、前場は下げ渋る場面もあったが、後場に入り売り直される展開となり、ほぼこの日の安値圏で引けた。

 24日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに安かったことを受けてリスクを取る動きが後退した。トランプ米大統領の政権運営に対する先行き不透明感が米株安を招いているとの見方があり、朝方は為替が1ドル=109円台を割りむ円高で推移していたことも重荷となった。24日から開催予定のジャクソンホール会合の結果を見極めたいとの思惑や、依然としてくすぶる北朝鮮を巡る有事リスクから買いが手控えられた。前引け時点では値上がり銘柄数が値下がりを大きく上回っていたが、後場に入り売られる銘柄が増加し、結局、値下がり銘柄数は1000を超えた。売買代金は1兆7000億円台と低調ななか、日経平均はゴールデンウイーク中の5月1日以来の安値圏で着地した。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、ソニー<6758>、トヨタ自動車<7203>も軟調。日新製鋼<5413>、神戸製鋼所<5406>など鉄鋼株の下げが際立った。また野村ホールディングス<8604>など証券株も売られた。ゴールドクレスト<8871>が急落したほか、カルビー<2229>が売りに押され、電通<4324>、アイスタイル<3660>なども値を下げた。
 半面、出光興産<5019>が堅調、信越化学工業<4063>もしっかり。セガサミーホールディングス<6460>も買われた。ジーンズメイト<7448>は連日のストップ高となり、デジタルアーツ<2326>、TAC<4319>も物色人気。ルック<8029>が上昇、大紀アルミニウム工業所<5702>、日本CMK<6958>、タカキュー<8166>も買いを集めた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、信越化 <4063> 、日産化 <4021> 、日立建機 <6305> 、ヤマトHD <9064> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約17円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファナック <6954> 、東エレク <8035> 、電通 <4324> 、京セラ <6971> 、安川電 <6506> 。押し下げ効果は約27円。

 東証33業種のうち上昇は4業種のみで、上昇率の上位から(1)鉱業、(2)非鉄金属、(3)石油石炭製品、(4)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)証券商品先物、(3)空運業、(4)陸運業、(5)その他金融業。

■個別材料株

△富士PS <1848> [東証2]
 株主優待制度の新設と立会外分売実施を発表。
△nms <2162> [JQ]
 今期配当を2円増額修正。
△TKP <3479> [東証M]
 新宿でコンバージョンによるファーストキャビンを開業。
△セレス <3696>
 「仮想通貨取引事業子会社を9月設立」と報道。
△シェアテク <3989> [東証M]
 7月の流通総額は56.8%増。
△マンダム <4917>
 1→2の株式分割を実施。
△メディアGL <6659> [JQ]
 多チャンネル放送設備を省スペース化する装置を共同開発。
△シーシーエス <6669> [JQ]
 EtherNet/IP対応の照明コントローラーを発売。
△日本CMK <6958>
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価1150円に増額。
△五洋インテ <7519> [JQ]
 東証が信用規制を解除。
△東映 <9605>
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を「強気」に引き上げ。

▲コスモHD <5021>
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を「中立」に引き下げ。
▲ゴールドクレ <8871>
 SMBC日興証券が投資判断を「3」に引き下げ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ジンズメイト <7448> 、(2)カメイ <8037> 、(3)TAC <4319> 、(4)デジアーツ <2326> 、(5)東映 <9605> 、(6)クレスコ <4674> 、(7)セレス <3696> 、(8)シード <7743> 、(9)ルック <8029> 、(10)大紀ア <5702> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ゴールドクレ <8871> 、(2)日新製鋼 <5413> 、(3)神戸鋼 <5406> 、(4)わらべ日洋 <2918> 、(5)大阪工機 <3173> 、(6)長野計器 <7715> 、(7)ワールドHD <2429> 、(8)イソライト <5358> 、(9)JFE <5411> 、(10)大同特鋼 <5471> 。

【大引け】

 日経平均は前日比80.87円(0.42%)安の1万9353.77円。TOPIXは前日比7.85(0.49%)安の1592.20。出来高は概算で14億4222万株。値上がり銘柄数は878、値下がり銘柄数は1006となった。日経ジャスダック平均は3364.75円(11.67円高)。

[2017年8月24日]

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