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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):五洋建、デンカ、東急不HD

五洋建 <日足> 「株探」多機能チャートより
■五洋建設 <1893>  645円  +10 円 (+1.6%)  本日終値
 五洋建設<1893>は全体軟調相場に抗し上値を慕う展開で25日移動平均線との下方カイ離を縮小させている。同社は23日、住友商事<8053>からバングラデシュでマタバリ超々臨界圧石炭火力発電事業における港湾工事を受注したことを発表した。受注金額は約1620億円で単独工事としては過去最大規模。2024年1月に竣工予定にある。これによる収益押し上げ効果を見込んだ買いを引き寄せる形となった。

■デンカ <4061>  714円  +10 円 (+1.4%)  本日終値
 デンカ<4061>が新値追い。同社は23日、グループのデンカ生研が手掛ける心疾患リスクマーカー「sd LDL-C」測定試薬が、米国食品医薬品局(FDA)から承認を取得したと発表。また、同日には独バイオ医薬品研究開発会社のアイコン社の完全子会社が完了したことも明らかにしており、これらが買い手掛かりとなったようだ。

■東急不HD <3289>  655円  +7 円 (+1.1%)  本日終値
 東急不動産ホールディングス<3289>が反発。SMBC日興証券は23日、同社株の投資評価を新規「1」としてカバレッジを開始した。目標株価は900円としている。「多様な収益ドライバーを有していること」や「相対的に回転型ビジネスの依存度が低いこと」を注目要因に挙げている。特に、渋谷駅前地区の士開発により中長期的に収益成長が見込めることを評価している。

■しまむら <8227>  13,620円  +130 円 (+1.0%)  本日終値
 しまむら<8227>が続伸。23日の取引終了後に発表した8月度の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比2.4%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。肌着・靴下や寝具関連商品を中心に夏物処分が進んだことに加えて、秋物では婦人のニットやワイドパンツが動き出したことが寄与した。なお、全店売上高は同3.9%増だった。

■三井不動産 <8801>  2,375.5円  +15.5 円 (+0.7%)  本日終値
 三井不動産<8801>が高い。SMBC日興証券は23日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げた。目標株価は3100円(従来3250円)とした。「豊富な開発パイプラインを背景に賃貸収益や保有不動産の売却益が高水準で推移する」と予想しているほか、「19年3月期からの次期中期経営計画で一定の株主還元策の改善がみられる可能性があること」などに注目している。バリュエーション面からも割安であり、保有賃貸不動産の含み益などを考慮し目標株価を設定している。

■スタートトゥデイ <3092>  3,495円  +20 円 (+0.6%)  本日終値
 スタートトゥデイ<3092>が3日続伸。23日の取引終了後、同社のファッションショッピングサイト「ZOZOTOWN」で注文商品を宅配便ロッカーで受け取れる「ロッカー受取り」を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。受け取ることができるのは、ヤマト運輸が提携しているオープン型宅配便ロッカー「PUDO(プドー)ステーション」で、注文時に「ロッカー受取り」を選択できるのはEC業界初の試みだという。不在時や宅配ボックスのない場合でも、好きな時間に好きな場所で注文商品を受け取れるようになることで、利便性向上による利用層の拡大が期待されている。

■良品計画 <7453>  30,550円  +150 円 (+0.5%)  本日終値
 良品計画<7453>が3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を2万9800円から3万2000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。国内事業は会社施策の効果に加え、6~7月にかけて天候に恵まれたこともあり好調な販売が続いている一方、海外事業は短期的には課題があるが、業績ハードルが低下する下期以降、業績が持ち直すという見方を継続。まもなく上期が終了することを考慮して、目標株価算出の基準年度を19年2月期に変更したことで、目標株価を引き上げたという。

■ゲンキー <2772>  4,445円  +20 円 (+0.5%)  本日終値
 ゲンキー<2772>は4日続伸。同社は北陸・東海エリアを中心に展開するドラッグストアで食品に注力して顧客ニーズを捉え、PB商品の拡販で利益率も向上している。訪日外客数が急増するなかで、地方を訪れる外国人観光客も増勢にあり、同社にとって商機が膨らんでいる。そうしたなか、23日に発表した8月度(7月21日~8月20日)の既存店売上高が前年同月比3.8%増と4カ月連続でプラスを確保、これを評価する買いを引き寄せる格好となった。

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