市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ゴールドクレ、野村、新日鉄住金

ゴールドクレ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ゴールドクレスト <8871>  2,487円  -244 円 (-8.9%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 ゴールドクレスト<8871>が大幅続落。SMBC日興証券が23日付で、投資判断を「2」から「3」としたことが弱材料視されているようだ。なお、目標株価は2070円から2600円へ引き上げている。同証券では、足もとはマンション市況全体に減速感が見られているものの、同社は高収益・高利益率の「ザ・クレストタワー熱海」の販売好調による業績改善期待から、不動産セクター全体に対する同社株価のアウトパフォームが続いていると評価。一方で今後については、「熱海」のように極めて高収益が期待できる物件の竣工は予定されておらず、18年3月期が業績の当面のピークになる可能性があると指摘している。

■野村ホールディングス <8604>  607.8円  -15.8 円 (-2.5%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>などをはじめ証券株が総じて軟調。東京株式市場は前日こそ日経平均は反発したものの上値の重さが露呈、きょうは再び下値を探る動きとなった。売買代金は2兆円を下回る日が続いており、証券会社は売買手数料の減少が収益面にマイナスに働くとの思惑から売りに押された。

■新日鐵住金 <5401>  2,555円  -65 円 (-2.5%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株が売られており、業種別騰落率で断トツの値下がり率となった。米トランプ政権の先行き不透明感が高まっていることを背景に、これまで掲げていた1兆ドル規模のインフラ投資など経済政策も議会との折り合いがつきにくくなっている。米インフラ投資に伴い鉄鋼特需が見込めるとの見方もあっただけに、その期待の剥落が株価に反映されている。また、トヨタ自動車<7203>が系列部品メーカーに支給する自動車用鋼材価格を引き下げる見通しと一部で報じられており、これも鉄鋼セクターにはネガティブ材料として意識されたもようだ。

■コスモHD <5021>  2,248円  -54 円 (-2.4%)  本日終値
 コスモエネルギーホールディングス<5021>は反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は23日、同社株のレーティングを「オーバーウエート」から「ニュートラル」へ引き下げた。目標株価は1910円から1880円に見直した。足もとの株価上昇を受けて、レーティングを見直した。10日取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)の連結営業利益が121億3200万円(前年同期比4.0%減)と上半期計画95億円を大きく超過したことから、株価は値を上げていた。

■トヨタ自動車 <7203>  6,107円  -66 円 (-1.1%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>など自動車株が軟調。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに反落、外国為替市場では米長期金利の急低下を受けドル売り・円買いの動きを誘発し、1ドル=109円台を割り込む円高が進行している。これを受けて輸出採算悪化の思惑が自動車セクターの売りに反映されている。

■富士ピー・エス <1848>  448円  +80 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 富士ピー・エス <1848> [東証2]がストップ高。23日、株主優待制度を新設すると発表したことが買い材料視された。毎年9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、一律でクオカード500円分を贈呈する。これを受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。併せて、東証1部への市場変更に向け、50万株の立会外分売を実施すると発表しており、これを材料視する買いも入っているようだ。

■五洋インテックス <7519>  632円  +100 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 23日、東証が24日売買分から五洋インテックス <7519> [JQ]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上[うち現金40%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■メディアリンクス <6659>  529円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 メディアリンクス <6659> [JQ]がストップ高。23日、住友電気工業 <5802> が同社と共同で、多チャンネル放送設備を省スペース・省力化する「IP-QAMエキサイタ」を開発し、ケーブルテレビ局向けに発売したと発表。これを好材料視する買いが殺到している。ケーブルテレビ局では、来年12月から開始される高度BS再放送やケーブルテレビの放送サービスのオールIP化に対応するため、放送設備の設置スペースと電源容量の確保が課題となっている。今回発売した「IP-QAMエキサイタ」は放送素材受信装置とトランスモジュレータを一体化し、圧倒的な省スペース化を実現。また、消費電力は従来比75%削減できるほか、既存設備の更新コストと比べシステム構築費用の大幅な低減が見込めるという。

■nms <2162>  1,052円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 23日、nms ホールディングス <2162> [JQ] が配当修正を発表。18年3月期の期末一括配当を従来計画の5円→7円(前期は7円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調を踏まえ、株主への利益還元を増やす。今期の連結最終利益は前期比72.4%増の8.5億円を見込む。同社は8日に上期(4-9月)の同利益を85.7%も上方修正したが、通期計画は据え置いた。通期の増額修正があればさらなる配当の上積みも期待される。

■ジーンズメイト <7448>  797円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 ジーンズメイト<7448>が連日のストップ高。ファーストリテイリング<9983>の元開発担当者が指揮を執るかたちで、ジーンズやシャツ、ジャケットなどの新たなプライベートブランド「メイト」を立ち上げた。同社はRIZAPグループ<2928>傘下で経営再建を進めているが、この新PBによる展開力強化で業容拡大への期待が高まっている。ただ、株価は短期資金の買い攻勢を背景に需給相場の様相が強い。

●ストップ高銘柄
 大興電子通信 <8023>  422円  +80 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値
 黒谷 <3168>  1,138円  +150 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均