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【特集】北日本紡績 Research Memo(7):早期の収益改善に向けて高付加価値製品への特化や販路開拓などを推進

北日紡 <日足> 「株探」多機能チャートより

■中長期成長戦略

北日本紡績<3409>は、早期の収益改善に向けて、更なる生産効率化・合理化を遂行するとともに、重点戦略として成長戦略の実行、収益性の改善、新商品・研究開発の促進の3項目を掲げている。

繊維事業の紡績糸定番商品には価格的に発展途上国に対する競争力がないため、高付加価値の自動車部品用途向けや衣料品向けの営業に特化する。また、糸・生地の独自の販売供給ルートを開拓する。2017年4月には営業強化に向けて大阪営業所を開設した。

環境事業では蘇生材「カラム」の認知度を高めるとともに、営業力の強化に努める。導入効果の検証に時間が掛かることや、商品の機能・効能の周知に時間を割かざるを得ないため、これらの問題点を解決すべく代理店に販売を委ねる方針に切り替え、2017年7月には蘇生材「カラム」に関してアサヒ衛陶と代理店契約を締結した。

繊維事業では、ますます多品種・小ロット化や難しい素材の生産が進むと予想され、人材の確保・育成、合理的な人員配置、効率的な技術継承に取り組む。環境事業は事業単体の収益化を目指す。

繊維事業では防護衣料及び特殊用途向けの商品開発が急務であり、様々な素材を組み合わせた独自商品の開発を促進する。環境事業では北陸先端科学技術大学院大学との共同研究を継続し、効果の検証や新たな活用方法について研究開発を促進する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《HN》

 提供:フィスコ

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