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【市況】東京株式(大引け)=1円高、欧米株高も円高進行を受け値を消す

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 13日の東京株式市場は朝高後に値を消す展開を余儀なくされた。欧米が全面高も円高が嫌気されて日経平均株価はマイナス圏に沈む場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前日比1円43銭高の2万99円81銭とわずかながら反発。東証1部の売買高概算は17億3957万株、売買代金概算は1兆9815億9000万円。値上がり銘柄数は882、対して値下がり銘柄数は994、変わらずは145銘柄だった。

 きょうの東京市場は買い優勢も上値の重い展開。前日の欧米株が軒並み高で、米国株市場ではNYダウが最高値を更新、ナスダック指数も大幅高となったが、為替が1ドル=112円台に入る円高となり上値を押さえた。イエレン議長の議会証言がハト派的な発言だったことで米国株市場には追い風となったが、日米金利差拡大を背景とした円の先安観が後退、ドル売り円買いを誘ったことが、自動車など輸出株中心にネガティブに働いた。米長期金利の下落を背景に銀行や保険など金融株にも逆風が吹いた。日経平均は後場マイナス圏に沈む場面もあったが、アジア株が総じて堅調な推移をみせていたこともあって、その後バランスを取り戻し、結局小幅高で着地した。東証1部の売買代金は前日とほぼ同じ水準で、活況の目安とされる2兆円を連日で下回っている。

 個別では、任天堂<7974>がしっかり、東京エレクトロン<8035>も高い。リクルートホールディングス<6098>、NTT<9432>も堅調だった。東天紅<8181>、津田駒工業<6217>が大幅高となり、日本電気硝子<5214>も値を飛ばした。KLab<3656>が買いを集めたほか、リンガーハット<8200>も上昇。熊谷組<1861>、博報堂DYホールディングス<2433>なども物色人気となった。

 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが軟調だったほか、第一生命ホールディングス<8750>も値を下げた。ブリヂストン<5108>が軟調、アルプス電気<6770>も冴えない。IDOM<7599>、インターアクション<7725>が大幅安となり、東芝<6502>も下落した。ニチコン<6996>、いちご<2337>なども安い。

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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