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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):日電硝、ラクス、DACHD

日電硝 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本電気硝子 <5214>  4,280円  +250 円 (+6.2%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 日本電気硝子 <5214> が急反発し、年初来高値を更新した。同社が12日、17年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の80億円→150億円に87.5%上方修正し、増益率が14倍→26倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。自動車部品向けを中心にガラスファイバーの販売が想定以上に伸びたことが寄与。円安による為替差損益の改善なども利益を押し上げた。

■ラクス <3923>  2,428円  +128 円 (+5.6%)  本日終値
 ラクス<3923>が3連騰。12日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高(単独)が、前年同月比25.6%増の4億9600万円と高成長を持続したことが好感された。主力サービスの「楽楽精算」が同63.8%増と高い伸びが継続しているほか、「メールディーラー」についてもソーシャルゲーム関連の大型案件受注などが寄与し同19.3%増収と2ケタ増を維持した。さらにIT人材事業では、5月より営業日数が2日多かったことも寄与して前月比で大幅な増収となり、全社売上高の増加に貢献した。

■DACHD <6534>  1,569円  +76 円 (+5.1%)  本日終値
 D.A.コンソーシアムホールディングス<6534>が高い。同社はきょう、音声信号処理技術の研究開発を行うエヴィクサー(東京都中央区)と資本・業務提携したと発表。今後の事業展開などが期待されたようだ。エヴィクサーは、テレビやラジオ、交通/屋外広告などで展開される広告物やコンテンツから発せられた音をスマートフォンなどのマイクを通じて取得し、その音の特徴を解析することで、コンテンツの内容を認識することが可能なACR(自動コンテンツ認識)技術を持つ企業。両社はこの提携で、お互いの強みとノウハウを生かした、マスメディアとデジタル、オフライン行動データとオンライン行動データをつなげた新規性のあるサービス開発を行うとしている。

■リンガーハット <8200>  2,579円  +111 円 (+4.5%)  本日終値
 リンガーハット<8200>が4連騰し年初来高値を更新。12日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算で、売上高112億9800万円(前年同期比9.3%増)、営業利益7億5000万円(同20.3%増)、純利益2億8200万円(同19.6%増)と2割強の営業増益となったことが好感された。消費者の健康志向が追い風となり、国産野菜を多めに使ったメニューが好調だったリンガーハットの既存店売上高が前年同期比4.9%増となったことが寄与した。また、濱かつも同3.1%増となり、人件費などの販管費増を吸収した。なお、18年2月期通期業績予想は売上高450億円(前期比2.6%増)、営業利益33億7000万円(同2.6%増)、純利益16億8000万円(同3.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■ホギメディカル <3593>  7,690円  +300 円 (+4.1%)  本日終値
 ホギメディカル<3593>が急反発。同社は12日取引終了後に、18年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は15億1400万円(前年同期比27.3%減)となったものの、上半期計画24億4000万円に対する進捗率は62.0%に達した。売上高は91億5900万円(同1.2%増)で着地。医療機関の経営改善を支援する「オペラマスター」の売り上げは伸びたが、新工場の償却費の増加が利益を圧迫した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。なお、同日には、医療の効率化を進めるとともに安全性を一層高めることを目的とした共同研究講座「戦略的手術室改善マネジメント講座」を順天堂大学大学院医学研究科に設置したことも明らかにしている。

■寿スピリッツ <2222>  3,715円  +140 円 (+3.9%)  本日終値
 菓子大手の寿スピリッツ<2222>が大幅高。同社はきょう正午に、18年3月期第1四半期(4~6月)の売上高(概算)が前年同期比17.9%増の79億3000万円になったと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。売り上げ増は、首都圏での展開強化やインバウンド対策として国際線ターミナルでの販売強化に注力したことが奏功したほか、ゴールデンウイークが曜日配列に恵まれ総じて堅調だったことなどが主な要因。なお、第1四半期決算発表は8月1日を予定している。

■ナガイレーベン <7447>  2,646円  +87 円 (+3.4%)  本日終値
 12日、ナガイレーベン <7447> が17年8月期の期末一括配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正したことが買い材料視された。好調な業績を踏まえ、株主への利益還元を増やす。前日終値ベースの期末配当利回りは2.34%に上昇した。権利付き最終日を26日に控え、配当取りを狙う買いが向かった。

■ローム <6963>  9,200円  +260 円 (+2.9%)  本日終値
 ローム<6963>が反発。野村証券が12日付で投資判断「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を8200円から8900円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、会社計画比円安で推移していることや、主要用途市場の需要拡大を受けて第1四半期業績は計画を上回って推移したと判断。18年3月期業績についても為替前提レートを1ドル=108円から113円へ変更(会社計画は同105円)し、営業利益予想を410億円から460億円(会社予想380億円)へ、19年3月期を同480億円から520億円上方修正している。

■トリドール <3397>  2,959円  +73 円 (+2.5%)  本日終値
 トリドールホールディングス<3397>が4日続伸。同社はきょう、米投資会社ハーゲット・ハンター・キャピタル・パートナーズ(HHCP)が組成した外食に特化したファンドに出資することを決めたと発表した。HHCPは、米国外食市場への投資を目的として2015年7月に設立されたプライベートエクイティファンド。トリドールHDはこのファンドへの出資で、米国外食市場で大きく成長することが見込まれる企業の情報をいち早く収集することが可能になる。

■近鉄百貨店 <8244>  369円  +7 円 (+1.9%)  本日終値
 12日、近鉄百貨店 <8244> が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比22.1%増の9.2億円に伸びて着地したことが買い材料視された。食料品や化粧品の人気店新設などの集客力強化策が奏功し、あべのハルカス近鉄本店の売上高が前年実績を上回って推移したことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の19億円→29億円に52.6%上方修正。従来の29.6%減益予想から一転して7.5%増益見通しとなった。

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