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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):IDOM、三協立山、出光興産

IDOM <日足> 「株探」多機能チャートより
■IDOM <7599>  661円  -108 円 (-14.0%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 IDOM<7599>は急反落。12日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算で、売上高711億3000万円(前年同期比7.5%増)、営業利益12億4300万円(同0.2%減)、純利益4億5700万円(同37.5%減)と大幅最終減益となったことが嫌気された。展示販売店舗の店舗数の増加と、新たな取り組みであるガリバー展示販売モデルの展開が寄与し売上高は増収を確保したものの、展示販売店舗の増加に伴う店舗運営費用などが増加したことが利益を圧迫した。また、西オーストラリア地域における新車市場が前年同期を下回ったことから豪州事業が減収減益となったことも響いた。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高2595億円(前期比3.2%増)、営業利益55億円(同22.3%増)、純利益28億円(同24.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■三協立山 <5932>  1,633円  -140 円 (-7.9%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 三協立山<5932>は4日ぶり大幅反落。同社は12日取引終了後、18年5月期の連結業績予想を発表した。売上高は3380億円(前期比5.4%増)、営業利益は43億円(同35.9%減)、最終利益は20億円(同5.8%減)を見込んでいる。同社は、国内建材市場について、17年度の市況は前年比減(新設住宅着工戸数93.6万戸:前年度比96%、非木造建築着工床面積7480万平方メートル:前年度比96%)で推移するものと想定している。アルミニウム形材およびビレットの国内市場では、輸送分野や一般機械分野を中心に引き続き堅調な需要が見込まれる。商業施設市場では、コンビニエンスストアの新規出店ペースは鈍化するものの、既存店の改装需要の増加が見込まれる。海外市場では、輸送分野を中心に軽量化によるアルミ化需要や押出材の需要が緩やかに増加することを見込んでいる。なお、17年5月期連結決算は売上高3208億1700万円(前の期比3.4%減)、営業利益67億1300万円(同7.4%増)、最終利益21億2200万円(同22.6倍)だった。

■出光興産 <5019>  2,730円  -36 円 (-1.3%)  本日終値
 出光興産 <5019> が続落し、年初来安値を連日更新した。12日、公募増資で発行する新株の発行価格を1株2600円に決定したと発表。前日終値の2766円に対し6%ディスカウントしており、本日はこれに意識する形で売りが先行した。一方、新株発行に対しては同社の創業家が発行を差し止める仮処分を東京地裁に申し立てている。公募増資が実現すれば、創業家の持ち株比率は33.9%から26%台に低下し、昭和シェル石油 <5002> との合併も進展するとみられ、東京地裁の判断も注目される。

■協立情報通信 <3670>  2,138円  +400 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値
 協立情報通信<3670>が後場急動意しストップ高まで買われた。午後1時頃に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高16億8800万円、営業利益1億3700万円、純利益9600万円となり、通期計画に対する営業利益の進捗率が49%に達したことが好材料視されたようだ。今期から連結決算を実施しているため前年同期との比較はないものの、ソリューション事業、モバイル事業ともに黒字を確保したことが寄与した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高61億7000万円(前期比6.4%増)、営業利益2億7800万円(同19.7%増)、純利益1億9400万円(同33.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■ツインバード工業 <6897>  665円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 ツインバード工業<6897>がストップ高。午後1時頃に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高32億4600万円(前年同期比0.5%増)、営業利益7600万円(同51.6%減)、最終利益2800万円(同4.2倍)となり、最終利益が4.2倍の大幅増益となったことが好感された。自社工場で製造したOEM製品が好調だったほか、テレビ通販でハンディースチーマーが引き続き伸長したことから売上高は増収を確保したが、円安によりドル建て製品などの調達コストが増加したことから営業利益は大幅減益となった。ただ、前年同期は円高から多額の為替差益が発生したが、今期は大きな損失の発生がなかったことから、最終利益は増益を確保した。なお、18年2月期通期業績予想は、売上高140億円(前期比4.4%増)、営業利益5億5000万円(同6.5%増)、最終利益2億3000万円(同29.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■農業総合研究所 <3541>  6,840円  +1,000 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値
 農業総合研究所<3541>がストップ高。同社は12日の取引終了後、17年8月期第3四半期(16年9月~17年5月)の決算発表を行うとともに、株式分割やJAL<9201>との連携協定の締結を発表したことが好感された。同社は8月31日時点の株主に対して1対2の株式分割を行う。効力発生日は9月1日。また、子会社の世界市場とともにJALと連携協定を締結し日本の農産物の輸出拡大を進める。8月から和歌山と北海道で出荷した農産物を香港へ航空輸送し、現地スーパーで販売する。第3四半期の連結営業利益は前期比10%減の9300万円だったが、通期の進捗は計画通りとしている。

■スタジオアタオ <3550>  7,140円  +1,000 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 12日、スタジオアタオ <3550> [東証M]が8月31日現在の株主を対象に1→3の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は2.5億円となり、通期計画の5億円に対する進捗率は51.6%となったことも支援材料。

■アトラエ <6194>  6,220円  +730 円 (+13.3%)  本日終値
 アトラエ<6194>が値を飛ばし4連騰。6月21日につけた5690円を上抜き未踏の6000円大台に乗せ、上場来高値を更新した。同社は成功報酬型求人メディア「Green」など転職者向け求人サイトを運営、高水準の人材需要を背景に成長が加速しており、前16年9月期は営業利益段階で4.1倍と急拡大、17年9月期も26%増益の4億9100万円を見込むなど収益成長が続く。同社の最大の強みは、ビジネスマッチングアプリ「yenta」など、人工知能(AI)やビッグデータ解析技術を活用した求職者と企業のマッチングであり、国策テーマの「働き方改革」ではリーディングカンパニーの1社と目されている。

■日本和装 <2499>  269円  +16 円 (+6.3%)  本日終値
 12日、日本和装ホールディングス <2499> [東証2]が17年12月期上期(1-6月)の連結経常利益を従来予想の1億6000万円→2億2000万円に37.5%上方修正。増益率が80倍→110倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。上期業績の上方修正は6月に続き、2回目。きもの着付け教室に付随する販売会で、着物や和装小物の販売が好調だったことが寄与。子会社はかた匠工芸で内製化が進み、着物など仕立加工品の納品点数が伸びたことも上振れに貢献した。

●ストップ高銘柄
 タカタ <7312>  105円  +30 円 (+40.0%) ストップ高   本日終値
 ワットマン <9927>  185円  +50 円 (+37.0%) ストップ高   本日終値
 ラピーヌ <8143>  878円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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