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2017年07月10日19時30分

【特集】“先高シグナル”点灯目前、「割安&好業績」21銘柄リスト <株探トップ特集>

ドウシシャ <日足> 「株探」多機能チャートより

―円安進行で“主力輸出株”買い流入、日経平均2万円回復で狙い目の銘柄は―

 10日の外国為替市場では、1ドル=114円台前半と、円が約2ヵ月ぶりの安値水準となった。これを受けて東京株式市場では、自動車、電機、精密機器の主力銘柄に輸出採算の改善を見込んだ買いが入り、日経平均株価の終値は前週末比151円89銭高の2万80円98銭と2万円台を回復した。そこで今回は、先高のシグナルとされる25日、75日両移動平均線でのゴールデンクロス(GC)達成目前の好業績、割安銘柄に焦点を当てた。

●カネカ、機能性樹脂の需要拡大などで今期大幅増益予想

 カネカ <4118> は、18年3月期の連結業績予想について売上高6100億円(前期比11.3%増)、経常利益390億円(同42.2%増)と大幅増益を見込んでいる。機能性樹脂事業では、マレーシアの新生産設備系列が予定通り今年3月に商業運転を開始し、旺盛な需要に応える体制が整った。シーリング材、弾性接着剤変成シリコーンポリマーでは、急激な用途拡大により供給能力が不足する状況となっていたものの、マレーシアの生産設備新設に加え、ベルギーでの能力増強も決定し拡大する需要に着実に応えていく。合成繊維事業では、足もとのアジア市場は回復基調となっており、高付加価値品の拡販や新製品の継続的投入とアジア・アフリカ市場でのマーケティングの強化により、着実な販売拡大を実現する。

●ドウシシャは、開発型商品の積極投入で成長加速

 ブランド品などの量販店向け卸売りを主力とするドウシシャ <7483> の18年3月期の連結業績は、売上高1100億円(前期比2.8%増)、経常利益80億円(同12.3%増)と見込まれる。同社はグループ経営方針を「生活者視点でドウシシャを浸透させよう!」と掲げ、現場主義・消費者目線に基づく諸施策を、グループシナジーを生かして取り組み、さらなる企業価値の向上を目指す。セグメント別の売上高予想は、開発型ビジネスモデルが544億5000万円(前期比10.8%増)、卸売型ビジネスモデルは523億円(同3.9%減)としている。開発型ではネット企業との取り組みや、専門店やホームセンターへのプライベート商品の導入推進により、インストアシェアの拡大を図る。卸売型のギフトでは、新たな市場をつくり成長の加速を図る。

●三井松島は石炭販売の増加で利益はV字回復

 三井松島産業 <1518> の18年3月期の連結業績は、売上高690億円(前期比30.0%増)、経常利益25億円(同2.6倍)を見込む。エネルギー事業の石炭販売分野で、販売数量の増加および石炭価格の上昇などにより売上高の増加を見込んでいる。さらに、 石炭生産分野での石炭価格上昇により増益効果を見込む。一方、電子部品分野でも、17年2月に子会社化した、クリーンサアフェイス技術(本社・神奈川県=液晶パネルや半導体に用いられるフォトマスクの原材料であるマスクブランクスの成膜加工を手掛ける)が通期ベースで業績に寄与することにより増収・増益を見込む。

●日東製網は水産物需要の増加が漁具資材需要に追い風に

 日東製網 <3524> の18年4月期の連結業績予想は、売上高190億円(前期比5.9%増)、経常利益10億円(同31.9%増)と大幅増益を見込む。主力の漁業関連事業は、世界的な魚食の盛り上がりにより水産物の需要が年々増加しており、それに伴う漁具資材の需要の高まりが見られる。オリジナル商材の販売を積極的に行い、提案型営業の取り組み強化を図り、売上高、収益の確保・拡大を図る。陸上関連事業では、スポーツ施設向け防球ネットなどの施工工事部門は、前期に引き続き堅調に推移するものと予想している。また、防虫網、スポーツネット、獣害ネットを中心にその他の産業資材を含め積極的に拡販していく。さらに、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と宇宙ゴミ除去システムに必須の資材である導電性網状テザーの開発に取り組んでいる

●オーイズミは有力遊技場への提案営業を引き積極化

 パチスロ用のメダル貸機、補給回収システムを主力とするオーイズミ <6428> は、18年3月期の連結業績見通しを売上高132億9000万円(前期比3.0%増)、経常利益9億9000万円(同61.5%増)としている。主力の「樹脂研磨式メダル自動補給システム/クリスタルM」に加え、遊技場のオペレーションをスマートに実現する「多機能ICカード玉・メダル貸機/WICA」を最注力商品と位置づけ、有力遊技場への提案営業を引き続き積極的に展開していく。一方、不動産事業については、賃貸用不動産の新規取得を模索しながら安定的な賃貸収益を確保していく。電気事業については、安定的な売電量を見込み、コンテンツ事業については、企画、開発力強化を図り、ゲームコンテンツの安定供給に努める。

◆主な25日・75日GC目前の好業績、割安銘柄◆

           経常
銘柄 <コード>     増益率   株価   PER
三井松島 <1518>    2.6倍   1408   12.3
ゲンキー <2772>    47.4   3125   15.6
ブロンコB <3091>   12.2   2611   17.9
日清紡HD <3105>   89.5   1148    9.1
サカイオーベ <3408>  10.3   1796    6.1

日東製網 <3524>    31.9   1852    6.9
住友化 <4005>     11.0    647   10.6
デンカ <4061>     20.9    594   12.5
カネカ <4118>     42.2    871   12.4
JXHD <5020>    30.5    486.5   8.3

愛知製鋼 <5482>    38.4   4625   14.2
オーイズミ <6428>   61.5    609   20.4
日本精工 <6471>    27.3   1472   13.9
アルプス <6770>    18.2   3240   17.6
共和電業 <6853>    46.3    458    9.8

川重 <7012>      40.4    339   15.7
マツダ <7261>     16.8   1620.0   9.7
ミツバ <7280>     13.8   2103   13.4
ドウシシャ <7483>   12.3   2164   14.4
三井倉HD <9302>   49.9    309   12.4

学究社 <9769>     15.7   1579   15.7

※株価は10日終値現在(単位:%、円、倍)

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