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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アドテスト、西武HD、ニトリHD

アドテスト <日足> 「株探」多機能チャートより
■アドバンテスト <6857>  1,964円  +16 円 (+0.8%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が反発。同社は半導体テスター大手で、世界的な需要拡大が続く半導体メモリーの設備投資需要の取り込みが期待されている。特に、立体方向に積層化した3次元NAND型メモリー向けテスターに引き合い旺盛で中期成長期待が高い。ここ、同社も含め半導体関連株は調整色をみせていたが、前日の米国株市場で大幅高となったエヌビディアをはじめ半導体セクターが軒並み高に買われ、フィラデルフィア半導体株指数も反発に転じていることから、同社株にも追い風となっている。

■西武ホールディングス <9024>  2,108円  +7 円 (+0.3%)  本日終値
 西武ホールディングス<9024>は5日ぶりに反発。SMBC日興証券は28日、同社株の投資評価「1」と目標株価2400円を継続した。同社による、高輪・品川エリア、芝公園の再開発ポテンシャルを確認。2020年以降、順次大型再開発が動き始める可能性があるとみている。短中期の18年3月期と19年3月期については、ホテル事業と不動産事業の利益成長による増益を予想している。

■ニトリホールディングス <9843>  15,070円  -1,090 円 (-6.8%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 ニトリホールディングス<9843>は大幅安で3日続落。同社は28日取引終了後、18年2月期の第1四半期(2月21日~5月20日)連結決算を発表。売上高は1475億1600万円(前年同期比7.6%増)、営業利益は257億1900万円(同5.6%減)、最終利益は190億8100万円(同12.8%増)だった。第1四半期連結累計期間では、百貨店をはじめとして都市部への出店を加速させたことにより新たな客層を獲得し、都市部でのシェアは大きく拡大した。これにより売上高は前年同期に比べ伸長したものの、 前年同期の9店舗の出店に対して当第1四半期連結累計期間では24店舗を出店したため、人件費や展示什器費などの新規出店にかかるコストの増加による販管費率の上昇などにより、前年同期との比較では増収減益の結果となった。

■東芝 <6502>  277円  -10.6 円 (-3.7%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 東芝<6502>が大幅に8日続落。8月1日から東証2部へ降格されるほか、17年3月期の有価証券報告書の提出期限が8月10日となったことから、この期限までに監査法人の承認を得て同報告書を提出できるかが関心を集めている。また前日に東京地裁へ米ウエスタンデジタル(WD)社に対する訴訟を提起したことも、ゴタゴタ状態が続くと受け止められ嫌気されている。このなか、目先筋からの見切り売りが膨らみ下値模索の状態となっている。

■カネヨウ <3209>  145円  +36 円 (+33.0%) 一時ストップ高   本日終値
 カネヨウ<3209>が急騰し、一時ストップ高となった。兼松系でインテリアや寝装品を手掛けており、業績は回復トレンド。前17年3月期営業利益段階で前の期の3.6倍と高変化を示し、18年3月期も増益を維持する見通しにある。ここ動意含みにあったが、一気に低位株物色の波に乗った。

■ASJ <2351>  2,093円  +400 円 (+23.6%) ストップ高   本日終値
 28日、東証が29日売買分からASJ <2351> [東証M]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上[うち現金40%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■グリムス <3150>  1,492円  +167 円 (+12.6%)  本日終値
 28日に発表した「中計、20年3月期に営業益13億円目標」が買い材料。中期経営計画を策定。20年3月期に営業利益13億円(17年3月期実績は7.5億円)を目指す。

■ビリングシステム <3623>  6,200円  +640 円 (+11.5%)  本日終値
 ビリングシステム<3623>が急反発。同社は28日、スマートフォン決済アプリ「PayB(ペイビー)」がKDDI<9433>に採用され、今年中をメドにKDDIが取り扱いを開始することで合意したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。「ペイビー」は、コンビニエンスストアなどで利用できる払込票のバーコードや、ビリングシスが提供する加盟店用アプリを用いて店舗側が提示するQRコードを、スマートフォンのカメラ機能で読み取り、リアルタイム決済ができるサービス。KDDIは各種料金支払い方法のうち、窓口払い(払込票を用いたコンビニやauショップでの支払い)の支払い手段として採用するという。

■ネットイヤーグループ <3622>  758円  +72 円 (+10.5%) 一時ストップ高   本日終値
 ネットイヤーグループ <3622> [東証M]が急反騰し年初来高値を更新、一時ストップ高まで買われる場面もあった。29日、グループ会社のrakumoが、AppExchangeを通じて「rakumo Sync」の海外販売を開始すると発表しており、業績拡大に期待する買いが向かったようだ。「rakumo Sync」はSalesforceのカレンダーとGoogleのカレンダーを双方向リアルタイムで同期するクラウドサービス。今回、セールスフォース・ドットコムが提供するビジネスアプリケーションのマーケットプレイス「AppExchange」を通じ、海外の顧客がクレジットカードで購入することが可能になったという。

■パスポート <7577>  600円  +100 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
■ジーンズメイト <7448>  576円  +80 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 RIZAP関連株が連日の急騰。RIZAPグループ<2928>はパーソナルトレーニングジム「RIZAP」を中心とする美容・健康関連事業などの成長に加え、積極的なM&Aの展開もあり業容は急拡大している。札証アンビシャス上場銘柄で機関投資家の買いは入りにくく「値動きの軽さに注目した個人投資家が積極買いを入れているようだ」(市場関係者)という。また、同グループ傘下のジーンズメイト<7448>やパスポート<7577>がストップ高、堀田丸正<8105>やSDエンターテイメント<4650>、ぱど<4833>などが大幅高となった。市場では「RIZAPグループの株価が2000円台に乗せ、定着することができるかが焦点」(同)とみる声も出ている。

●ストップ高銘柄
 DNAチップ研究所 <2397>  870円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 土木管理総合試験所 <6171>  1,133円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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