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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、米株高や円安で主力株中心に買い優勢 (6月29日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20260.87
高値  20266.59(09:03)
安値  20197.38(14:10)
大引け 20220.30(前日比 +89.89 、 +0.45% )

売買高  19億5041万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4419億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、前日の下げ分を取り戻す
 2.年初来高値2万0230円をザラ場クリアも大引けは届かず
 3.米株高や円安好感も国内政局などが不透明要因で上値重い
 4.鉄鋼、海運など市況関連や銀行株が買われ、全体支える
 5.個別物色意欲は旺盛で東証1部全体の75%の銘柄が上昇

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは143ドル高と大幅反発。ハイテク株が買い戻されたほか、長期金利上昇を背景に金融株が上昇した。

 東京市場では、前日の米国株高や為替の円安を受けて日経平均株価は終始買い優勢の展開。ただ、上値も重く、買い一巡後は狭いレンジの往来となった。

 29日の東京市場はリスクオンの流れが復活、前日の下げ分をほぼ取り戻す展開となった。米国株が大幅反発したことで投資家心理が改善、為替が円安方向に振れたことも主力株中心に追い風材料となった。鉄鋼、海運セクターなど市況関連が買われたほか、米長期金利の上昇を受けた金融株高が日本にも波及し、メガバンクなどが堅調で全体相場を支えた。国内政局に対する懸念などから、買い一巡後は上値も重く、日経平均2万0200円台では戻り売りに晒された。始値を終値が下回る日足陰線となり、大引けにかけ伸び悩んだことで終値ベースの年初来高値更新もおあずけとなった。もっとも個別物色意欲は根強く、値動きの軽い中小型株には大幅高する銘柄も相次いだ。売買代金は2兆4000億円台と増勢、東証1部全体の約75%の銘柄が上昇した。

 個別では、任天堂<7974>が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調、ソフトバンクグループ<9984>、ソニー<6758>もしっかり。ジーンズメイト<7448>がストップ高に買われたほか、シンフォニアテクノロジー<6507>も急伸、ラクーン<3031>が値を飛ばし、J.フロント リテイリング<3086>、NSユナイテッド海運<9110>も大きく買われた。日本カーバイド工業<4064>が物色人気となり、ジャパンディスプレイ<6740>も活況高。
 半面、ニトリホールディングス<9843>が大幅安、JT<2914>も軟調。東京エレクトロン<8035>も冴えない。東芝<6502>が売られ、レーザーテック<6920>も値を下げた。めぶきフィナンシャルグループ<7167>が安く、クラレ<3405>、JAC Recruitment<2124>なども売りに押された。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は日東電工 <6988> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、コナミ <9766> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約33円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、NTTデータ <9613> 、JT <2914> 、テルモ <4543> 、クラレ <3405> 。押し下げ効果は約14円。

 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)その他製品、(3)証券商品先物、(4)海運業、(5)その他金融業。一方、下落は4業種のみで下落率の上位から(1)ゴム製品、(2)繊維製品、(3)食料品、(4)鉱業。

■個別材料株

△日比谷設 <1982>
 今期最終を一転40%増益・最高益に上方修正。
△ASJ <2351> [東証M]
 東証が信用規制解除。
△カネ美食品 <2669> [JQ]
 「ユニファミマが子会社化」と報道。
△ラクーン <3031>
 フィンテック関連の一角として人気が再燃。
△Jフロント <3086>
 3-5月期(1Q)税引き前は42%増益で着地。
△ネットイヤー <3622> [東証M]
 カレンダー同期サービスの海外販売を開始。
△ビリングシス <3623> [東証M]
 KDDIがスマホ決済アプリ「PayB」を採用。
△モブキャス <3664> [東証M]
 スマホゲーム「18パズル」でコラボ企画を開催。
△データセク <3905> [東証M]
 電子債権記録機関のTranzaxと業務資本提携。
△トランスコス <9715>
 三菱UFJ証が投資判断を「強気」に新規設定。

▲ソレイジア <4597> [東証M]
 主要株主の株式譲渡で需給懸念。
▲ニトリHD <9843>
 3-5月期(1Q)経常は6%減益で着地。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)Sサイエンス <5721> 、(2)大光 <3160> 、(3)ジンズメイト <7448> 、(4)土木管理 <6171> 、(5)シンフォニア <6507> 、(6)ラクーン <3031> 、(7)トーセ <4728> 、(8)Jフロント <3086> 、(9)タカタ <7312> 、(10)ユナイテド海 <9110> 。

 値下がり率上位10傑は(1)ニトリHD <9843> 、(2)三陽商 <8011> 、(3)インベスC <1435> 、(4)東芝 <6502> 、(5)渋谷工 <6340> 、(6)日本マイクロ <6871> 、(7)ロランドDG <6789> 、(8)レーザーテク <6920> 、(9)Fスターズ <3687> 、(10)日シス技術 <4323> 。

【大引け】

 日経平均は前日比89.89円(0.45%)高の2万0220.30円。TOPIXは前日比9.70(0.60%)高の1624.07。出来高は概算で19億5041万株。値上がり銘柄数は1513、値下がり銘柄数は398となった。日経ジャスダック平均は3252.36円(14.24円高)。

[2017年6月29日]

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