【注目】話題株ピックアップ【夕刊】（2）：ドンキＨＤ、竹内製作所、三井物

■ドンキＨＤ <7532> 　4,295円　 +80 円 (+1.9％)　　本日終値
　ドンキホーテホールディングス<7532>が３日ぶりに反発。同社はきょう、米連結子会社を通じて、米ハワイ州でスーパーマーケットを運営するＱＳＩの株式を取得する契約を締結したことを明らかにした。ＱＳＩはオアフ島で１６店舗、カウアイ島で６店舗、マウイ島で２店舗を運営しており、株式譲渡は８月末を予定。ドンキホーテＨＤでは連結子会社化するＱＳＩを、ハワイ州を機軸とした米国でのグループのグローバル戦略の中核として位置付けている。

■竹内製作所 <6432> 　2,037円　 +36 円 (+1.8％)　　本日終値
　竹内製作所<6432>が５日続伸。同社は海外売上比率が高く、欧米を中心にミニショベルなど小型建機で高水準のシェアを確保している。今期も数量ベースで好調な伸びが続いており、会社側計画は上振れする可能性も意識されている。また、通期想定為替レートは１ドル＝１１０円、１ユーロ＝１１８円で設定しており、実勢は対ドル、対ユーロともに円安が進行していることで、輸出採算向上への期待が高まっている。

■三井物産 <8031> 　1,594.5円　 +25.5 円 (+1.6％)　　本日終値
　三井物産<8031>が３日続伸、株価は出遅れ感が強かったが、ここにきて上値慕いの動きをみせている。同社は三井グループの中核を担う総合商社で特に資源関連で強みを発揮、原油や鉄鉱石などの保有権益では業界断トツ。前日のＷＴＩ原油先物価格は５日続伸で４４ドル台後半まで戻すなど原油市況が底入れの兆しをみせ始めている。銅やアルミ、ニッケルなどの非鉄市況も足もとは上昇に転じており、つれて同社株にも押し目買いの動きが活発化している。ＰＢＲは０．７倍台と低い一方、１８年３月期は年間６０円配当を計画しており、３．７％台の高配当利回りも魅力。

■住友倉庫 <9303> 　711円　 +11 円 (+1.6％)　　本日終値
　28日、住友倉庫 <9303> が発行済み株式数の7.76％にあたる1520万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は6月30日。

■三菱ＵＦＪ <8306> 　755.2円　 +8 円 (+1.1％)　　本日終値
　三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306>が６日続伸と戻り歩調鮮明、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>も上値指向継続とメガバンクに買いが集まった。前日の米国株市場では、米１０年債利回りが上昇したことを好感、ゴールドマン・サックスやシティグループ、ＪＰモルガンなどの大手金融株が大幅高に買われており、東京市場でもこれに追随する動きとなっている。特にメガバンクのなかでも戻り足の強い三菱ＵＦＪは、テクニカル的にも２６週移動平均線を上回り、上昇トレンド転換を印象づけている。

■ジェイテクト <6473> 　1,635円　 +16 円 (+1.0％)　　本日終値
　ジェイテクト<6473>は３日続伸。同社は２８日取引終了後、モロッコに同社としては初めての電動パワーステアリングシステム製造・販売拠点を９月に設立すると発表した。これまで、世界各地で培ってきた電動パワーステアリングの技術、生産ノウハウを生かし、安定した高品質の製品を生産し、北アフリカ地域を中心とした自動車産業の発展に貢献するとしている。製造設備への投資額は約３１億円で、１９年２月竣工、２０年央の生産開始を目指す。開始時点での生産能力は年産約２３万台。

■ＴＫＣ <9746> 　3,295円　 +30 円 (+0.9％)　　本日終値
　29日、ＴＫＣ <9746> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.57％にあたる15万株(金額で5億1000万円)を上限に、29日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は28日終値の3265円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■ソニー <6758> 　4,365円　 +37 円 (+0.9％)　　本日終値
　ソニー<6758>が反発、年初来高値を更新した。有料会員の増勢が続くゲーム事業が好調で収益を牽引するほか、スマートフォン向け画像センサーなども高水準の需要を取り込んでいる。直近では、同社が子会社を通じ２９年ぶりにアナログレコードの自社生産を開始すると発表したことが話題を呼んでおり、業績寄与を見込んだ買いを誘っている。

■エア・ウォーター <4088> 　2,064円　 +17 円 (+0.8％)　　本日終値
　エア・ウォーター<4088>は小幅続伸。同社は２８日、シンガポールで病院の内装・設備施工事業を展開する２社を買収したと発表した。 これにより同社は、この２社を医療事業分野での東南アジアでの事業拠点と位置づけ、同社がこれまで培ってきた国内での病院設備工事や医療サービスとのシナジー創出による事業の拡大を目指す。なお、同社として、医療事業分野では初めての海外Ｍ＆Ａとなる。

株探ニュース