市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、円高一服で幅広く買い戻された (3月24日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値 19066.35
高値 19296.05(10:30)
安値 19060.64(09:03)
大引け 19262.53(前日比 +177.22、 +0.93% )

売買高  18億2174万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1455億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、幅広く買い戻された
 2.東証全33業種中、30業種が上昇
 3.為替の円高一服でリスクオフの巻き戻しへ
 4.オバマケア代替法案先送りも可決の公算大との見方
 5.業態別には半導体関連株の上昇が際立つ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは4ドル安と6日続落。トランプ政権が目指すオバマケア代替法案の採決延期を受けて売りがやや優勢だった。

 東京市場では売り買い交錯で始まったが、その後は買いが優勢となり、日経平均株価は一時200円を超える上昇をみせる場面もあった。

 24日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに引けにかけ安くなり、為替市場でも朝方は1ドル=111円台を割り込む円高に振れていたことから買い手控えムードが強かった。しかし、売り圧力も限定的で、寄り後にドルが買われ円安方向に振れたことで、幅広く買いが優勢に。24日に先送りされた米下院でのオバマケア代替法案が可決される可能性が高いとの見方が、国内機関投資家の押し目買いや海外ヘッジファンド筋の買い戻しを誘い、全体株価を押し上げる格好となった。日経平均は前場に200円超の上昇をみせる場面もあったが、後場は目先筋の利益確定売りも出てやや伸び悩んだ。東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円台を6日連続でキープした。

 個別では、東芝<6502>が商いを伴い大幅高に買われた。トヨタ自動車<7203>が堅調、ファーストリテイリング<9983>も買いが優勢。花王<4452>、NTT<9432>もしっかり。日本エアーテック<6291>、沢藤電機<6901>がストップ高に買われたほか、GMOクラウド<3788>が急伸。SUMCO<3436>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>、ルネサスエレクトロニクス<6723>など半導体関連株の上昇が目立った。
 半面、三菱電機<6503>、日本電産<6594>などが冴えず、KLab<3656>、オルトプラス<3672>は急落。コロプラ<3668>も売られた。マクロミル<3978>、出光興産<5019>も安い。セイコーホールディングス<8050>が売りに押され、プリマハム<2281>も軟調。メガチップス<6875>、エイチ・アイ・エス<9603>なども値を下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、KDDI <9433> 、塩野義 <4507> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約52円。うち32円はファストリとファナックの2銘柄によるもの。

 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、日ハム <2282> 、アサヒ <2502> 、アルプス <6770> 、三菱電 <6503> 。押し下げ効果は約7円。うち4円はソフトバンク1銘柄によるもの。

 東証33業種のうち上昇は30業種で、上昇率の大きかった上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)電気・ガス業、(3)銀行業、(4)金属製品、(5)繊維製品。一方、下落したのは3業種のみで、下落率の大きかった順に(1)石油石炭製品、(2)海運業、(3)鉱業。

■個別材料株

△ウェッジHD <2388> [JQG]
 子会社がミャンマーでファイナンスサービスを拡大。
△アスカネット <2438> [東証M]
 空中浮遊映像表示が国交省の高速逆走対策技術に選出。
△アグレ都市 <3467> [JQ]
 今期配当を3円増額修正。
△アイフリーク <3845> [JQ]
 中国2社と海南島VR体験館の開発で業務提携。
△北越紀州紙 <3865>
 「17年3月期の営業益は19%増」と報道。
△メック <4971>
 タイに電子基板向け薬品の子会社設立。
△エアーテック <6291>
 「抗がん剤を無害化する作業台を発売」と報道。
△東芝 <6502>
 旧村上系ファンドが8%超取得。
△インスペック <6656> [東証M]
 人工知能開発のメタデータと業務提携。
△TASAKI <7968>
 「MBOを実施へ」と報道。

▲テリロジー <3356> [JQ]
 今期経常を一転赤字に下方修正。
▲オプトエレ <6664> [JQ]
 12-2月期(1Q)経常は19%減益。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エアーテック <6291> 、(2)沢藤電 <6901> 、(3)TASAKI <7968> 、(4)GMOクラウ <3788> 、(5)D・アクシス <4245> 、(6)M&Aキャピ <6080> 、(7)日精線 <5659> 、(8)東芝 <6502> 、(9)ウィルG <6089> 、(10)ヨシムラHD <2884> 。

 値下がり率上位10傑は(1)ユーシン精機 <6482> 、(2)ランド <8918> 、(3)KLab <3656> 、(4)キャリアL <6070> 、(5)オルトP <3672> 、(6)パンチ <6165> 、(7)ゲンキー <2772> 、(8)アツギ <3529> 、(9)北の達人 <2930> 、(10)スター精 <7718> 。

【大引け】

 日経平均は前日比177.22円(0.93%)高の1万9262.53円。TOPIXは前日比13.51(0.88%)高の1543.92。出来高は概算で18億2174万株。値上がり銘柄数は1559、値下がり銘柄数は351となった。日経ジャスダック平均は3040.98円(15.12円高)。

[2017年3月24日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均