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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アスカネット、ウェッジHD、東芝

アスカネット <日足> 「株探」多機能チャートより
■アスカネット <2438>  2,342円  +346 円 (+17.3%)  本日終値
 アスカネット<2438>が急反騰。国土交通省は23日、高速道路での逆走対策技術28件を選定したと発表。そのうちのひとつに、同社の空中浮遊映像表示が選ばれたことが材料視されているようだ。提案技術は「空中浮遊映像表示による逆走警告」で、これは路側または路面に設置したディスプレーの映像を、特殊パネルを用いて運転者の目の前に映し出し、逆走車両への注意喚起を行うものだという。

■ウェッジHD <2388>  885円  +86 円 (+10.8%) 一時ストップ高   本日終値
 ウェッジホールディングス<2388>が一時ストップ高まで買われた。同社は23日、子会社でタイ証券取引所上場のデジタルファイナンス会社グループ・リース(GL)社が、ホンダオートバイの包括代理店であるHONDA NCXと新たに独占契約を結び、ミャンマーでファイナンスサービスを拡大させることを明らかにした。HONDA NCXは、ミャンマー国内に約100カ所のディーラーネットワークを持つ企業。今回の独占契約でGLは、同国のホンダ代理店で新規および中古オートバイのファイナンスを提供する唯一の会社になるという。なお、この発表を受けて同社の親会社である昭和ホールディングス<5103>の株価も急騰している。

■東芝 <6502>  223円  +15.7 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 東芝 <6502> が続急伸。23日、旧村上ファンド出身者が設立した投資ファンド、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントが同社の発行済み株式の8.14%(3億4504万9000株)を取得したことが関東財務局に提出した大量保有報告書で判明したことが買い材料視された。保有目的は「純投資」としているが、エフィッシモは株主還元の強化など経営改革を求める「物言う株主」として知られており、同社株取得による思惑買いが向かった。

■インベスターズクラウド <1435>  4,625円  +220 円 (+5.0%)  本日終値
 インベスターズクラウド<1435>が大幅高。同社は23日、子会社のiVacationと宿泊施設向け収益化サービスを展開するチャプターエイト(東京都渋谷区)が提携し、IoTデバイス「TATERU Phone」で物販サービスを開始すると発表した。このサービスは、ホテルのフロントなどのように常駐スタッフがいない宿泊施設に物販スペースを設け、軽食やドリンクなどの購入ができるサービス。iVacationが開発を進めている「TATERU Phone」を使って商品情報を確認し、そのまま購入・決済することができる。

■王子ホールディングス <3861>  549円  +21 円 (+4.0%)  本日終値
 王子ホールディングス<3861>、日本製紙<3863>、北越紀州製紙<3865>など紙パルプ株が上昇、業種別値上がり率で33業種中トップに買われた。3月中旬以降、為替が円高基調を強めるなかで輸出関連株に逆風が意識されているが、紙パルプセクターは円高が原料輸入コストの低下メリットにつながることで、相対的に優位性を発揮する。さらに、ここにきて製品値上げの動きが相次いでおり、これによる利益改善効果も期待されている。王子ホールディングス<3861>では、子会社の王子ネピアがティッシュペーパーなど家庭向け紙製品の価格を5月から1割以上値上げする。また、これに先立って大王製紙<3880>も同月から家庭向け紙製品価格の値上げを発表している。こうした動きは、今後業界他社にも波及することが予想され、株価の先高期待につながっている。

■丹青社 <9743>  982円  +34 円 (+3.6%)  本日終値
 丹青社<9743>が大幅反発。18年1月期の好業績見通しが改めて評価されているようだ。同社が10日の取引終了後に発表した18年1月期の連結業績予想は、売上高734億円(前期比3.7%増)、営業利益42億円(同6.9%増)、純利益28億5000万円(同8.5%増)と営業利益で最高益更新を見込んでいる。訪日外国人客の増加を背景に、ホテルやショールームなど商業その他施設の案件が増加する見通し。また、アパレルや飲食店を中心にチェーンストア向け案件も増えるとみている。

■大林組 <1802>  1,067円  +35 円 (+3.4%)  本日終値
 大林組<1802>は後場上げ幅を拡大した。本日正午ごろ、17年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆8650億円から1兆8700億円(前期比5.2%増)へ、営業利益を1140億円から1320億円(同24.1%増)へ、純利益を800億円から930億円(同46.6%増)へ上方修正したことが好感されている。国内工事の採算が改善したことに伴い完成工事総利益が増加したことが要因という。また、業績予想の修正に伴い、従来9円を予定していた期末配当を10円増額して19円とし、年間配当を28円(従来予想18円、前期18円)にするとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。

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