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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):信越化、三菱UFJ、ふくおかFG

信越化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■信越化学工業 <4063>  9,635円  +141 円 (+1.5%)  本日終値
 信越化学工業<4063>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は23日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を9300円から1万400円に引き上げた。半導体材料の300ミリウエハーは需給ひっ迫が続いており、「従来想定よりも一段と値上げが通りやすい環境」と指摘。18年3月期のウエハー価格前提を前年比7%上昇から同16%上昇に見直している。また、塩ビ樹脂事業もこの数年、世界的に大きな能力増強がみられていない一方、需要を牽引する公共投資はインドや米国での盛り上がりが見込める。同証券では17年3月期の連結営業利益を会社計画2250億円に対し2350億円(前期比13%増)と増額修正を予想、18年3月期は2740億円への増益を見込んでいる。

■三菱UFJ <8306>  717.1円  +8.8 円 (+1.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が6日ぶり反発。米国株市場で金融株が総崩れとなったことで22日にマドを開けて急落したが、目先は全体相場が反発に転じていることで、買い戻しが入ったようだ。PBRが0.6倍台と割安なほか、年間配当18円(中間期9円)で、配当利回りは2.5%と高い。期末目前で駆け込みの配当取り狙いの買いも入っているもよう。

■ふくおかFG <8354>  498円  +6 円 (+1.2%)  本日終値
 ふくおかフィナンシャルグループ<8354>が続伸。SMBC日興証券が23日付で同社株の投資評価を「2」から「1」に引き上げ、目標株価を550円から600円に上方修正しており、これが株価を刺激する格好となった。同社は九州の地銀3行の持ち株会社であり、SMBC日興証券では、正ののれん一括償却で期待通りの「統合効果」が得られる状態とし、償却負担剥落と現在の株価を考えれば割安と判断し、投資評価とレーティングを引き上げた。十八銀行<8396>との経営統合見送りをメーンシナリオとするが、株価には織り込み済みとの見解を示している。

■川崎汽船 <9107>  306円  +3 円 (+1.0%)  本日終値
 川崎汽船<9107>やヤマダ電機<9831>などエフィッシモ関連株が堅調。旧村上ファンド出身者が設立したエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが東芝<6502>の株式を8.14%取得し筆頭株主に浮上したことが23日に判明した。「物言う株主」として知られる同社は上記2社のほか、大阪製鉄<5449>や第一生命ホールディングス<8750>、リコー<7752>、近畿車両<7122>などの株主となっており、この日は改めてその存在が注目されている。

■ゲンキー <2772>  6,900円  -250 円 (-3.5%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 ゲンキー<2772>が続落。23日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20)の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比3.3%減となり、3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。なお、第3四半期累計(16年7月~3月)では前年同期比2.1%増、全店売上高は同13.8%増となっている。

■フリュー <6238>  1,498円  -8 円 (-0.5%)  本日終値
 フリュー<6238>は小幅反落。日証金が23日付から、フリュー株を貸株利用など貸借取引で注意喚起銘柄に指定すると発表した。貸借取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方から売りが先行している。

■アイフリークモバイル <3845>  235円  +24 円 (+11.4%)  本日終値
 アイフリークモバイル<3845>が大幅高。同社は23日、中国企業2社とVR(仮想現実)体験館の開発などで業務提携したと発表。これが材料視されているようだ。業務提携したのは、中国海南省三亜市の旅行産業をITで推進する役割を担う三亜市信息化基礎施設投資建設発展と、中国国内で高いVRやAR(拡張現実)の技術を持つ蘇州米粒影視文化伝播の2社。アイフリークを含めた3社は共同で、中国のリゾート地である海南島で、VR体験館の開発・運営、および日中両国におけるVRやARの技術向上・発展を目指す。

■ウィルグループ <6089>  854円  +60 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 ウィルグループ<6089>が続急伸。家電量販店や携帯電話販売店向けにスマートフォン販売支援などの人材を派遣するが、構造的な人材不足を背景に想定を上回って好調、自社の正社員を派遣スタッフとセットで派遣し労務管理で強みを発揮する「ハイブリッド派遣」で顧客企業の信頼性を確保し、特に売上高の伸びが際立っている。17年3月期業績は、増収メリットを反映し営業利益段階で前期比17%増の16億7000万円を見込むが、続く18年3月期は20億円台に乗せるとの見方が強く、成長加速見通しを背景に、機関投資家とみられる買いを呼び込んでいる。

●ストップ高銘柄
 ケアサービス <2425>  1,603円  +300 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値
 澤藤電機 <6901>  497円  +80 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 フジタコーポレーション <3370>  1,009円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 FCホールディングス <6542>  707円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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