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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):グリー、塩野義、ソラスト

グリー <日足> 「株探」多機能チャートより
■グリー <3632>  740円  +22 円 (+3.1%)  本日終値
 グリー<3632>が3日ぶりに反発。本日、同社のアプリ開発スタジオWright Flyer Studiosが、新作アプリ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか~メモリア・フレーゼ~」(ダンメモ)の配信を今夏に決定し、この日から事前登録を開始したと発表しており、人気アニメ初の本格スマートフォンゲームとして期待が高まっている。「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」は、原作本のシリーズ累計売り上げが700万部を突破し、15年春に放映されたテレビアニメでは爆発的な人気を博した作品。この作品の本格スマホゲームである「ダンメモ」は、メインストーリー、キャラクタークエスト、キャラクターストーリーの3つの要素で構成され、原作の大森藤ノ氏が完全監修し、ここでしか楽しめないオリジナルストーリーも展開される大型RPG作品だという。

■塩野義製薬 <4507>  5,777円  +143 円 (+2.5%)  本日終値
 塩野義製薬<4507>が続伸。本日、米FDAに新薬承認申請していた「Symproic」(一般名:ナルデメジン)について、成人非がん性慢性疼痛患者におけるオピオイド誘発性便秘症を適応症として承認を取得したと発表しており、これを好感した買いが入っている。Symproicは、同社が創製した1日1回投与の末梢性μオピオイド受容体拮抗薬で、同社単独でグローバル開発を進めた初めての医薬品。なお、米国での販売は17年度2四半期を予定しているという。

■ソラスト <6197>  1,588円  +39 円 (+2.5%)  本日終値
 ソラスト<6197>が反発し、上場来高値を更新した。SMBC日興証券が23日付で投資評価「2」、目標株価1550円でカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。同証券では、現状の株価はほぼ目標株価並みの水準にあり、当面の収益成長期待はある程度、市場に織り込まれたと判断。ただ、今後のM&A案件次第で、さらなる成長ポテンシャルはあるとみているという。なお、同証券では17年3月期営業利益予想を会社計画並みの36億円、18年3月期を同47億円と見込んでいる。

■東建コーポレーション <1766>  8,930円  +160 円 (+1.8%)  本日終値
 東建コーポレーション<1766>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で投資判断「ホールド」を継続しつつ、目標株価を9300円から1万200円へ引き上げたことが好材料視されている。受注の増加に加えて、高い入居率を確保していることを背景に、17年4月期の営業利益予想を155億円から165億円(会社予想148億800万円)へ、18年4月期を同165億円から170億円へ上方修正したことが要因としている。

■東京エレクトロン <8035>  11,580円  +200 円 (+1.8%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>、ルネサスエレクトロニクス<6723>、関東電化工業<4047>、ワイエイシイ<6298>など半導体関連株が軒並み高に買われた。ここ世界的に半導体需要の伸びが顕著となっており、産業のパラダイム変化を背景に、これまでのシリコンサイクルから脱却した“スーパーサイクル”突入が意識され始めている。スマートフォンの高機能化で3次元NANDメモリーなどの需要が喚起されるほか、ビッグデータの普及加速にともなうデータセンターの増設需要、自動車のエレクトロニクス化、さらに早晩IoT時代の到来が意識され、高付加価値半導体を含め需給タイト感をもたらしている。市場筋によると、きょうは「米半導体大手のマイクロン・テクノロジーが前日引け後に発表した16年12月~17年2月期決算で最終損益が黒字化するなど業績が急改善、これが時間外取引で同社の株価を押し上げており、この流れが波及した格好となっている」(準大手証券ストラテジスト)という。

■JIG-SAW <3914>  6,570円  +110 円 (+1.7%)  本日終値
 JIG-SAW<3914>が続伸。23日、ソフトバンク・テクノロジー<4726>子会社のサイバートラストと共同で、SSLサーバー証明書を月額で利用できる「マネージドSSL」サービスを4月1日から開始すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。マネージドSSLサービスは、これまで年単位での使用が一般的だったSSLサーバー証明書を月単位のライセンス形態で、また月額で利用することができるというもの。このため、より細かい期間での効率的な運用・管理が可能になるほか、SSLサーバー証明書の各種申請やSSLサーバー証明書の取得から管理までをJIG-SAWが行うため、企業のIT担当者は、SSLサーバー証明書の有効期限切れや更新に伴う手続き等の煩わしい管理業務から解放されるのが特徴という。

■豊田自動織機 <6201>  5,570円  +90 円 (+1.6%)  本日終値
 豊田自動織機<6201>は5日ぶりに反発。同社は23日、物流ソリューション事業を展開するオランダのファンダランデ社を買収すると発表した。欧州子会社を通じて5月以降に約1400億円(12億ユーロ)で全株式を取得する。今後の成長の柱と位置付けている物流ソリューション事業の強化を狙う。 ファンダランデ社は1949年に設立され、小売業および小包・郵便事業向けの物流システムに強みを持っており、空港の旅客手荷物処理システムでも世界有数の企業。グローバルで50カ所の拠点を有し、2016年の売上高は約1300億円という。

■タカラバイオ <4974>  1,547円  +24 円 (+1.6%)  本日終値
 タカラバイオ<4974>が反発。同社は昨年、遺伝子・細胞プロセッシングセンターを稼働させ、遺伝子治療用ウイルスベクターの製造・細胞加工受託を手掛けているが、23日、ウイルスベクター製造施設を増設するとともに、独自にウイルスベクターの大量生産技術の開発に成功したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んでいる。

■ミネベアミツミ <6479>  1,518円  +23 円 (+1.5%)  本日終値
 SMBC日興証券が23日付でミネベアミツミ <6479> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を1500円→1600円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、任天堂「スイッチ」の生産計画を1600万台以上と従来計画の2倍に引き上げたとの一部報道を受けて、ゲーム機器アッセンブリの数量上振れの可能性が高まったと報告。一方、スマートフォンの有機EL採用の普及を考慮し、同社LCDバックライトの販売予測は引き下げた。同証券では、18年3月期の連結営業利益を579億円→643億円、19年3月期を624億円→683億円にそれぞれ上方修正した。

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