【注目】今週の「妙味株」一本釣り! ─ ジーンテクノ
ジーンテクノ <日足> 「株探」多機能チャートより
●ジーンテクノ <4584> 【目標株価】1800円(17日終値1479円)
「バイオシミラー分野で成長期待膨らむ」
ジーンテクノサイエンス <4584> [東証M]の1500円近辺は買いで報われそうだ。同社は北大発の創薬ベンチャーでバイオシミラー(バイオ後続品)に特化している。業績は創薬ベンチャーゆえの赤字続きだが、ノーリツ鋼機グループ入りで経営基盤に不安なく、グループ内連携に伴う将来性に期待がかかる。
中国では上場バイオベンチャーの長生バイオと、バイオシミラー商業化に向け基本合意しているほか、国内では、医薬品の輸入販売などを手掛ける伊藤忠ケミカルフロンティアと資本・業務提携しており、今後の業容拡大に思惑が膨らむ。また、順天堂が進めてきた免疫寛容誘導を共同研究開発する契約を締結するなど、手掛かり材料は多い。時価総額は140億円弱に過ぎず、株価は動き出せば速い。当面の上値目標は1800円近辺だが、中期的に昨年6月の高値2100円台(株式分割修正値)を目指す展開も予想される。
●シキボウ <3109> 【目標株価】185円(17日終値153円)
「新中核事業のさらなる成長に期待」
シキボウ <3109> は紡績名門ながら、新たな中核事業として「化成品事業」と「複合材料事業」に注力しており、両事業のさらなる成長に期待したい。
足もと業績は堅調で、17年3月期第3四半期累計(16年4-12月)の連結経常利益は20億9100万円(前年同期比19.9%増)と、通期計画26億円に対する進捗率は80.4%に達している。主力の繊維事業は原糸販売がやや苦戦しているものの、生産効率化や経費削減の推進により採算は改善。また、化成品事業は中国向け化学品の需要が回復傾向にあるほか、複合材料事業では航空機向けにFRP(繊維強化プラスチック)部材の需要が拡大している。同社は中期経営計画で繊維をはじめとした既存事業の経営効率化を進めるとともに、新中核事業の拡大を打ち出しており、来期も経常増益基調が続きそうだ。
株価は1月23日に昨年来高値163円をつけたあと調整する場面もあったが、75日移動平均線がサポートラインとなって持ち直し下値は堅い印象。15日には5日移動平均線と25日移動平均線のゴールデンクロスを示現し、再度上値をうかがう気配をみせている。
株探ニュース