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【特集】決算先取り、18年2月期“大幅増益”期待リスト 15社選出 <成長株特集>

ローツェ <日足> 「株探」多機能チャートより
 本特集では、今月下旬から本格化する2月決算企業の本決算発表を前に、18年2月期に大幅増益が期待される銘柄を探ってみたい(3月16日現在)。下表では、時価総額50億円以上の銘柄を対象に、17年2月期に2期以上連続で【5%増収・10%経常増益】以上を見込む15社を選び出し、増益率の高い順に記した。15社中14社は17年2月期に経常最高益を見込む。増収増益を続ける企業は安定的に成長する可能性が高く、来期も好業績が期待される有力候補として注目していいだろう。

 増益率トップは不動産取引にかかる業務受託やシステム提供を手掛けるエスクロー・エージェント・ジャパン <6093> 。17年2月期は住宅ローン借り換え需要の増加を背景に、金融機関向け融資関連業務の受託やシステム利用件数が伸び、経常利益は前期比59.8%増の6.4億円に拡大を見込む。金利低下による借り換え需要はまだ続くとみられ今期も成長継続が期待される。2位のローツェ <6323> は半導体製造向けウエハー搬送装置やディスプレー製造向けガラス基板搬送機が絶好調だ。2月16日には韓国子会社が約90億円の製品を一括受注したと発表しており、18年2月期はさらなる業績拡大が見込まれる。

 3位のいちご <2337> は賃貸収入の増加に加え、傘下のリートへのホテルやオフィスビルなどの売却で、17年2月期は10期ぶりに最高益を更新する見通し。4位のフロイント産業 <6312> [JQ]は設備投資意欲が旺盛な後発医薬品メーカー向けに主力の造粒・コーティング装置の受注が好調だ。5位のベクトル <6058> は主力の戦略PRサービスの安定した成長に加え、動画を活用した付加価値の高いサービスも好調で高成長が続いている。

 このほか、求人サイト運営のディップ <2379> や人材派遣を手掛けるキャリアリンク <6070> は人手不足の長期化が追い風となる。また、メディアドゥ <3678> は電子出版市場の拡大を背景に今期も大幅増益が期待できそうだ。

            ┌ 経常利益 ┐    ┌ 売上高 ┐   増収増益 予想
コード 銘柄名    増益率 17年2月期  増収率 17年2月期 連続期数  PER
<6093> エスクロAJ  59.8    644 *  52.8   2577    2  30.7
<6323> ローツェ    58.0   4703 *  23.9   24703    2  15.5
<2337> いちご     38.2   19200 *   117  108000    4  12.6
<6312> フロイント   36.3   1900 *   5.1   20000    2  22.1
<6058> ベクトル    32.8   2000 *  23.9   12000    8  57.6

<3678> メディアドゥ  26.6    700 *  33.4   15000    4  49.1
<2379> ディップ    22.8   8804 *  23.1   33000    4  24.5
<3094> スーパーV   22.7    800    7.2   73347    2  15.3
<6086> シンプロ    18.5    250 *  11.4   5500    2  24.1
<6070> キャリアL   17.2   1106 *  20.3   19984    3  12.3

<7453> 良品計画    16.2   38000 *   9.4  336500    5  25.3
<8200> リンガハット  15.6   3100 *   6.7   43900    2  39.9
<9716> 乃村工芸社   14.5   7100 *   6.1  115000    2  24.3
<8028> ユニファミマ  14.3   59300 *   113  911600    2  39.2
<3385> 薬王堂     10.4   3218 *  10.3   73800    3  28.1

※売上高、経常利益の単位は百万円。増益率、増収率は前年同期に比べた増加率、単位は%。増収増益連続期数は「5%増収・10%増益」以上の連続回数。
※「*」:経常最高益更新を見込む銘柄。

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