【特集】広がる“循環物色”、採れたて今期「好業績」株リストアップ <株探トップ特集>
積水ハウス <日足> 「株探」多機能チャートより
―決算発表佳境の2018年1月期「経常増益」企業に照準―
週明け13日の東京株式市場は、外国為替市場で円安一服商状となり、輸出関連の主力は軟調推移となったものの、電力・ガス、陸運、情報・通信、建設といった内需セクターへの循環物色が広がりをみせた。日経平均株価終値は、前週末比29円14銭高の1万9633円75銭と3日続伸した。そこで、きょうは足もとで通期決算発表が佳境を迎えている1月期決算企業に注目。18年1月期の業績予想で経常増益の銘柄に照準を当てた。
●積水ハウスはM&Aにより国際事業の収益が拡大
積水ハウス <1928> は9日に、17年1月期通期の連結決算を発表した。経常利益は1909億8900万円(前の期比18.9%増)と拡大した。続く18年1月期経常利益も1960億円(前期比2.6%増)が見込まれ、5期連続で過去最高益を更新する見通し。今期は米ウッドサイド・ホームズの買収効果などで国際事業の収益が拡大するほか、国内では賃貸住宅や不動産管理受託が伸びる。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比11円増の75円に増配する方針で、13日終値ベースの配当利回りは3.91%に上昇している。
●菱洋エレクトロは高付加価値製品の伸びが寄与
菱洋エレクトロ <8068> は9日、17年1月期通期の連結決算を発表した。経常利益は15億4500万円(前の期比41.0%増)と大幅増益となった。続く18年1月期も経常利益は16億5000万円(前期比6.8%増)と拡大する見通し。今期はIoT(モノのインターネット)関連で昨年リリースしたWi-Fiソリューションや、AI・ディープラーニング関連を中心とした高付加価値製品の販売が伸びる見通しだ。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比20円増の60円に増配する方針とした。13日終値ベースの配当利回り3.46%に上昇している。
●ピジョンは7期連続で過去最高益更新へ
ピジョン <7956> は6日、17年1月期通期の連結決算を発表した。経常利益は164億6200万円(前の期比9.2%増)と、従来の減益予想から一転して増益で着地した。続く18年1月期の経常利益も170億円(前期比3.3%増)と増益を見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。前期は哺乳器などの販売が好調だった国内ベビー・ママ事業が収益を牽引した。今期は国内や中国で哺乳器、紙おむつなどの需要を取り込み、16期連続増収、7期連続増益を目指す。
●タカショーは海外販売積極化が奏功し63%経常増益予想
タカショー <7590> [JQ]はガーデニング関連品の大手。同社は3日、18年1月期の連結業績予想を発表した。売上高は180億1000万円(前期比4.6%増)、経常利益は5億2700万円(同63.7%増)、最終利益は2億7000万円(同77.6%増)と大幅増益を見込んでいる。製造部門の設備を拡大しガーデニングおよびエクステリア製品の販売強化を図る。また、中国での製造部門の強化をはじめ、欧州、アジア、オセアニア、北米地域での販売活動の強化など海外への販売活動にも注力する。
◆主な18年1月期好業績予想銘柄◆
今期
銘柄 <コード> 経常利益 増益率 株価 PER
太洋基礎 <1758> [JQ] 742 23.9 789 6.1
積水ハウス <1928> 196000 2.6 1919.0 10.3
DyDo <2590> 5200 39.0 5460 30.2
コーセーRE <3246> [東証2] 1352 23.6 896 9.0
クロスプラス <3320> [東証2] 1050 18.2 707 6.1
ユークス <4334> [JQ] 271 2.2倍 797 38.1
OSGコーポ <6757> [JQ] 700 24.3 1005 12.8
タカショー <7590> [JQ] 527 63.7 421 19.1
ピジョン <7956> 17000 3.3 3455 35.1
菱洋エレク <8068> 1650 6.8 1736 38.7
正栄食 <8079> [東証2] 4800 3.7 2332 13.0
トーホー <8142> 2950 1.9 2628 22.1
シーイーシー <9692> 3850 12.6 1914 13.6
丹青社 <9743> 4300 4.5 890 15.0
※株価は13日終値(単位:100万円、%、円、倍)
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