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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ジーエヌアイ、レノバ、LINE

ジーエヌアイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ジーエヌアイグループ <2160>  412円  +80 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値
 ジーエヌアイグループ<2160>がストップ高。23日の取引終了後、肺線維症治療薬「アイスーリュイ」(ピルフェニドン)が同日付で、中国人力資源社会保障部が公表した新保険目録に収載されたと発表しており、今後の業績への寄与を期待した買いが入った。現在、中国の特発性肺線維症患者は、中国で唯一承認された特発性肺線維症治療薬であるアイスーリュイを自費購入することを余儀なくされているが、新保険目録に収載されたことで購入しやすくなるという。これまで保険目録に収載された医薬品は、その後12カ月間に患者数と売上高が著しく増加する傾向にあることから、同社では需要拡大に備えて製造能力を10倍以上に拡大する製造設備を建設するため、河北省滄州渤海新区生物産業園の土地約3万3330平方メートルを購入している。なお、同件による17年12月期業績への影響は現在精査中という。

■レノバ <9519>  1,725円  +300 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 レノバ<9519>が連続ストップ高。同社は、太陽光やバイオマスなどによる再生可能エネルギーのIPP(独立系発電業者)が主力事業。前日23日に東証マザーズに上場し公開価格750円を50.0%上回る1125円で初値をつけ、その後、値幅制限いっぱいの1425円まで買われた。上場2日目となるきょうも買い人気が続き、前日比300円(21%)高の1725円と連続ストップ高に買われた。「再生可能エネルギーという時流に乗る事業を手掛けていることが注目された」(アナリスト)という。大和証券では同社の17年5月期の連結営業利益は、会社予想と同水準の前期比30%増の27億3000万円を見込んでいるが、18年5月期は今期推定比56%増の42億5000万円と連続大幅増益を予想している。

■LINE <3938>  3,895円  +305 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 LINE <3938> が大幅続伸。23日、同社が運営する「LINE GAME」でジープラ社と共同開発したパズルゲーム「LINE ぷるぽん」の配信を同日付で開始したと発表したことが刺激材料となっているもよう。「LINE ぷるぽん」はワンタッチ操作で簡単に気持ちよくプレイできるパズルゲームとキャラクターとの触れ合いを楽めるゲームタイトル。事前登録者数は42万人を突破しており、業績への寄与を期待する買いが向かった。

■インベスターズクラウド <1435>  5,310円  +415 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 インベスターズクラウド<1435>が大幅高。政府の規制改革推進会議が23日に民泊のルールづくりなどをテーマに都内で会合を開いたことなどを背景に、民泊関連銘柄への関心が高まっているもよう。こうしたなか、同社が23日に企業の民泊事業をサポートする民泊ビジネスパッケージのサービス提供を開始したことが材料視されているようだ。この民泊ビジネスパッケージは、土地を保有している企業だけでなく、土地を保有していない企業へも土地から提案し、企業ブランドを活用した物件の企画、施工、IoTデバイス「TATERU Phone」のカスタマイズによる企業オリジナルのIoTデバイスを使用した運営と、宿泊者へのサービスを提供する。

■LINK&M <2170>  505円  +23 円 (+4.8%)  本日終値
 リンクアンドモチベーション<2170>が6連騰、上場来高値(株式分割修正値)に買われた。同社は企業の組織や人事コンサルティングを手掛けており、業績は好調に推移、16年12月期は営業利益段階で前期比2.2倍の19億2400万円と急回復をみせた。17年12月期はIFRSへの移行で前期との比較はできないものの30億円を計画し、実質増益トレンドをキープする。14日に好決算を発表した後、株価は利益確定売りにいったん大きく下げたものの、下値をしたたかに拾われ、その後急速な戻りに転じている。15、16日両日で株価は約16%下げたが、その下げ分を帳消しにしている。企業の人材ニーズは旺盛であり、そのなかで同社は海外人材のサポートやスキルアップ、人材派遣のワンストップサービスにも長じており、政府が主導する「働き方改革」でも関連銘柄の最右翼としての見方が出ている。

■セプテニHD <4293>  361円  +15 円 (+4.3%)  本日終値
 セプテーニ・ホールディングス<4293>が続伸。23日、連結子会社でASP/SaaS形式のCRMツールでマーケティングを支援するトライコーンのLINEビジネスコネクト専用ASPツール「LOOPASS(ルーパス)」が、独アドジャスト社が提供するスマートフォン向けアナリティクスツール「adjust」と連携したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。この連携により、「adjust」の管理画面から「LOOPASS」へのデータ連携の設定が容易に行えるようになり、「adjust SDK」で計測したユーザーのアプリの利用状況や購入履歴などのアクションログをもとに、LINE上で1人1人に合わせた最適なメッセージを配信することが可能になるという。また、アプリの利用促進や離脱防止、休眠ユーザーの復帰などにも活用することができるとしている。なお、「adjust」とLINEビジネスコネクトの連携は「LOOPASS」が国内初となる。

■東芝 <6502>  223.9円  +8.9 円 (+4.1%)  本日終値
 東芝<6502>が反発。米原発事業に絡む巨額損失計上に絡み、稼ぎ頭の半導体事業の分社化を経営再建シナリオの柱として検討中で、思惑が錯綜。直近では分社化する半導体会社を巡り、米ウエスタンデジタル、米マイクロン・テクノロジーの2社が出資に前向きであることが伝わっている。また、鴻海精密工業の出資思惑も取りざたされているもよう。

■ティーガイア <3738>  1,928円  +72 円 (+3.9%)  本日終値
 23日、携帯販売代理店最大手のティーガイア <3738> が株主優待制度を変更すると発表したことが買い材料視された。17年3月末時点の株主に対する優待品をクオカード3000円分に変更する。現行は自社スマートフォンアクセサリー店のギフトカード3000円分を贈呈している。発表を受けて、利便性の高い優待品への変更を好感した買いが向かった。

■飯田GHD <3291>  1,893円  +58 円 (+3.2%)  本日終値
 23日、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で飯田グループホールディングス <3291> の投資判断を「Hold(中立)→Buy(買い)」に引き上げ、目標株価2700円→2900円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、経営統合効果として、システム投入による仕入精度向上や在庫管理による値引き抑制を実現している点を評価。来期以降も価格が高止まっているマンションに対する価格優位性が続くとし、増益が持続すると考えている。

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