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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):DNC、ユニシス、キーエンス

DNC <日足> 「株探」多機能チャートより
■ダイキョーニシカワ <4246>  1,549円  +46 円 (+3.1%)  本日終値
 野村証券が23日付でダイキョーニシカワ <4246> の投資判断「バイ(買い)」を継続し、目標株価を1550円→1800円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、日本での生産体制見直しや新製品の立ち上げ費用、海外での減益もあり17年3月期業績は厳しいと指摘。しかし、18年3月期にかけては新型SUV向けの貢献による製品良化に加え、17年3月期にあった費用の重石が剥落し増益基調に転じるとし、投資魅力は大きいであろうと評価している。同証券では、17年3月期連結営業利益は前期比7%減の160億円(会社予想は142億円)、18年3月期は181億円、19年3月期は192億円と予想。

■ヨコレイ <2874>  1,077円  +31 円 (+3.0%)  本日終値
 ヨコレイ<2874>が3日続伸。大和証券は23日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」とし目標株価は1250円に設定した。同社は冷蔵倉庫と食品販売事業を手掛けており、冷蔵倉庫では業界シェア2位。冷蔵倉庫で営業利益拡大が続くと見込まれることや直近買収したノルウェーサーモン養殖事業の業績寄与が見込めることを注目点に挙げている。同証券では、17年9月期の連結営業利益を前期比14%増の59億円(会社予想57億円)、18年9月期は同66億5000万円と予想している。

■神戸物産 <3038>  3,760円  +55 円 (+1.5%)  本日終値
 神戸物産<3038>が続伸。23日の取引終了後に発表した1月の月次実績で、単独売上高が前年同期比3.8%増の156億9200万円、営業利益が同77.7%増の6億7200万円で着地したことが好感された。店舗数が1月末で751店舗となり、前年同期より30店舗増加したことによる新店効果に加えて、ナショナルブランド(NB)商品をプライベートブランド(PB)商品へ切り替えたことによる利益率の改善が寄与した。また、「業務スーパー」店舗への出荷実績は、直轄エリアの既存店で前年同月比0.1%増と小幅ながらプラスとなり、3カ月連続で前年実績を上回った。

■日本ユニシス <8056>  1,533円  +20 円 (+1.3%)  本日終値
 23日、日本ユニシス <8056> が発行済み株式数(自社株を除く)の7.4%にあたる800万株(金額で121億0400万円)を上限に、24日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は23日終値の1513円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■キーエンス <6861>  43,650円  +360 円 (+0.8%)  本日終値
 キーエンス<6861>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は23日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続し目標株価を4万8000円(従来4万6850円)に引き上げた。16年10~12月期は円高の影響を跳ね返し増益を確保、海外は全地域で現地通貨ベースでは前年同期比2ケタ増収を記録している。また、米国の政権交代で多くの企業による米国への生産設備回帰の表明が相次いでいる。同社は米国での人員採用をこの数年積極的に行っており、米国への生産設備の回帰はポジティブ要因と評価している。

■タカタ <7312>  547円  +4 円 (+0.7%)  本日終値
 23日、タカタ <7312> が航空部品などを製造する海外の子会社3社を米トランスダイム・グループに約99億円で売却すると発表したことが買い材料視された。17年3月期に約50億円の特別利益が発生する見込みで、連結業績に与える影響は現在精査中としている。今回の売却資金は欠陥エアバッグ問題をめぐる米司法局との和解金の支払いに充てる。

■日本商業開発 <3252>  1,933円  +14 円 (+0.7%)  本日終値
 日本商業開発<3252>が軟調相場のなかで堅調。同社は土地売買や賃貸に特化した地主ビジネスを展開している。23日に米連結子会社を通じ、ニューヨーク市マンハッタンで販売用不動産(コンドミニアム6ユニット)を取得したことを発表しており、これが株価の刺激材料となった。同社は今後も子会社を通じて、ニューヨークや、シドニーを中心に不動産投資を実施する予定で業容拡大に対する期待が膨らんでいる。

■JUKI <6440>  1,290円  +8 円 (+0.6%)  本日終値
 JUKI<6440>は反発。工業用ミシン大手でチップマウンターなど産業機械も手掛ける。17年12月期は営業利益段階で48億円(3.2%増)を見込むが、市場では保守的との見方が強い。立花証券では同社株の投資判断を23日付で「強気」(目標株価1500円)に引き上げている。同証券ではノンアパレル向けの開拓で成長が期待できるほか、工業用ミシンやチップマウンターいずれも付加価値を高めることが可能と指摘、17年12月期営業利益については会社側計画を大きく上回る60億円(前期比29%増)を見込んでいる。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,147円  +2 円 (+0.2%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が4日続伸。23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近4月物が前日比0.86ドル高の1バレル54.45ドルと上昇。米石油在庫統計が市場予想ほど増加しなかったことから、原油に買いが流入した。また、22日に子会社がイラクで油層の発見に成功したと発表したことも引き続き好感された。

■しまむら <8227>  14,310円  -530 円 (-3.6%)  本日終値
 しまむら<8227>が反落。23日の取引終了後に発表した2月度(1月21日~2月20日)の売上速報で、既存店売上高が前年同月比2.4%減となり2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。冬物処分が順調に進んだほか、春物ではスカンツやニットなどのトレンドアイテムが好調だったが、2月に入ってからの西日本日本海側を中心とした大雪の影響で苦戦を強いられたという。なお、16年3月度からの累計では、既存店売上高は前期比1.1%増、全店売上高は2.4%増となった。

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