【市況】【↓】日経平均 大引け｜ 3日続落、円高やトランプ議会演説前で売り優勢 (2月24日)

日経平均株価
始値　　19232.11
高値　　19381.10(10:28)
安値　　19219.58(09:00)
大引け　19283.54(前日比 -87.92 、 -0.45％ )

売買高　　21億1283万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆0729億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は3日続落、円高を嫌気
　２．米3月利上げ思惑後退で1ドル＝112円台後半まで円高進む
　３．来週のトランプ大統領の議会演説に対する警戒感もくすぶる
　４．国内機関投資家の買いで一時プラス圏浮上も、再度軟化
　５．半導体分社化に絡み思惑錯綜の東芝は大商いのなか上昇

■東京市場概況

　前日の米国市場では、NYダウは34ドル高と10日連続で過去最高値を更新した。原油高やトランプ米政権が掲げる大型減税などへの期待で買いが優勢だった。

　東京市場では、売りが優勢だった。途中、日経平均株価は下げ渋る場面もあったが、結局上値の重い展開となり後場は再び下げ幅を広げた。

　24日の東京市場は、総じて買い手控え感が強かった。前日の米国株市場ではNYダウが10日連続の最高値更新と記録的な上昇を続けているものの、上げ幅は小さく上値が重くなっているほか、外国為替市場で1ドル＝112円台後半と円高傾向となったことが主力株中心にネガティブに働いた。米国ではFRBによる3月利上げ観測が後退しており、米長期金利の低下がドル売りを誘発するかたちとなっている。週末特有のポジション調整の売りが出たほか、来週28日のトランプ大統領の議会演説の内容を見極めたいとの思惑も働いたもよう。日経平均は、前場は国内機関投資家とみられる大口の買いが下値で入り急速に下げ渋り、一時プラス圏に浮上する場面もあったが続かず、前場後半から売り直された。

　個別では、コマツ<6301>が大幅安、トヨタ自動車<7203>も軟調。三菱商事<8058>、信越化学工業<4063>も売りに押された。住友重機械工業<6302>、東邦亜鉛<5707>が値を下げ、神戸製鋼所<5406>も安い。中外製薬<4519>、太平洋セメント<5233>も値を下げた。朝方に誤発注ともみられた売りで急落した東ソー<4042>は下げ渋ったもののマイナス圏で引けた。イーレックス<9517>も大きく下げた。
　半面、大商いとなった東芝<6502>が上昇、任天堂<7974>も堅調。森永乳業<2264>が急伸、森永製菓<2201>も高い。ＬＩＮＥ<3938>が物色人気となり、明治ホールディングス<2269>も買いを集めた。日本金属<5491>が大幅高、リンクアンドモチベーション<2170>の上げ足も目立つ。セブン銀行<8410>が活況高、日本信号<6741>、ダブル・スコープ<6619>なども大きく水準を切り上げた。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は電通 <4324> 、エーザイ <4523> 、ヤマトＨＤ <9064> 、コナミＨＤ <9766> 、明治ＨＤ <2269> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約9円。
　一方、マイナス寄与の上位5銘柄はコマツ <6301> 、中外薬 <4519> 、ファストリ <9983> 、信越化 <4063> 、ソフトバンク <9984> 。押し下げ効果は約26円。

　東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)その他製品、(2)その他金融業、(3)食料品、(4)空運業、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)非鉄金属、(3)機械、(4)ガラス土石製品、(5)海運業。

■個別材料株

△インベスＣ <1435>
　企業向け民泊ビジネスパッケージのサービス提供開始。
△森永乳 <2264>
　「森永菓と来年4月メドに経営統合」と報道。
△イフジ産業 <2924> [東証２]
　東証１部に指定替え。
△アプリックス <3727> [東証Ｍ]
　17年12月期は営業黒字転換見通し。
△ＡＭＩ <3773> [東証Ｍ]
　日本ＩＢＭなどと三井住友銀行コールセンターにWatsonを導入。
△サイステップ <3810> [東証Ｍ]
　ゲームサイトに｢ゲットアンプド　モバイル｣開発陣のインタビュー掲載。
△モバファク <3912> [東証Ｍ]
　｢レキシトコネクト｣の事前登録を開始。
△ＬＩＮＥ <3938>
　事前登録42万人のパズルゲーム｢LINE ぷるぽん｣を配信開始。
△エイジス <4659> [ＪＱ]
　1→2の株式分割を実施。
△新田ゼラチン <4977>
　「コラーゲンペプチドに脳機能改善の効果」と発表。

▼ＤＷセラピ研 <4576> [ＪＱＧ]
　17年12月期業績予想は最終赤字大幅に拡大。
▼野村マイクロ <6254> [ＪＱ]
　東証が信用規制。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)キムラタン <8107> 、(2)森永乳 <2264> 、(3)オハラ <5218> 、(4)日金属 <5491> 、(5)Ｍｉｎｏｒｉ <3822> 、(6)ＬＩＮＥ <3938> 、(7)インベスＣ <1435> 、(8ソフトブレン <4779> 、(9)信号 <6741> 、(10)ＷＳＣＯＰＥ <6619> 。

　値下がり率上位10傑は(1)エストラスト <3280> 、(2)オプテクスＧ <6914> 、(3)タキヒヨー <9982> 、(4)コマツ <6301> 、(5)アルプス技 <4641> 、(6)エーアイテイ <9381> 、(7)ランド <8918> 、(8)住友重 <6302> 、(9)イーレックス <9517> 、(10)ダイユーＨＤ <3546> 。

【大引け】

　日経平均は前日比87.92円(0.45％)安の1万9283.54円。ＴＯＰＩＸは前日比6.11(0.39％)安の1550.14。出来高は概算で21億1283万株。値上がり銘柄数は708、値下がり銘柄数は1144となった。日経ジャスダック平均は2982.63円(5.14円高)。

［2017年2月24日］

株探ニュース