【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):セーレン、大陽日酸、旭硝子
セーレン <日足> 「株探」多機能チャートより
7日、セーレン <3569> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の90億円→102億円に13.3%上方修正。増益率が2.6%増→16.3%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。米国や中国向け自動車用シート材の販売好調に加え、生産合理化効果が利益を押し上げる。足元の円安進行も追い風となる。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の24円→30円(前期は24円)に増額修正したことも買いに拍車を掛けた。
■日本曹達 <4041> 589円 +53 円 (+9.9%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
7日、日本曹達 <4041> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の79億円→97億円に22.8%上方修正し、減益率が58.3%減→48.8%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。昨年11月以降の円安進行が利益押し上げ要因となる。第4四半期の想定為替レートは1ドル=100円→110円に見直している。また、持分法適用関連会社IHARABRAS社の業績拡大も上振れに貢献する。
■大陽日酸 <4091> 1,424円 +123 円 (+9.5%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
大陽日酸<4091>が昨年来高値更新。7日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高に当たる売上収益を5700億円から5800億円(前期比2.4%減)へ、営業利益を520億円から550億円(同12.4%増)へ、最終利益を300億円から330億円(同13.7%増)へ上方修正したことが好材料視された。為替レートを1ドル=105円から110円へ見直したことで売上収益は増加する見通し。また、国内バルクガスの収益改善やサーモスグループが好調な業績で推移していることや、遊休土地の売却益などが寄与する。あわせて発表した第3四半期累計の連結決算は売上収益4158億8100万円(前年同期比3.8%減)、営業利益410億7600万円(同6.6%増)、最終利益260億3400万円(同8.2%増)だった。
■旭硝子 <5201> 908円 +76 円 (+9.1%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
旭硝子 <5201> が急反発し、昨年来高値を更新した。7日、同社は決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年12月期の連結税引き前利益は前の期比20.1%減の675億円になったものの、続く17年12月期は前期比37.6%増の930億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期はクロールアルカリ製品を中心に化学品の販売が伸び、5.3%の増収を見込む。コスト削減を進めることも利益回復につながる。併せて、今期の年間配当は60円とし、6月30日割当の株式併合を考慮した実質配当は11.1%増配とする方針とした。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の1.3%にあたる1500万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも支援材料となった。買い付け期間は2月8日から3月24日まで。
■ジャムコ <7408> 2,667円 +210 円 (+8.6%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
ジャムコ <7408> が急反発。7日に発表した17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比88.9%減の8億円に大きく落ち込んだが、通期計画の5億円を上回っていることが買い材料視された。昨年11月以降の円安進行で為替差損が減少し、経常利益の進捗率が想定を上回った。これを受けて、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。なお、新機種との端境期を迎えているボーイング777型機など従来型機向け内装品の受注減少が響き、前年同期比では大幅減益となっている。
■タカラトミー <7867> 1,266円 +81 円 (+6.8%) 本日終値
7日、タカラトミー <7867> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の32億円→70億円に2.2倍上方修正。増益率が2.2倍→4.8倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。定番商品をはじめ、次世代ベーゴマやカードゲームなど利益率の高い国内玩具の販売好調が寄与する。事業建て直しを進める欧米事業の収益改善のほか、円安による為替差益の発生も利益上振れに貢献する。
■マブチモーター <6592> 6,130円 +390 円 (+6.8%) 本日終値
7日、マブチモーター <6592> が16年12月期の連結経常利益を従来予想の186億円→261億円に40.5%上方修正。減益率が31.4%減→3.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。パワーウインドーなどの車載用モーターの販売が想定より伸びることが寄与。急速な円安で為替差損が解消することに加え、為替差益が発生することも利益を大きく押し上げる。業績上振れに伴い、前期の年間配当を従来計画の89円→120円(前の期は110円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。
■ASB機械 <6284> 2,253円 +122 円 (+5.7%) 本日終値
7日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は17%増益で着地」が好感された。日精エー・エス・ビー機械 <6284> が2月7日大引け後(16:00)に決算を発表。17年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比17.0%増の11.2億円に伸び、10-3月期(上期)計画の17億円に対する進捗率は66.0%に達し、5年平均の42.5%も上回った。
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■椿本チエイン <6371> 924円 +49 円 (+5.6%) 本日終値
7日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は14%増益」が好感された。椿本チエイン <6371> が2月7日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比5.6%減の159億円に減ったが、通期計画の195億円に対する進捗率は81.7%に達し、5年平均の73.6%も上回った。
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■アリアケジャパン <2815> 6,130円 +320 円 (+5.5%) 本日終値
7日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が12%増益で着地・10-12月期も32%増益」が好感された。アリアケジャパン <2815> が2月7日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比11.6%増の77.9億円に伸び、通期計画の98.9億円に対する進捗率は78.8%に達し、5年平均の75.1%も上回った。
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